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3Dプリンタ「FLSUN Q5」が届いた (印刷編)

プリンタ本体は無事に組み上がって電源が無事入ったので、テスト印刷をしてみるよ。付属のSDカードにはテストプリント用のデータが入っている。ファイル名を見ると、ゾウさんのデータのようなので、これをプリントすることにした。

前準備

まずはお試しのフィラメントを本体の乗せる。リールがなくてただ巻いてあるだけ。見た目はアレだけど乗せれた。輪ゴムの束みたいだ。

付属のマイクロSDカードも本体に挿しておく。USBアダプタもついているので、PCとのデータのやりとりも問題なさそう。もっともUSBケーブルでPCとつないでおくこともできるみたい。これは、また後でやる気がでたらやる。

Q5の稼働音について「静かですか?」と聞かれると「うるさい」って答えると思うし、「うるさいですか?」と聞かれると「うるさい」って答えると思う(笑)プリンタ自身の動作音はそうでもないと思うんだが、とにかくファンの音が大きい。この横で寝ようとは思わない。200度を超えるパーツのおおもとを冷やすんだから仕方がないか。

レベル調整

3Dプリンタは、レベル調整という作業をどの機種でもやるみたい。Q5では、ヘッド=エクストルーダー(ノズル)の先にレベル調整用のモジュールを磁石でくっつけるようになっている。モジュールをくっつけて電源プラグを接続したら準備OK。

[Tool]→[Autolevel]→[Autolevel]と進むと、モジュールが自動的に動いて台座を何度も突っつき始める。台座を突っついたらカチッと音がして青く光る。何度かやって終了。この間、何もすることはない。

重要なのは、この作業が終わったら、必ずこのモジュールをはずすこと。さもなくば、台座を突っつくどころか、次の動作で台座にモジュールが突撃してプリンタを壊しかねない。amazonのレビューにも書いてあったけど、マジ怖い。私もやってしまった……。このあたり、フェールセーフが欲しいな。

Move Z0

Move Z0というのは、ヘッドのZ座標の位置を限りなく0に近づける作業のことだと思う。A4のプリント用紙を台座の上に置いて、紙とヘッドがぎりぎりひっかかるくらいの微調整をやる。

[Move Z0]を押す。[+]はヘッドを上に、[-]はヘッドを下に動かすボタン。0.1mm単位で動かすか0.05mm単位で動かすか選べる。微動雲台を動かすのと同じくらい微妙な作業。自分にできるかと心配していた作業の一つだったけれど、やってみればなんてことなし(モジュールの突撃事故以外はね)。[Save]ボタンを押して終了。

いよいよ印刷するよ

で、印刷方法。マニュアルを見る。ディスプレイにあるボタンを押していく。[Preheat]→[PLA]の順。PLAはきっとフィラメントの素材名。PLAしかないけど、設定温度を上げたら、別の素材名も出てくるのかな。マニュアルには、200度になるのを待って、フィラメントを挿入しろと書いてある。フィラメントの先端は三角に切っておけと書いてあるので、付属のニッパーで鋭角に切った。

フィラメントの挿入

温度が200度になったのか、エクストルーダーの先からちゅるちゅると白い糸が垂れてくる。たまにくねったりする様子が寄生虫っぽくて気持ち悪い(笑)色が白いのはテスト用に入ってたフィラメントだな。

フィラメントを挿入口に挿してみるんだけれど、どうやって差し込むのかマニュアルの写真が小さくて分からなかった。Q5の場合は挿入口に拳銃のトリガーのようなものがあるので、それを引いて挿し込むと、胃カメラのようにフィラメントが中に入っていった。挿入法、了解されました!(ロジコマ風)

印刷開始

次、[Print]ボタンを押す。本体に挿入したSDカードからファイルを選ぶ。[Confirm]を押してプリント開始。手順に従えば、迷うところはない。だが、すぐには動かない。

台座の温度が少しずつ上っていって、60度になったところでプリントスタート。ボールペンで1本1本の線を書いていくようにヘッドが動く。薬瓶くらいの大きさのゾウさんを印刷するのに2時間かかった。使いもしないモノを作るのに2時間かかったのかと考えると、ちょっと微妙な気持ちになってしまった。

