関東甲信越地方が6月7日ごろに梅雨入りしてから、久しぶりに晴れが広がった。何日か前も晴れていたんだが、その日はヨッパで星撮りは叶わずだった。さぁ、撮るか!
久しぶりにAZ-GTiを自宅ベランダに展開した。鏡筒は36ED、カメラはQHY5III-178Cをセットした。一応、UHCフィルターもつけておいた。撮影ソフトはSharpCapのLive Stack。お気楽撮影だからね。
暗くなるのを待って、スマホ電子ファインダーを稼働させる。期待どおりの出来だったよ。肉眼では見えにくいスピカとレグルスがすぐ見つかって、ツースターでアライメントができた。ファインダーのカメラの方が撮影用のカメラより性能がいいというのが間違っているような気がするけど、気にしない。
準備万端なのに、ベランダから見える西の方角に面白そうな天体がない。「ふくろう星雲」や「M53」が撮れそうだったので、ステラナビゲータから導入した。きちんと導入できた。これも予習どおり。やったね。
しかし、本当に久しぶりなので、いろいろ忘れてしまっていて、ホワイトバランスとオフセット値が出鱈目だったことに気づかず撮影してしまった結果、救いようのない出鱈目なコマが出来てしまった。「カラーバランスはあとから直せるからいいや」と思っていたり、数値を確認していなかったのが間違いだった。
気を取り直して別の対象を物色する。球状星団の「M5」が視野に入ってきた。この子はそれなりに大きい対象みたい。今回はホワイトバランスを合わせ、オフセットも普通の値にしてみた。30秒ゲイン30でダークを引きながら撮影にはいる。AC電源にしたことで、電池切れを気にすることもない。なかなか快適。順調に視野回転しながら撮影進行〜! 37分の露出をかけた写真がこれ。
36EDにしては、なかなかよく撮れているような気がするけど、もう少し拡大してトリミングしてみたのが下の写真。中心部の星たちは、背景のコントラストを上げたら消えちゃった。デジタル現像で見たときは、星が写っていたような気がするので、ここはもう少し丁寧に処理したほうがよかった。それから、モノクロのほうがよかったかなとも思ったけど、星の色が出てるんだったら、カラーで結果オーライだな。
40分露光でできた視野回転付きの元画像がこちら。
なんだか空が明るくなってきたと思ったら、月齢14の月だった。木星を従えていた。C5に載せ替えようかと思ったけれど、明日はお仕事だし、その元気なし。記念撮影だけして撮影を終えましたとさ。
この記事へのコメント
月も木星も粘らなくて正解だったと思います。
自分も月と木星を見ていましたが、ユーラユーラしちゃってモヤモヤでしたよ。
眼視なら月は何とか見えていましたが月の周辺は波打ってました。
木星は縞模様どころではなく、ピントが合っているのかすらも分からない程酷いシーイングでしたorz
カメラde遊ingさん、そんなにシーイングが悪かったのですね。月も木星もかなり綺麗に見えていましたが、シーイングが良いとは限らないのですね。C5を引っ張り出さなくて良かったです!
でっかい月があるので、星見えても機材出す気になりませんでした (^o^)
綺麗に撮れてますねぇ
機材出すのが面倒でないってのは、稼働率上がっていいなぁ
けむけむさん、軽い機材があるとちょっと撮ってみようかという気になれます。都内なので、写りの期待値がもともと高くないというのもあります(笑)視野回転も受容してしまえば言うほど気にならないです。
お手軽撮影はやっぱりいいものですね~。AZ-GTiはASIAIRと組み合わせると赤道儀モードでもPCが不要になってもっとお手軽になりますよ(とさらに沼に引き込む)。
もっとも、ガイトの精度が上がらずに苦労してるところですが……。
上杉さん、やっぱり次はAIRですよねぇ。パソコン要らず、アライメントいらずは気になります。経緯台モードでも動くのかしら。ちょっと調べてみようっと!
ちわっ。
M5、いいんじゃないの。
お気軽モード&分厚い月の中で👍なリザルトだと思う。
昨日はビール片手に月を眺めてたよ。
木星とのランデブー(←最近あまり聞かない言葉)がなかなか良かった。
1時過ぎまで眺めてたけど、月と木星間が月2~3個分ぐらいまで近づいたんじゃないかな?
まぁ、太陽系の天体は公転面の差がさほどないので珍しくもなく、ショクってくれないと話題にもなりにくいけど。
是空さん、ビール片手に月見というのは贅沢ですねぇ。いまならホルモンなんかを七輪でジュージュー言わせたいです。秋には秋刀魚なんかを焼いてみたりして。そうなるとよほどの天文現象でない限り、酒の方を選んでしまうかなぁ。