HIROPONさんが「今年の買い物振り返り」というエントリーを書かれていたので、それに習ってみる。たいへんおぞましい結果になりそうだけど、反省の意味を込めて……。
今年の買い物振り返り – 星のつぶやき
http://d.hatena.ne.jp/hp2/20171228
ざっくりいうと、2017年のお買い物は、望遠鏡から三脚まですべて一式が新調されてしまいました。東京のベランダ撮影の環境に合わせて、機材を買い集めた結果です(天候不順の結果とも)。
東京の空、光害地のベランダ天体撮影 – にゃあの場合
http://tentaip.seesaa.net/article/455807532.html
以下、アイテムを列挙していきますが、1万円以下のアイテムと未公表の秘密のアイテム(まだあるのか!)は非掲載です。また、精神衛生上の理由から、あえて価格は書きません(汗)
■鏡筒
セレストロンC5
アウトレットでゲット。取り回しのよい長焦点。当初、東京では惑星しか撮れないと前判断を持っていて、ベランダでの惑星撮影用を想定した。1250mm、F10。期待以上に木星やら土星が鮮明に撮影できた。当たり前だけど、惑星のシーズンが終わると、途端に出番が少なくなった。レデューサーも並行輸入で買ったけど、いまのところ稼働率は低い。
BORG 55FL レデューサーセット
どうしても使ってみたかった1品。200mm。F3.6。C5とは真逆の使途。ベランダのふだん使いとして55FLが大活躍。高かったけど、稼働率や画質に満足してる。
ED81SII改造
遮光環の位置を変えたことで、フルサイズ対応に。ついでにオーバーホールもしてもらった。フルサイズ対応になったけど、いまのところ宝のもちぐされです。
■赤道儀
AP赤道儀 SM
オークションでゲット。コンパクトで使いやすい。電源もモバイルバッテリーや乾電池でOK。DEC側もモーターにしたので、余計に出費している。その分、二軸でオートガイドができるようになり、追尾性能が向上した。自動導入はないけど、電子ファインダーとの組み合わせで、メジャーな天体ならだいたい導入できるようになってきた。大変、満足している。
■三脚
APP-TL130
新品で購入。3.0kgの重さなので、取り回しがいい。いつも赤道儀を乗せたままで部屋の片隅に置いている。撮りたいときに部屋から出すだけというお手軽さ。こちらも大変、満足している。
■カメラ
QHY5III-174M
ナローバンドの練習用と思って買ったモノクロカメラ。ちょっとお高めだけど、感度も高く、お気に入り。いまは、もっぱらガイドカメラ兼電子ファインダーになっている。昨年、M-GENを買ったことを考えると、オートガイダーを新調したと言えるかもしれない。それならQHY5L-Ⅱでよかったかも。と少し後悔している部分がないわけではなかったけど、電子ファインダーとして使い始めて、面白いほど手動で天体が導入できるようになった。結果として、大変、満足している。
ASI1600 MM COOL
フォーサーズのモノクロカメラ。主にナローバンド用。LRGBフィルター撮影もできるので、カラーカメラは買わずにはじめからこれ1台でよかったのではないかと思っていないわけではない。東京の光害地では、もっぱらMMが活躍している。ただ、やっぱりカラーと較べて撮影に手間がかかるので、遠征先では、いずれカラーが欲しくなっただろう。
■ナローバンド関係
電動フィルターホイール
屈折でSAO撮影しようと思ったけど、フィルターを回転するたびに焦点位置が変わることが判明。現在の評価は非常に微妙。反射鏡のR200SSやシュミカセのC5で試してみてから、評価が定まる感じ。
ナローバンドフィルタ
Hα、OIII……。一枚が高いんだよね。でも、都会の空で天体撮影するには必須のアイテム。特にHαは絶対。このおかげで東京のベランダ撮りが劇的に変わって、楽しくなった。OIIIはまだ試してない。
■光学系
SDレデューサーHDキット
ビクセンのレデューサー EDや笠井の0.6xレデューサーを試してみたけど、あまりピンとこなかった。このキットでED81SIIの星像が生まれ変わった。高かったけど、割安と言っていいと思う。満足です。
■パソコン
GPD WIN
CMOSカメラで撮影するために必須のアイテムがパソコン。超小さくて、軽い。天体用途というか、ちっちゃいものクラブ会員なので、用途に関係なく飛びついて買ってしまった。遠征先の2台体制で撮影するときに、サブ機的に稼働する。多少、操作性には劣るけど、サブとしてはこれでも間に合う。
まとめ
電子ファインダーとHαフィルターの導入効果は絶大だった。ベランダ撮影を考えた場合、改造ポラリエでも頑張れたとは思うけど、オートガイドのあるなしや、安定感、天体導入のしやすさにおいて、AP赤道儀の方が格段に上。55FLも高かったけど、解像度と周辺光量の豊富さ、F値の明るさは安いカメラレンズの比較にならない。地上戦と違って、機材の差が写真の質に直結してくるから、安い機材で固めるより、はじめから良い機材を買ったほうが、かえって安くつくということなのかな。
この記事へのコメント
買い込みましたね。(汗)
日銀の総裁も、これなら安部さんに怒られないと喜んでますよ。(笑)
確かに、全部を拝見してますが、こうしてリストにすると、恐ろしい総額が出て来るでしょうね。
桑原・桑原!
オヤジさんに続いて、私も景気回復に微力ながら…..やっぱり価格を出すのは怖いですね。来年は、そんなに出費がないはずなのですよ。火星とか関係ないはずです(汗)
随分買い込んでますね~。自分の所はBORG67FLとBORGパーツ一式(1月)、ASI1600MC(4月)、R200SS(10月)が大きかったですね。67FLとR200SSは中古(展示品含む)ですが。来年は火星に備えてフィルターホイールとASI290MMあたりが増えそうです。火星が大接近するなら備えないと!(と沼に誘う)
上杉さん、やっぱり来年の火星人襲来には備えないとですよね!(と簡単に誘われる…)
すっかり沼にはまり込んでしまいましたね。
これがこのニッチな趣味の怖いところ。で機材を揃えただけで天体写真が撮れるかというととんでもないし。その上画像処理を終えた写真を家族や友人に見せても反応薄し。何ですかねー。
ずいぶん機材の幅が広がりましたねぇ。
火星の事も見越した先行布陣が素敵♪
私も結構散財したので、そろそろ自重せねば。
って、あれれ?
エドモンドオプティクス社から、ビームスプリッタの部品の請求書が届いた。おかしいなぁ(笑)
Gさん、すっかり両足が沼にはまりました(汗)ニッチ趣味はさらに商品が高額だというのも怖いところですね。ハイキングで山をバックに撮影するように、天体をバックに友人、家族をフレーミングできれば思い出で盛り上がるかもしれませんけど、そもそも無理だし、そんな写真撮りたくないし(笑)ですね!
あぷらなーとさん、ビームスプリッタの請求書が届くって、思いっきり法人商品ですね! ニッチもニッチ、ニッチすぎますよ。3年目は投資額が逓減するはず……。火星用には、R200SSのエクステンダーが欲しいんですが、いまだアナウンスないですし、困りました。また、相談に乗ってくださいm(_ _)m