でも、アダプタリングくらいの大きさなら30分とか1時間くらいで印刷できそうだし、実用を前提としているから、そんな気持ちにはならないと思うよ。

デルタ型のヘッドの動き

印刷の様子を撮影していたんだが、2時間だとα6400のバッテリが持たなかった(動画じゃなくてタイムラプスにしておけばよかった)。中空の空間にフタをする様子が見たかったのに! 最後まで撮影できなかったけど、こんな感じで印刷が進みます。超倍速無音1分です。

FLSUN Q5 テストプリント

デルタ型は演算が複雑らしく、8bitではなくて32bitのマイコンを積んでいるというのが自慢らしい。

造形物の仕上がり

ゾウ形物であるゾウさんの周りには、焼き餃子の羽根のようなものがついていた(上の写真は取り去ったあと)。この羽根は印刷物を台座にしっかりと固定するためのbrimってやつだ(と予習した)。日本語では鍔(つば)だ。特にABSの印刷では有効らしい。

仕上がりは、思っていた以上によかった。積層ってもっと醜いものだと思っていたけれど、「マット仕上げだよ」と言ってごまかそうと思えるくらいには綺麗。下の写真は拡大して見てみたところ(0.2mmだと思う)。

表面の質感の違いは、3Dプリントじゃないピカチュウと比較すると分かりやすいかも。そうでもない?

細かいところをみると、たとえば凹んだNの字に穴が空いてしまっている。これはモデリングとかスライサーソフトの設定しだいでなんとかなるものかな。

また、中はぎっしりとプラスティックが詰まっているわけではない。動画でみたら分かるように、適度にウエハース状のサポート線を入れながら中空を作っている。設定でぎっしりと詰め込むこともできるのかもしれないけれど、中空なら強度には限界がある(そもそもプラスティックだし)。

とはいえ、十分に硬いので変換アダプタや小型望遠鏡のバンドくらいなら問題なさそうな気がする。ガイド鏡を乗せる用途のアルカプレートでも大丈夫そう。R200SSの鏡筒バンドに3Dプリンタで印刷したものを使いたいかと聞かれると、躊躇すると思う。

次は自分のデータを印刷する

まぁ、しかし、初めての人間でもこうやって造形物をアウトプットできる時代になったっていうのはすごいな。なんたって価格が26000円だし。意思さえあれば、印刷すること自体のハードルはないに等しい。

フィラメントの減りは激しくて、消耗の仕方が目に見える。フィラメントは無料じゃないので、100円ショップで売っている商品の方が丈夫で安いかもしれない。そう考えるとやっぱり、打ち出すデータのオリジナリティって大事。どこにも扱っていないワンオフものだから作る価値があるってことかしらん。3D CADはマスターしないとだ。

ゾウさんのSTLデータは、gcodeデータも作成済みだったようだ。自分で作ったデータを印刷しようとすると、自分でスライサーを使ってgcodeデータを作らないといけない。

というところまでは、ネットで調べて頭で理解はしたけれど、プリンタのマニュアルには、CADから吐き出したSTLをどうプリントするかといった手順までは書かれていない。

次は、実際に自分の作ったデータをアウトプットしてみようと思う。

この記事へのコメント

  1. メーカーによって操作感はかなり違いますね。

    自分のはオートレベリングはありません。
    >Move Z0
    みたいなのがレベル操作になります。
    専用のカードをプラットフォーム上に置いてノズルとの間隔を大型のノブを回して間隔調整します。
    その間隔はまさに感覚。
    カードがノズルに引っ掛かって無理なく動くくらい。
    この感覚が最初戸惑いましたよ。
    これでいいのか?って。

    フィラメントは冷めている状態でセットします。

    あとは液晶パネルで印刷するファイルを選んでスタートするだけです。

    スライスソフトは添付されているんでしょ?
    自分が使っているのはCURA系のメーカーがアレンジしたソフトみたいです。
    フィラメントの材質と仕上げの精度(3段階)を選ぶと温度設定やスピード関連が規定値でセットされます。
    あとはサポートや中身の密度とかセットされた規定値などすべての項目を自分で変えられますが自分は密度くらいかな変えるのは。
    15~50%ぐらいでやっています。
    薄いモノや小さいモノなどは100%にします。

