空が晴れて、お月さんが見えていたので、プライム・ニュートンのファーストライトをしてみることにした。これに先立って、i*matさんが、鏡の圧迫はないの?という指摘をくださったので、ミラーセルをチェックしてみることにした。
もとは、鏡を3点のツメで押さえる構造になっていた。こんな感じ。圧迫しているかもしれないのでネジを緩めたところ、ツメで囲われている範囲内で鏡が最大1.5mm程度移動することが判明。それだと光軸が大きくずれてしまう原因になる(ひととおり組んだ経験のおかげで、気になる点が分かりだしたってことだ)。
ということなので、ツメで押さえる方式をやめて、リングで鏡の縁全体を押さえる方式に変更した。リングには鏡がぴったりと収まるように溝をつけたので、1.5mmも移動しなくなった。併せて、焦点内像でツメが出てこなくなったというメリットもある。ツメ隠しは、ニュートンでは定番のモディファイらしい。ネジ止めは締めすぎず、緩すぎずにした。ついでに、見様見真似でセンターマークをつけてみたけど、プライム・ニュートンで何かの役に立つのかな?
自作の人工星を使って光軸を調整したところ、パーフェクトではないものの、結構、いい感じに追い込めたので、ベランダへGO! お月さんを撮ってみる。
その前に、昨年11月にプロトタイプで撮影したお月さんを掲載しておく。ピントが合っても像がぴったりと重ならない、光軸がぶれた写真。撮影はQHY5III174だった。雰囲気は分かるけど、ぼけぼけ。あまりにひどいので、AS!で処理はしていない。
プライム・ニュートンのファーストライトも同じくQHY5III174を使って撮影。500枚のうち50%をスタック。AS!で処理したのがこちら。シャープだし、普通に写っている。解像感は悪くないと思う。
気をよくしたので、Prayer Nier 385で電子観望をする。36ED(200mm)の2.5xバローで見る場合と比べても遜色ない。十分に日常使いしてみようという気にさせてくれる画質。カメラも鏡筒も自作というのは、どこか不安だけど、達成感と充実感があるな。
どうも、光軸がうまく合わないと言っていた原因は、主鏡まわりにあったことは間違いなさそう。i*matさんありがとうございました!
斜鏡のないニュートン式望遠鏡は、十分に使い物になりそうなのだ。あとはDSOにチャレンジしたりと、いろいろとチューニングをしていく感じかな。そのうち、製作のまとめを書いておこうと思う。ひとまず、めでたし!
この記事へのコメント
素晴らしい!
カッコ良すぎです!
ありがとうございます。素直に嬉しいです!
おーすごい!これはかっこいいなぁ。
ありがとうございます〜。次は赤道儀に乗せてみようと思います〜
次は大口径化ですか?
うちの旧型R200SSはコレクターPHメンテキャンペーンに出した時に、
「リング抑えにしませんか?」と提案されてやって貰いました
が、帰ってきてから使っていないので効果がわかりません(-_-;)
メッキの劣化が進んでいるだろうけど、実家から持ってくるスペースが無い
D130かD114で大口径化を妄想しているのですが、鏡が高いです。BKP130が買えてしまいそうです。あんまり大きいとR200SS同様、倉庫の肥やしになりそうなので、悩み中です。
R200SS、リング抑えにできるんですね。やってみたい気がしますが、稼動率は上がらないような気がします…orz
你看起来好美!!^^b
思いもよらないところに原因がひそんでいるもんだ。
これを担いで某国の某所を歩いていたら命はないよね。たぶん。
我很荣幸!
知らない人が見たら、MANPADかATMかと思いますよね。
にゃあさんスゴーイ!スンナリ解決しちゃった!
マウントに載った姿、メカっぽくてカッコイーイ!!
押さえリング、3Dプリンタで作ったのですね?!
早速マネしようと思うんですが、16cm径だとウチのPRN3Dじゃキビシー
フードと違って3分割を接着って訳にもいかないですよね?!
i*matさん、助かりました! リングは3Dプリンタで作りました。ネジ穴が合わず、何回か作り直しましたが(汗)
3分割して、ネジ穴のところで分割した板が重なるようにプリントしたら、それっぽくなります?(自信なし)