月明かりの影響のロジック変更
これまで満月の夜は一律0点としていましたが、月明かりの影響のロジックを大幅に見直しました。現実の感覚に近いものになったと思います。月の明るさと月の高さを時間ごとに判定し、それに応じてスコアを調整(減点)するようにしました。月の入り後・月の出の前のスコアは、月の影響を受けないようにしました。満月の夜という理由だけで0点になることはなくなりました。
・月が高く昇るほど明るさの影響が大きくなります。
・満月に近いほど影響が強くなります。
・ただし、減点後のスコアが0点未満になることはありません。
満月が天頂にあるときは影響が大きく、総合スコアが大幅に下がることがありますが、月が低い位置にあるか、新月に近ければほとんど影響はありません。よほどひどい夜でない限り総合スコアは0点にならないはずです。
ロジックをグラフにするとこんな感じ。縦軸が点数、横が月の明るさです。線種は高度を表しています。新月でも満月でも月齢によらず、高度が限りなく低ければ100点です。満月が天頂にあるときがもっとも影響が大きく0点です。
表示まわり
総合スコアのカードを最上部に表示するようにしました(i*matさんのイメージはきっとこれ)。算出された各要素(雲量・風速・月明かり・結露)のスコアを明示しました。配点は、雲の多さ(最大70点)、風の強さ(最大20点)、結露の可能性(最大10点)と、これまでと同じです。月明かりの影響=月光考慮は、月の明るさと時間ごとの高度に応じて、スコアに減点補正が入ります。満月が天頂にある場合などは強く影響しますが、月が沈んでいる時間帯には影響しません。

背景を緑にしたかったんだけど、世界中天気悪くて見つからなかったよ
バグ修正
北米・南米でもスコアが取得できるようになりました(凡ミスでした)。ユーザーが選択した場所(世界中どこでも)に応じて、現地時間で表示されるようになっています。シアトルの暗夜の長さは2時間ないらしいです。いまの時期、北半球高緯度地域は白夜で薄明さえやってこないので、表示は–になっていると思います。
たぶんほかにも触りましたが、忘れましたm(__)m
謝辞
あぶさんさん、i*matさん、ありがとうございました! 満月の夜は0点となるのが気にはなっていたんですが、修正するときに月のロジックはないことにしようと思っていました。あぶさんさんのコメントがあったので、考えを変えて月のことが勉強できました。
ほぼ満月時の月は、半月のときの数倍以上明るくなるんだそうです。半月(上弦・下弦)のときの明るさは、およそ -10等級 相当。満月の明るさは、およそ -12.7等級(これは太陽に次いで明るい)。同じ「輝面比50%」でも、明るさは単純に半分ではないんだそうです(Chat GPTさん談)。一律0点とか、まったくひどいロジックでしたね。また、前述のとおりですが、月が地平線の上にないときは影響がないようにしました。あぶさんさん感謝です!
i*matさん、おしりをたたいてくださって、ありがとうございました!
実らなかった努力
月の出、月の入の精度を上げようといろいろ頑張ってみた。実は、ここに一番の時間がとられた。結果、主にPythonやPHPのバージョンほかに関して、 ロリポップのレンタルサーバーでは限界があることが判明(いまのところ)。要は開発向きじゃない感じ。
Geminiさんもあの手、この手と頑張ってくれたんだが、最後には「ロリポップの中の人と交渉しろ(意訳)」とか言い始める始末。まぁ、そうなんだけどさ(笑)そのうちロリポップのAIさんと、うちのAIさんが交渉してくれる時代が来るんだと思う。
この記事へのコメント
早速ご対応いただきましてありがとうございます!
