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物欲の連鎖。89EDを買うべきか、SDレデューサーHDキットを買うべきか

「89EDを買うべきか、買わざるべきか」とか「HDキットを買うべきか、買わざるべきか」とか言わずに、どちらを買うべきかという、この問いの立て方が間違ってると思う(汗)。だいたい、こんなエントリーをぶち込むときは、潜在的に買う気満々で、軍拡方針が決まっているという……。以下、自分と向き合い、この物欲の根源を探ります。ただの独り言なのでご注意。
東京タワー.jpg
ミニ三脚で撮ってみたかっただけの東京タワー。ガスっててオレンジ色の世界だった。すげー光害。

しかし、なんだろう。「潜在的」というのは、「欲しくて欲しくてたまらない!」という胸のときめきよりも、「ゆがんでない星を撮りたい」という必要とか求道心のようなものを感じてしまっている。プラスの欲望というより、マイナスを解消したいという感じかな。

SDレデューサーHDキットとの対面は、今年2月のCP+ 2017に遡ります。これで撮影したM31の写真とスポットダイアグラムをビクセンブースで見せてもらいましたが、確かにフルサイズの端まで点でした。係の人が「タカハシなら10万円はくだらない製品ですよー」と案内してくれた自信満々の笑顔が忘れられません。

CP+ 2017 行ってきた ビクセン「SD81S鏡筒」とか「エクステンダーPH」とか
パシフィコ横浜で開かれている映像関連の展示会CP+ 2017に行ってきましたよ。昨年までの私なら、きっと行かなかった、行ってもキヤノンとかソニーとかカメラメーカーのブースを歩いていたと思いますが、今年は望遠鏡関連のゾーンをのぞいてきました。...

その後、笠井の0.6xレデューサーでしのいでいたんだけれど、9月30日撮影した北アメリカ星雲で、物欲が頭をもたげてきた。星が同心円状に流れているんですね。フィルターホイールをつけたせいだと思っているんだけれど、検証はしてない。ホイールをはずしたら、だいじょうぶじゃないか? という話は別で、この同心円状に流れてた事件をきっかけに、CP+ 2017の記憶が蘇ったわけ。

Cygnus Wall
α99で赤外線が写るかというタスクとは別に、今回の遠征のもうひとつのタスクは、Hαによる撮影でした。LRGB撮影と並んでHαによるモノクロ撮影は、SAO合成に向けた練習だと思っているので、冷却CMOS「ASI1600 MM-COOL」で写す...

で、ブログに「SDレデューサーHDキットを試したくなっちゃう」って書いたら、あぷらなーとさんが「新型レデューサを併用するとBORG 89EDを超える写りになりそうな予感がします」って。ちょうど同じ日のブログであぷらなーとさんが「ツインBORG89ED」の開発に秘密裏に成功されていたんですね。

BORG89ED『ツイン化』始動♪ | あぷらなーと
★まだ学生だった頃・・・ 学生の頃、発売されたばかりのBORG65アクロマート(プラスチック鏡筒仕様)のモニターに当選したので格安で買い取って、主としてバ...

そこでHDキットの比較対象として89EDが浮かび上がってきた! 同じエントリーのコメントにHIROPONさんがいらして、そういえばHDキットをゲッツされいたことを思い出した!  いつも辛口というか、リアリストのHIROPONさんがべた褒めなわけですよ。

SDレデューサーHDキット ファーストインプレッション - 星のつぶやき
7月14日に発売になったビクセンの「SDレデューサーHDキット」を早速入手しました。届いたばかりの上、天気が悪いので星像の確認はもう少し先になりそうですが、とりあえず入手時点での簡易レビューをお届けします。 外観 SDレデューサーHDキット...
「SDレデューサーHDキット」レビュー その2 星像テスト - 星のつぶやき
先にファーストインプレッションとして、外観と周辺減光を中心にビクセン「SDレデューサーHDキット」の簡易レビューをお届けしました。なかなか期待を持たせる結果でしたが、この時点では星像の確認ができていませんでしたので、最終判断は保留となってい...

