StellarMateを使うにあたって、最初にとまどうことのひとつに、ディスプレイのないパソコンをどう操作したらいいかってことがあると思う。かくいう私がそうなんだ。HDMIケーブルを使ってStellarMate端末と家庭用のテレビにつなぐというのが一番カンタンだろうけど、これをするってことは、真夜中のリビングで作業を強いられることになる。私の場合、テレビにノイズしか映らなかったのでそうそうに諦めた。諦めた方が後々よいと思う。結論からいうと、難しくはないし、いきなりあこがれのリモート環境がゲッツできるんだもの。
どちらにせよ電源ケーブルとラズパイをつなぐことから始めるよ。スイッチのついたケーブルもあるけど、なかったらないで、電源とつないだら勝手に立ち上がる。
リモート操作に必要なのは、パソコンとかタブレットとか、StellarMate端末を操作するためのデバイス(これをクライアントとも呼ぶ)。画面がちっちゃいと辛いので、普通のデスクトップやノートパソコンとか画面の大きなデバイスがおすすめ。キーボードのないデバイスからアクセスすると、いちいちバーチャルキーボードを表示しなければならないので面倒だし、操作性が悪い。ここはキーボード付きのノートパソコンを使いたい(古くてもOK)。少なくとも、機器がつながって撮影できる状態になるまではね。
StellarMate端末が立ち上がったらStellarMateから「stellarmate」という名前の電波が飛んでいるはず。操作用のデバイスでWi-Fiを使っているなら、この子につなぐ。
こちらのパスワードは
stellar@mate
だ。
操作する側のパソコンとStellarMate端末が有線LANでつながっているのであれば、特に何もしなくていいはず。
いずれの場合もブラウザから http://stellarmate.local:6080/vnc.html にアクセスする。noVNCという画面が出てきて、パスワードを聞かれる。
デフォルトのパスワードは
smate
だ(あとで変更することをオススメ)。
StellarMate OSの画面がでたよね? この状態で設定を進めていく。ついでに、StellarMate側で予めインストールされているTeam Viewer(リモートデスクトップソフトのこと)の設定も済ませておくとよいかも。
ざっと見ただけで、クライアントからStellaMate端末を遠隔で操作するための方法が3種類もある。
noVNC:ウェブブラウザを使ってVNCアクセスが可能。StellaMate OSにバンドルされている。設定不要。
Team Viewer:リモートデスクトップソフト。StellaMate OSにバンドルされている。アカウント作成などが必要。
StellarMate App:Android用、iOS用のアプリ。公式が配布。ストアから無料でダウンロードできる。
ノートパソコンからでもタブレットからでもスマートフォンからでも、好きな端末から操作ができる。選択肢が多いのはいいことかもね。
noVNCはブラウザベースなので、もっとレスポンスが遅いのかと思ったけれど、いまのところ問題ない。全画面表示にしてしまえば、遠隔で操作をしていることが分からなくなるくらい快適だよ。
Team Viewerは、有名なソフトウエアなので知っている人も多いと思う。一度、設定するまで、アカウントを作成したり、遠隔操作許可が必要だったりと面倒かな。以前、Team Viewerのセキュリティが突かれたこともあったとかなので、ちょっと心配は心配。常時起動はしないほうがいいと思う。
StellarMate Appは、いずれ使うことがあるかもしれないけれど、スマホからの操作はつらいので、いまは忘れておく。
ぐちゃぐちゃ難しそうに書いているけど、実際はそんなに難しくない。好きな方法でアクセスすればいいと思うんだ。ディスプレイのないコンピューターを別のコンピューターから操作しているって雰囲気は不思議なのだ。
私は、フィールドでの運用と同じにすることを考えて、操作用のパソコンを無線のstellarmateにつないで設定を続けてみることにするよ(時間設定のことはしばし忘れる)。
あっという間に、遠隔操作環境が完成でっす!(難易度:★☆☆☆☆)
この記事へのコメント
昨晩、晴れたので、ぶっつけ本番でASI AIRのテストをしました。
販売店の日本語マニュアルは接続図だけで、アプリの使い方が不明?
ネット上に使用レポートも見つからず、適当にいじっていたら撮影できるようにはなり
ました。
設定項目が少なく(私が知らないだけ?)簡単といえば簡単ですが、
ちゃんとした撮影には物足りないかもしれません。
とりあえず、電視観望のテストだけしましたが、赤道儀+オートガイドはいずれやりま
す。
やる気が出れば、ですが。
StellarMateをググるとASI Airそっくりの白赤の筐体が出てきますね。
つか絶対同じ筐体ですよね、これ。
ってことは多分ASI AirにもStellarMate OSが入れられますね。
ASI Airの設定が物足りなければ、にゃあさんの記事を参考にStellarMate OS化も検討
します。
ってことで、期待しています、先輩!
ASI Air 179ドルに対し、StellarMate 155ドルでStellarMateの方が安いですが、
どこかのショップで扱わないですかね?
せろおさん、ASI Airでの撮影おめでとうございます! 白赤のケース、アキバでもみかけました。人気定番なんですかね? ASI Airの筐体でStellarMateをやるっていうのは賢いですよね。大は小を兼ねるって感じですかね。StellarMateをショップで扱ったら、ユーザーサポートが大変になりそうな気がします(笑)うまくいくかわかりませんが、地味に人柱続けます!
凄い。着々と進んでる!
私もこんなのやってみたいけど、他のプロジェクトがたくさん走りすぎてて、手が回りません。で、『とあるプロジェクト』のために中古デジカメが2匹やってくるという始末・・・。ああ・・・。
あぷらなーとさん、歓喜の「ああ」にしか聞こえませんて(笑)私も「ディザありなし/冷却ありなしの検証」でしょ、「α99のアンプノイズ除去」でしょ、「AZ-GTiの赤道儀化」でしょ、などなど、タスクリスト作っておかないと忘れそうです。ああ(笑)。どんな亀さんが来て、どんなプロジェクトが進むのでしょうね。あぷらなーとさんの秘技の披露が楽しみですよ!
そういえば、ハードディスクのモータを使ったプロジェクトがありましたね。
扇風機を作るにしては、もう季節が・・・
気長に待ってます。^^
かすかにそのような記憶が……私もやらなきゃ!