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夜のお天気チェック「星空スコア」webアプリを公開しました

予報業務には国の許可が必要であることなど問題をご指摘いただき、一旦、非公開にしていた「気象予報Webアプリ」の再公開について。

ご指摘を受けて、本当に問題がないのか、念には念を入れて気象庁に問い合わせをしました。丁寧なお返事をいただいて問題がないことが確認できたし、真砂さんにいただいたその後のコメントでも頭のなかがクリアになったので、「星空スコア」アプリとして再公開することにしました。予報の類はまったく行っていないから大丈夫。適法です。「予報」という言葉も使わないようにしました。気象庁の職員さん、真砂さん、ありがとうございました。

利用はこちら↓からどうぞ。

夜のお天気チェック ⭐️ 星空スコア
観測地を地図から選んで、天体観測や天体写真撮影に最適な夜かどうかをスコア化して把握するツールです。

「星空スコア」について。Xやコメント欄でもいろんな声をいただいた。ご期待をいただいていたようで、ご心配をおかけしてしまい恐縮している。「月による影響を加味してほしい」「ページ内に薄明時刻、月出没時刻があると助かる」というリクエストには、それ応える形で実装した。レイアウトに関しても、CSSは苦手だけどAIの力を借りながら視認性をよくしてみた。指定した地名は、タイトルタグに反映するのと、ページの内容は、アクセスするごとに最新の情報が動的に表示されるため、ページをそのままブックマークしておけば、再度場所の指定をする必要がない(ひょっとしてキャッシュが残るケースがあるかもしれないが)。

表示例

御託については、以前書いたとおり。雲、風、結露、月明かりの影響を受けやすいDSOの撮影を用途の念頭においている。下層、中層、上層など雲の呼び方について気象学の用語にのっとって修正した。星空スコアの雲のウエイトのかけ方についても見直した。スコアリングのロジックや判定の甘い辛いについては、ユーザーのみなさんの経験を加味していきたいと思っている。

気象データの精度は、利用しているAPIの精度によるので、こればかりは仕方がない。当たらなくても占いやエンタメの類ものだと捉えてほしい。あくまで晴れとか曇りとかいう「お天気」の概念を用いずに、天体観測・撮影ファンとして夜空のコンディションを数値化して楽しむアプリといったところ。とはいえ、月明かりの強さを数値化し、天文薄明の時間を表示しているので、撮影や観測のプランニングを立てる用途には役立つと思う。

いずれ遠くないうちにGoogleさんがお天気APIを公開すると思われるので、そちらも試してみたいと思う。使い勝手はイメージと異なるかもしれないけれど、私のできる範囲内で改善していきたい。怪しい点や間違いにお気づきになられましたらご連絡ください。

以下、今回リリースの主な特徴(代筆:Geminiさん)。ご利用ありがとうございます。

主な特徴と提供情報

  1. ピンポイント地域指定: ユーザーは地図をクリックして緯度と経度を指定するだけで、任意の場所の気象情報を取得できます。一部地域(北米・南米)をのぞき、海外の地点も指定できます(白夜地域では表がでません)。

  2. 観測地情報: 指定された緯度経度に基づき、観測地の地名(日本語)を自動で表示します。これにより、どの場所の情報か一目で分かります。メッシュの大きさはおそらく5kmです(自信なし)。

  3. 太陽・月・月明かり情報: 高精度な天文計算ライブラリ SunCalc を活用し、以下の情報を提供します。

    • 月情報: その日の月齢、新月、上弦などのほか、現在の月の明るさの割合、月の出・月の入り時刻を表示。月明かりは暗い天体の観測に大きく影響するため、重要な情報です。
    • 薄明情報: 天文薄明(空が完全に暗くなる/明るくなり始める時刻)、市民薄明の開始時刻(翌朝)を表示。これにより、DSO(深宇宙天体)の撮影開始・終了時刻の目安や、撤収準備のタイミングを具体的に把握できます。
    • 夜の長さ: 当日の日没から翌日の日の出までの「夜の長さ」に加え、天文薄明の時間帯を除いた「真の暗夜の長さ」も表示。これは、露出時間を長く必要とする天体写真撮影において特に重要な指標です。
  4. 詳細な気象データと「星空スコア」: Open-Meteo APIから直近2日間の1時間ごとの気象データを取得し、天体撮影に適した夜の時間帯について天体観測に特化した独自の「星空スコア」を提示します。

