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月をモザイク処理してみた

月齢14.5。ほぼ満月。ということは、真正面から光が当たってるので、周辺部をのぞいて起伏に乏しい写真になる。「星も撮れないし、いいことなしじゃないか」と思ったけれど、全体が撮影できるのはこの日、月に1日しかないと考えたら、「月全体を撮れる日」と前向きに捉えることにした。Lunar 1ですな。
しかし、ただ一枚絵に収めるだけでは面白くないので、モザイク処理をすることにした。じゃーん!
mosaic.jpg
というのは冗談です。モザイク撮影というのは、対象を分割して撮影して、一枚絵に合成すること。星雲や星団でモザイク処理をすると、ノイズが目立たないとか、淡い部分が見えてくるとか、そんなメリットがあるらしいです。
なので、いずれモザイク撮影&処理をやってみようと思っていたのですが、難しそうで手を出せないでいました。対象が月ならちゃちゃっと終わりそうだし、やってみることに。
(1)まずは撮影。QHY5III174M、セレストロンC5、2倍バローを使用。月は画角に入り切らないので、全体を網羅するようにして複数枚を撮影。結果、11分割になった。それぞれ200枚をSERで撮影した。
(2)11コマすべてについて、AS2で処理。上位50%でコンポジットし、TIFFで保存。
(3)フォトショップの「ファイル」>「自動処理」>「Photomerge」で11ファイルを指定。レイアウトは「自動設定」を選んだ。ボタンを押して待つだけ。
(4)保存した画像をRegistaxでウェーブレット処理。パラメータは適当。
(5)フォトショップに戻して、トリミング、レベル調整ほか画像を回転させるなどして、見た目に近い位置にする。
contact.jpg
QHY5III174Mでは、横1920ピクセルが最大だけれど、マージ&余白のトリミング後は3150ピクセルくらいになった。横3000ピクセルに調整して完成。
moon_mosaic.jpg
AS2の11枚処理で時間はかかったものの、継ぎ目も見えず(よく見たらあるのかもしれないけど)、案ずるより産むが易しで完成した。横3000ピクセルのTIFFをJPGに変換してブログに載せておいたけど、seesaaの仕様かな? 縮小されてるような気がする。
シーイングが良かったり、ウェーブレットに時間をかけたりすれば、いい写真になったかもしれないけど、モザイク処理の手順を確認できたことが収穫だと思う。いずれ広がりのある星雲とかでモザイク撮影をやってみたい。

この記事へのコメント

  1. モザイク合成ってやったことないです。
    満月も撮った事ないかも…
    はみ出すような星雲に使ってみると面白そうだけど、面倒そうでもありますねぇ…

  2. ステラショット1.5を買った時、面白くてやってみました。
    予め、撮影エリア、撮影の順番などを入力、後は、勝手にバッチが糊代付で撮影。
    でも、冷却カメラになったら、対応してないので、モザイクの事、忘れてました。
    今更、一眼レフに戻るのも辛いので。
    でも、面白いですよね。

  3. けむけむさん、月の場合は1枚あたり何分もかからなかったですが、これが星雲になると1枚30分としても4枚だと2時間かかってしまいますものね。この間、画角を変えるとか、面倒なのは面倒そうです。APTでうまく制御できればいいんですが。

  4. オヤジさん、ステラショットってなんでもできるんですね。確かに、最初、撮影するのにパソコンがいるなんて面倒だなあと思っていましたが、いまとなると一眼レフに戻れませんね。たまに欲しくなるときがありますが(笑)モザイクで夏の大三角あたりを狙ってみますかねぇ。

  5. SXPやSXD2を使って居る時は、ノートPCとあのコントローラーと両方使って、頭がこんがらがって、やめました。
    ノートPCを使わないで済むので、買った赤道儀でしたが。(汗)
    最近まで、知らなかったのですが、ビクセンって、コントローラーが抱き合わせなんですね。(汗)
    にゃあさんのAPもそうでした。(笑)
    今夜は、19時には寝ます。(爆)

  6. オヤジさん、AP赤道儀のコントローラーには、starbook oneという製品名が付いてますが、starbookと呼べるような天体の情報が詰まっているわけではなくて、ただのコントローラーです(爆)PCから制御できもしないので、困ったものです。

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