シンガポールの学生らがIndiegogoで出資を募って取り組んでる天体専用カメラプロジェクト「Tiny1」が佳境を迎えているみたい。彼らは8月21日のアメリカの日食に間に合わせようと頑張ってる。でも、当初、2017年2月に出荷するといかいってただけに、出資したバッカーたちはやきもきしてる。
日食に間に合えば、前後にレビューがCloudy Nightsあたりで出てくるはず。バッカーのなかには数人の日本人と思われる名前もみかけたよ。
最近になって、ハードウエアに変更があった。GPS精度向上のため、最初に出荷されるバッチ1は、筐体上部にでっぱりができちゃう。そのあとに出荷されるバッチ2は、成り行きしだいとのこと。
それから、どこだかの掲示板でTiny1に使われているセンサーが、スペックから推測されてた。OV4689というカラーCMOSで、 4メガピクセル (2688×1520)で公表値と合致している。フォーマットは1/3インチ。ローリングシャッターのよう。A/D変換は、10-bitなのがちょっと残念だけど、コンデジだしな。JPG、RAW、TIFFには対応しているけど、FITSは当初なし。ファームアップデートで対応予定。
ファームアップデートはOTA(Over-The-Air)つまり無線経由で行われる。カメラのOSはアンドロイドベースだと思われ、Wi-Fiでアップデートすることになるんだと思う。
いつのまにか、Arrow Electronics Certificationというのを取得してた。アイデアの実現可能性を保証するものみたい。「これなら作れるよ認証」と言えばいいのかな。それで、Tiny1の紹介で、コロラド州の写真が何枚か使われてたわけか。Arrow Electronics は、米国コロラド州に本拠地を置く電子部品の供給(distribution)をやってる会社みたい。それなりに老舗のよう。有名なの?
ともあれ、まずは日食に間に合うよう無事に出荷されますように。