    • 気象データ: 下層雲、中層雲、上層雲の雲量(%)、全天雲量(%)、地上10mの風速(m/s)と風向、地上2mの気温(°C)と露点温度(°C)。
    • 結露情報: 観測機材への結露リスクを「⭕(良好)」「⚠️(注意)」「💧(高い)」の3段階で表示。
    • 星空スコア (100点満点):
      • 雲量スコア(70点): 各層の雲量と全天雲量に重み付けをして算出。雲が少ないほど高得点。
      • 風速スコア(20点): 風が穏やかなほど高得点。強風は機材のブレや体感温度低下に繋がります。
      • 結露スコア(10点): 結露リスクが低いほど高得点。
    • 月光補正後スコア: 算出した星空スコアに対し、その時間帯の月明かりの強さを考慮して補正したスコアも表示。満月に近いほどスコアは低めに補正されます。満月の日は、補正後のスコアは0点になります(この仕様で本当にいいのか!?)。
    • 時間帯別評価: 1時間ごとのスコアと気象データを表形式で一覧表示。スコアに応じて行の背景色が変わるため(例: 90点以上は濃い緑、80点以上は明るい緑など)、夜間のうちどの時間帯が最も観測に適しているか視覚的に判断できます。
  5. 総合評価: 夜間の星空スコア平均(月光補正前・後)を算出し、ショートコメントを表示します(まだバリエショーン少ない)。

この記事へのコメント

  1. 待ってました!星見に必要な情報が全部一覧で見られてこれはいいですね。特に結露情報が出るのが嬉しい。
    SCWで雲の様子を見ながら星空スコアで詳細に調べるというのが定番になりそうです。

    • 喜んでくださって嬉しいです。使い勝手をあげるために工夫したほうが良さそうなことがあれば、遠慮なくおっしゃってください〜

  2. 公開ありがとうございます_(._.)_
    Windyで切り替えていた上中下層雲が一気に判断できるのが有り難いです
    薄明時間、月の出入りも一気にわかるので、いくつものサイトを渡り歩かなくて済みます
    結露は現場判断で行く前は考えていませんでしたが、これのおかげで対策しやすくなりそうです
    にゃあさん、すごい!

    • せろおさん、そう言っていただけて励みになります! 今後もアップデートしていく予定ですので、ご要望などあれば、ぜひ教えてください😊

  3. 無事、再公開よかったです。お疲れ様。
    表示内容も盛り沢山になって、このアプリが夜空へのポータルになる予感がします。

    イラチを(勝手に)代表して、リストの最初に「けつろん」を大きく表示するイラチバージョンを頼みたいです。
    ◎とか×とか、一目で解りやすいってのはどうでしょうか?

    かなりスクロールして下の方に控えめに表示してるので、、、

    ・・・
    Open-Meteoっていうシカケ、初めて知りました。面白いですね。
    緯度経度で地点の標高も出てきました。かなり高精度。
    35.35N、138.75Eって入れたら3667mと出た・・・

    (ウチのサイト、PCの部品調達で数日落ちたまま・・・)

  4. i*matさん、ありがとうございます。最初に結論見たいですよね。

    計算しながら表を作ってるので、結論が最後にきちゃうのです。
    賢い人なら、最初に計算させてそのあと表にするのですが…
    そのうち大幅アップデートしますかね。

    部品、はやく見つかって復活できるといいですね!

  5. こんにちは。星夜思というブログを書いているAkita_Tawarayaと申します。
    凄く有用なアプリなので、再公開されて安心しました。
    ところで、スコアは1夜のみの表示なのですが、当夜、翌日の夜と2夜表示されたら、撮影の計画が立てやすいだろうなと思いました。
    無理かもしれませんが、可能ならば対応いただけたら嬉しいです。よろしくお願いいたします。

    • Akita_Tawaraya さんこんにちは!ご利用ありがとうございます。確かに2日分のデータは取れているはずなので、翌夜のスコアも表示できそうです。複雑にならないような見せ方が難しいかもですね。ちょっと検討してみます。できなかったごめんなさいm(_ _)m

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