スコアと月光考慮後の数値だけでなく、短時間で色々と改善されたみたいでビックリです。今までは遠征先を決めるのにあちらこちらのサイトを確認する必要があったのですが、今後は星空スコアとライブカメラの情報だけで大丈夫な気がします。
いっぱい活用させていただきます!!
i*matさん、コメントをいただきましてありがとうございました。
イヤイヤ、こちらこそ同じような感想を持ってる方がいて、私の勘違いではなさそうだと思い、便乗させてもらいました。あぶさんさん(←先のアーティクルでは”さん”を付け忘れ、呼び捨てにしてしまってたようでスイマセン)のおかげです。
こちらこそありがとうございました! また何かありましたら、おっしゃってください〜
にゃあさん、さっそく要望を叶えてくれましたね・・・
これこれ、これですね~イラチな自分はこのイメージが欲しかった・・
さっそく今夜(6/29)のスコアを見たら、月没するPM10以降数値がほぼ一致して、より精度が上がった!
にゃあさん、アリガトウ!!
なかなか一筋縄ではいかずで、タイヘン、オマタセシマシタ。
インポート、エクスポートの件も含め、いつもありがとうございます
m(_ _)m
少し前に、星空スコアの2夜対応をお願いした、Akita_Tawarayaです。
こんにちは。
AIを駆使している「にゃあ」さんに御相談(質問)があります。
私は、今、「銀河の観望対象リスト」を作成しています。
しかし、データ総数7万件程の銀河を一つ一つ見ていくのに、途轍もない時間を要し、そのことで時間が圧迫され、観望どころでない、本末転倒の状態となっています。
作成手順の詳細は、次の私の以前のブログ記事のとおりです。
https://seiyasi.blog.jp/archives/28876984.html
そこで、この作業をAIで自動化して出来ないものかと考えました。
銀河の見映えや、相互作用の面白さなど、主観が多分に入り込んでくる領域であり、視野に入る銀河をグループにする、座標を読み取るといった煩雑な部分もあるので、どうかなとは思うのですが、
直感的に、可能性として、可なのか否なのかを教えていただけると有り難いです。
よろしくお願いいたします。
星夜思さん、こんにちは。壮大なプロジェクトに取り組まれているのですね!
全データは取得されたのでしょうか? もしまだでしたら、一覧をお渡しすることはできます。73206件の銀河データがありました(.xlsxなら扱えそうですね。精査はしていません)。alladin liteへのリンクをつけることもできました(FOVは0.54としました。。あ、リンク間違ってますね。修正は可能です)。
ただ、それ以上の「魅力度」の評価や「構図決め」といった感性や経験に基づく判断は、AI(というか私)にはできません。グループ化のロジックが分かれば、ワンチャン可能かもしれませんが、本職のエンジニアさんにご相談していただいたほうがいいかもです。
https://tentaip.space/wp-content/uploads/2025/07/pgc_all_galaxies.csv
https://tentaip.space/wp-content/uploads/2025/07/pgc_all_galaxies_aladin.csv
正に、PGCベースの、このデータ(スイスのサイト「DeepSky Corner」のデータ)全てをExcelに落とした上で、作業しています。
やはり、感性に依存する部分が多々あるので、AIでの処理は難しそうですね。
一個一個の銀河を視直径(見かけ)〇分以上というように抽出すれば簡単ですが、複数の銀河が纏まっていると、魅力がグッと増すし、エッジオン銀河よりはフェースオン銀河の方が見応えがある、相互作用で腕が激しく乱れていると面白い などなど・・・
グループ化は、赤緯20分以内、赤経15分以内にある銀河を纏めて書き出すとかは出来そうですね。でも、複数の銀河がある場合、バランスのよい構図決めをさせるのは、難しそうです。
やはり、コツコツと、やるしかないみたいです。(泣) 頑張ります!
現在、飛ばし読み風に、ザックリとした(粗い)リストを作っています。
この粗いリストが完成したら、リストと元データの銀河一覧を公開するつもりでいます。
その時に、再度、AI化について一考いただけたら有り難いです。
質問への回答、ありがとうございました。感謝。
お役にたてず、すみません。なにかお力になれるときはぜひ!