オールドコンデジというブームがあるのかい? まったく知らなかったよ。最近のカメラもレンズも綺麗に写りすぎて逆につまらんというのはあるかもしれない。天体写真界隈でもそんな回顧ブームがあるのか知らないけれど、オールドコンデジを所有しているユーザーさんは多そうだ。
そのオールドコンデジの動画を見ていて、無性にマイクロフォーサーズが欲しくなった。コンデジが欲しいというか、常にカバンのなかに忍ばせて持ち歩ければそれでいいわけなんだが、私の手元にあるα6400は立派なミラーレス。スナップシューター的に使うにはちと荷が重い。天体写真用途でもほとんど出番がない。旅行に行くときは持って行くけれど、出張や散歩に持っていきたい大きさではない。可哀想なα…
マイクロフォーサーズのラインナップでいうと、LUMIX LX100M2とかOLYMPUS PEN E-PL9とかLUMIX DC-GF9とか。筐体が小さければいいので、SONY RX100M3の1型でもいいかなと指を加えてウェブを見ていたけど、さすがブームなのか、どれも中古なのに高額で取引されていて、気軽にポチッとできるお値段ではない。GRII買っておけばよかった。
そんなこんなうだうだ考えていたら、NEX-5Rを捨てずに置いてあったことを思い出した。カードの読み取りに時々不具合があって、さすがに買い替えどきかとα6400を手にしたっていう経緯がある。そんなNEX-5Rのカードの接点を掃除してみたら、カードの読み書きができたので、物欲は急にしぼんでいった。
筐体が小さくてもレンズが大きいと散歩用途に合わないから、なるべく薄いレンズを物色する。以前、岩石星ブランドの10mm, F8固定レンズのレビュー?をブログに書いたことがあったんだが、そのレンズと同じかほぼ同時期に買ったレンズが7 ArtisansのUFOレンズ(18mm, F6.3固定, ピント固定)。いくらで買ったか覚えてないけど、そんなに高くなかったはずだ。持ち運びに最高に良い。いまは後継レンズがでているっぽく8000円程度。

Screenshot
NEX-5Rはコンデジじゃないけど、コンデジ並みに小さく、レンズ交換ができて、しかもAPS-C。価格も1〜3万円で取引されている印象で、最低でも5万円の声を聞く高級コンデジと比べて過小評価されているような気がする。 でも、人気が出ない理由がきっとあるんだろうな。私の個体は傷だらけなので、もう一台、動態保存用に欲しくなってきた。
というわけで、NEX-5Rをカバンに入れ、散歩にでかけて何枚か撮ってきた。α6400と違って重さが気にならない。きょう一日はカードの読み書きが不調になるわけでなく、スマホとは違うテイストの写真が撮影できたので満足した。お気に入り画像は、AI画像ビューワーの「My Photo Note」に保存と。
以下、NEX-5Rと7 Artisans 18mm, F6.3固定の作例。
つくばエクスプレス浅草駅の壁にあった芝居だか映画館だかと踊り子の絵。浅草らしい意匠。江川マストンは日本の曲芸師。駅はちょうど劇場街である(だった?)六区の下にある。
浅草のドン・キホーテ。古いも新しいも賑やかも侘び寂びもすべてがごった煮になっているこの街の感じが好き。20年前は、場外馬券場に通う灰色のおじさんたちのイメージが強かったけれど、いまは外国からの観光客だらけだな。

たぶん西参道の商店街。新仲見世ほど混んでない。かといって、この写真のように寂れた感じでもない。写真って怖いね。

こっちは新仲見世商店街から松屋デパートを見たところ。建物も行き交う人々もちょっと外国に来たような雰囲気。

これは言問橋の下。遊覧船の発着場所になっているところ。この風景をスマホのデフォルトで撮るとこんな感じが出ない。水面や橋梁の質感もOK。UFOレンズのF6.3だと自然とアンダー気味になりやすいのかな。シャッタースピードとISOでしか露出制御ができない。その不便さもいい。

こっちもアンダー気味。というかアンダーに補正して撮った。全体的に緑に寄っているのは、赤被りを補正した結果。まだ右上がほんのり赤い。取り切れなかった。


こっちも周辺が赤い。この赤いのがなければ常用してもいいんだけどな。周辺減光は味として受け入れられるけれど、この赤いのは好きじゃない。後継のレンズだと改善されてるんだろうか?

同じ赤でも、赤い自転車は鮮やかに写ってるね。サドルの質感もいい。これはNEX-5Rのなせる技なんだろうか。

ここは、スカイツリー・バックヤードのバス駐車場。きちんと雰囲気が撮れてます。テカり方がいいね。毎日ピカピカに磨いているんだろうな。

きょうはシンメトリーを意識して撮った写真が多かった。

金属とガラスの反射、光と影。やっぱりNEX-5Rいいわ。iPhoneが使いこなせてないだけという話もある。

というわけで、NEX-5Rはお散歩カメラとして息を吹き返したのでした。7 ArtisansのUFOレンズは、岩石星の“フィッシュアイ”よりは画角的に使いやすい。後継レンズが気になるのでアリさんかどっかで買ってみようかな。



この記事へのコメント
コンデジが来てる > 先日行ったカメラ量販店(死語?)の店員が偶然、同じこと言ってました・・
NEX-5系は良いですよね。私の場合は壊しやすい、改造しやすいってのが理由ですが。
5Nが機能がシンプル(ショボいとも言う)で、今でも愛用しています。
前に教えてもらった岩石星は、チョッと画角的に普段使い難いかなと思いますけど。
今アマゾン見てみたら、Artisans18mmF6.3-IIってのが8千円でした。新型かな?
私はVILTROX28mmF4.5ってのをずーっと欲しいリストに入れてます。AFで絞りも可変?
ただ、値段が倍ほどするので、ズーっと「欲しい」まま塩漬けです・・・
i*matさん、コメントありがとうございます。やっぱりコンデジがブームになってるんですね。岩石星もこういう不自由とかエモさ?を楽しむ用途で買っておいてよかったです。一方で、普段遣いできるレンズがあればいいなぁという気持ちもあるので、新型の7Artisansを試してみようかなと。VILTROXって、最近よく聞きますね。28mmF4.5ならありさんで1万円ちょっとですか。SEL16F28より薄ければ試してみたい気がします。ここにも沼がありそうで怖いです。