どちらも尊敬する師匠がおすすめする光学系であって、自分の評価は横において、いつの間にか「89EDを買うべきか、SDレデューサーHDキットを買うべきか」という問いが立ってしまっていた……。

しかし、なんだこの物欲の連鎖の仕方は! 60,350円 vs.193,371円(BU-1セットの場合)。価格的には圧倒的にSDレデューサーHDキットなんだが……。だが、なんなんだよ(笑)

この記事へのコメント

  1. 多すぎる火は何も生みはせん。
    火は一日で森を灰にするが
    水と風は100年かけて森を育てる 。
    なんつって~

  2. けむけむさん、ナウシカですね! 多すぎる鏡筒は何も生み出しはせんのかもです(汗)

  3. 物欲地獄は恐ろしいですよね~。明日と明後日は所用(同人誌即売会)で東京に行きますが、気がつくとオプトロンのHαフィルタ(7nm・31.7mm)が増えていたりして……。1600MCと組み合わせても面白そうだし……(言い訳)

  4. うん、たしかに二択じゃあないですね、これ(笑)
    まぁ、ウチもいつもたいていそうですが、ブログに記事を書いた時点で「デスノート」よろしく実現するのは時間の問題なので、潔く諦めて資金調達しましょうヾ(@°▽°@)ノ(ぉぃ
    まぁ、買ってみたら意外と出番がなかった、とか、しばしばありがちですが……(^^;

  5. 上杉さん、ちょうど、Hαのエントリーを書いたところでした。天リフさんが、影から手招きされているようですので、十分にご注意ください(笑)
    Hαナローバンドのフィルター選び
    http://reflexions.jp/blog/ed_tenmon/archives/2247

  6. >にゃあさん
    いやはや、物欲の炎に油を注いでしまったようで(笑)。
    念のため、BORG沼の住人として、89EDの弱点をば・・・。
    ●純正のレデューサがありません。
    ●フラットナーはありますが結構高価です。
    ●ノーマル機だと色々と不都合があります。
    ●高級仕様機だとお値段が張ります。
    ●多分、色々なパーツが欲しくなってドロ沼化します。
    ●恐らく90FLが欲しくなります(笑)。
    反対に、良いところは、
    ●不満が出ても、パーツの増強で大抵何とかなります。
    ●とことん「沼」を楽しめます(笑)。
    ●対物レンズの交換でステップアップが容易です。
    ●パーツの組み合わせパズルが楽しめます。
    ●鏡筒の長さを自由に変えられるので、自作レデューサやフィルターや双眼装置など、たいてい何を付け加えてもピントが出せます。
    と言うわけで、ぜひお悩み下さいませ♪
    >けむけむさん
    そのうち、腐海のごとき様相をお見せできるかと♪

  7. HIROPONさん、うらめしや(爆)背中を押してくれるような緻密なレビューありがとうございます!「買ってみたら意外と出番がなかった」というのは、ビクセンの拡大撮影カメラアダプターとか、ビクセンのレデューサー(0.67x)とか、ビクセンの直焦ワイドアダプターとか、ビクセンのアイピースとか、たくさんあります!考えないことにします(笑)

  8. あぷらなーとさん、丁寧なご説明ありがとうございます! しかし、メリットもデメリットも沼への道、一直線なんですが(笑)悩んでいるときが一番楽しいんですよね。えっ!「腐海のごとき様相」って、私のことですか?(爆)

  9. 「腐海のごとき様相」は、私自身のことです。念のため。
    決して手招きしてるわけではごさいませんので。
    本業の実験教室でも新テーマを25本ほど抱えてまして、こちらはすでに「腐海化」してます。しかも、天文・物理・生物・数学・音楽・情報の「ごった煮」という・・・。

  10. あぷらなーとさん、手招きしてらっしゃるのが見えますよ〜。楽しんでるので大丈夫です! 音楽の実験って、一つだけ理系っぽくないので興味を惹かれました。きっと黒革ファッションとかヘッドバンギングではなくて、音階や周波数の話とは思うのですが。

  11. >音楽の実験って、一つだけ理系っぽくないので興味を惹かれました。きっと黒革ファッションとかヘッドバンギングではなくて、音階や周波数の話とは思うのですが。
    DTM環境を作って、怪しげなエフェクタを収集するに一票

  12. 一応、本業で受験音楽も教えることがあるので、音楽理論と音響学を融合して、フォルマント法使った音声合成入門とか、アカペラ歌って倍音の体験学習とか、自動作曲アプリの作成実習とか色々構想中。ただし、歌は下手なので初音ミクと巡音ルカに歌わせて・・・♪
    ヘッドバンギングは・・・・・オッサンがやるとお客が引きそうなので無理ですね、多分。

  13. あぷらなーとさん、音楽も受験で教えられているんですね。音も光も波というわけですか。音楽が実験になるというのは面白い考え方です(フォルマントとか分かってないですが)。一度、実験を見学したいです。

  14. けむけむさん、私はDTMもバンドもやりませんが、なぜか手元にマルチエフェクターがあります…。コンパクトエフェクタもはまると沼かもしれませんねぇ。

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