    この辺の設定値はちょっとづつ変えてみて感触をつかんでいく感じかな。

    これからが楽しみですね。
    いろいろ発想が湧いてくると思いますよ。
    身の回りでこんなのがあったら便利ってのが、設計さえ出来れば作れちゃうんですから。

    • カメラde遊ingさん、そうです。そうです。CURAというスライサー?が添付されていました。デフォルトでプリンタ設定が入っていましたので、これで大丈夫なはず。密度設定というパラメータもあるのですね。

      ほかにもUSBで接続したとき用?のアプリケーションも入っていました。こちらは使うかどうか少しずつ考えますよ。

      まずは作成したデータの出力やってみます。フィラメントを買いにいかなければです。フィラメント選びも面白そうですね。

  2. ↑でウェハース状のサポート線って書いているところ。
    それが”インフィル”って項目の密度とパターンの設定結果です。

    あと使い始めると気が付くと思いますが、印刷結果が設計値と若干違うんですよ。
    材料にもよると思いますが若干縮んでいることが多いんです。
    他のと組み合わせるアダプターとかを作るときには、拡大縮小設定を変更することも覚えておくといいですよ。
    自分の環境では100.3%~100.6%で出力すると概ねいいみたいですが、その辺は慎重にやるときには試作して確認しています。

    今回のソーラーファインダーは確認せずに作ったらいろいろ失敗していました(^^;)
    ファインダー台座はアルカスイスで作ってたし、ネジ穴は径を間違えてたorz…
    これからやり直します。

    • フィラメント買ってきました。とりあえず初心者にやさしいPLAです。プリントし放題です。

      スライサーの設定て奥が深いですね。小さいパーツは密度を高めてやってみます。拡大縮小の設定はフィラメントによって違うかもしれないのですね。小さくしたり大きくしたりと。このあたりも試行錯誤してみます。

      いろいろやり直しも楽しみのうちでしょうか。このあと、遊んでみます!

  3. かわいそうな・・・違った、オレンジの像さん出力成功。おめでとう。👍
    カメラde遊ingさんのブログや↑のコメントを読んでいて思うのが、作るものの大きさやその使われ方によって、温度(プリンタ側もあるし、室温も影響するみたい)や密度など色々と経験が必要そうだね。
    楽しんで頑張ってほしい。^^

    >デルタ型は演算が複雑らしく
    なるほど、造形のXYZ軸をアームの角度に変換するから、3Dグラフィックみたいな計算が必要なんだろうね。
    デルタ型の意味は知らなかったけど、プリンタの形とその一言でなんとなく何を指してるかわかったよ。

    • 是空さん、湿度ってフィラメントに影響すると聞いていたのですが、買ってきたフィラメントは除湿剤入りで真空パックされていました。かなりセンシティブな印象です。楽しいおもちゃを手に入れました。

  4. すごい!2、3日見ない間にここまで進んでるなんて!
    ジャストサイズの見つけましたね!
    私は最初のうち、動きが不思議で見とれてました。
    特にデルタは、、何か中に生き物でも入ってるんじゃないかって。
    発する不協和音もそのうち心地よく聞こえてきて。
    慣れると、音聞くだけで今どの部分を出力してるか判るようになって・・・
    最近のモデルは進んでるんですね。自動レベル調整とか。
    フィラメントの特性は、例えば同じPLAでもホント当り外れで、私の場合、前使ったのは、数ヶ月で湿気?でポキポキになった。今のはもう半年以上経つけど変化なし。

    • i*matさん、土曜日に届いてよかったです。そうでなかったら、仕事に手が付きませんでしたよ(笑)いかにも工房で工作しているような音を立てますね。

      アマゾンで安いフィラメントを注文すると、日曜日には届かなかったので、店舗で買ってきたのですが、500gが2750円もしました。グラムあたり5.5円ですから、いきなりステーキでミドルリブ(6.6円)を食べるより安いですが、お肉なみのお値段だということは分かりました。いいフィラメントだということを祈ります。

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