コンパクト・ツイン鏡筒のRGB側の画像に青ハロが出ちゃっていたのをどうしようかと考えていたわけだけど、UHCフィルターを使ってベガを撮ったら、青ハロが消えた。レンズは、例の1632円のCマウントレンズだよ。ちなみに端に写っているのは、電柱と電線。
UHCというのは、Ultra High Contrastのことで、日本語では「超高コントラスト」と訳されていたりする。うちにはこのUHCと名がつくフィルターが2枚ある。もうひとつは、ずいぶん昔に買った「UHC-S」ってやつなんだ。この「S」が何のSなのか、分からないのだけれど、OIIIフィルターと比較される性能のものらしい。よく分からないものを手にしているところが怖いな。
元のサイトには「星雲観望用コントラストアップ」効果があると書いてあるので、眼視用に買ったんだと思う。写真用には「『L』バンド撮影時に使用し、残りのRGBバンドを従来通りに撮影、カラー化を行なう『UHC-S-RGBカラー合成』で更なるコントラストアップのカラー作品を期待できます」と説明されている。まぁ、そういうフィルターだ。
UHCとUHC-Sの波長を比較すると下の図のようになる。私が適当に合成したやつなので、あんまり信頼しないで欲しい(笑)。UHCに関しては、700nmより遠い方のグラフが出てなかったんだが、この2つよく似てるよね。
UHCはOIII(496nm & 500nm)、Hβ(486nm)、 NII(654nm &658nm)、 Ha(656nm)、 SII(672nm)のどれも拾うように設計されている。UHC-Sとの違いがよく分からん。実際に、この2つのフィルターを使って同じ日に撮影して比べて性能差をみるのが一番なんだが、その前にお値段がぜんぜん違うんだ。
UHCは31.7mmで税込6,050円(ありさんでなら2521円)なのに対して、UHC-Sは税込13,037円と2倍以上も違うんだ。UHC-Sがどう優れているのかよくわからんし、画質よりもお値段にこだわりたかったので、この時点で、UHCの採用を決定。何を決定したかって? QHY5III-178Cにインプラントするフィルターを決定したんだよ。
さっそく、ケーシングからはずす作業にとりかかった。カニ目レンチを使えば、簡単にとりはずせるよ。と、フィルターがころんと落ちて、表裏が分からなくなってしまったorz…
天リフさんがフィルターの表裏の話題を取り上げてくれていたので、それを参考にしてみる。どっちでもいいらしい。そういうの好き(笑)気休めだが、乱反射を抑える目的で、蒸着してあるほうをセンサーに向けて取り付けることにした。
QHY5IIIシリーズなら、31.7mmフィルターのケースから取外して、ほぼぴったりサイズでセンサー前に設置できる。気が向いたらL-eNhanceとか気に入ったフィルターが挟めるな。少しカタカタ言っていたので、スペーサーを挟んで固定した。
以上、ウォーリーの両目にフィルターがはいったぞ。フィルタアダプタが不要になったな。
この記事へのコメント
自分もSbvonyのUHCフィルタ持っていますが、Sbvonyのサイトは白色LEDを使ったときの波長特性しかデータが無くて、フィルタだけだとこんな特性だったんですね。これ見るとサイトロンのQBPフィルタとよく似ていますが、どれだけ差があるのか興味があるところです。色収差取るなら、念の為これにUV/IRフィルタ重ねて、赤外域をカットすれば完璧ですね。
ねこめしさん、おっしゃる通りQBPとの違いもよく分からなかったです。しかし、案外UHCって強力ですよね。UV/IRはレンズだか保護ガラスのどちらかがそうなっているみたいなので、大丈夫そうです!(^_-)
既にあるのもで解決しちゃうのか。--チェッ!
”必殺指がぁ”を出さないなんて、スペシウム光線を出さないで終わるウルトラマンだよ。
^^ちょっと前に褒めすぎたので、ここで毒づいてみる。
このまま光の国に帰ってしまうのでしょうか。それとも指が動くのでしょうか! 次回、乞うご期待!って感じにならなかったらスミマセン