諸々事情があって、「小津商店距離タッグマッチ」は延期することにしました。ざっくり言うと、ガイドにQHY5III174を使うと、APTでQHY5III178の画像が得られないという問題が起きました。原因は不明で、ドライバがカチあたっているのかもしれません。
ということで、カメラをASI 1600 MC-COOLに差し替えて撮影しました。55FLの200mmで撮影するのに適した天体がすぐに分からなかったので、ド定番のM31を撮影することにしました。ほかの天体でも良かったんですけどね。準備不足ですね。
それにしても寒い。水たまりは凍っていました。ロープロのフォトグローブを身に着けても指先が凍えます。おっちらと天体を選択する心の余裕がありませんでした。今年は最後なのか……。
今回、新しいのはガイドをM-GENではなく、PHD2にしたことです。電子ファインダーとガイダーの兼用です。ガイドカメラはQHY5III174Mで、レンズはサインソニック35mm。周辺像にはコマ収差が出ているのですが、コマ収差がガイドに影響することはあるんでしょうか? ガイド星は中心付近だったので、それほど影響はなかったように見えましたが。
撮影そのものは難しくありません。処理が問題で、バルジを丸く表現したほうがいいのか、グラデーションがかかるように処理したほうがいいのか。色は赤なのか青なのか。などなど考えることが多いです。これまで白に近い黄色で処理をしてきたのですが、ステライメージ8でLab色彩調整をかけると赤っぽくなったので、そのまま手抜きで処理してみました。
あ、フラットは失敗でした(><)
私が銀河を処理すると、白か赤のどちらかに色調が傾いてしまいます。微妙な色表現ができていないようなので、ここはずっと課題になっています。モノクロやるか。
・撮影日:2018年12月8日
・鏡筒:BORG 55FL (D=55mm, fl=250mm, F4.5)
・補正光学系:レデューサー0.8×DGQ【7880】(F3.6)
・カメラ:ASI 1600 MC-COOL (-15℃)
・ガイド:PHD2(QHY5III174M)
・赤道儀:Advanced VX
・撮影:Advanced Photography Tool
・露出:総露出時間104分(2min×52)トリミング
この記事へのコメント
構図、特に理由がない場合は上を天の北にするのが約束みたい。
横に長い対象をポートレイトで撮ってるせいか、ちょっと気になってしまった。^^;スマン
色については自分の好み次第だよね。
私のハンドルネームの「是空」は、色即是空の「是空」で、本来ここでいう色は”色あるもの”=”万物”という事らしいが、色彩と音色の事と勝手に解釈し、本当の色(色彩、音色)なんてものは無い。という意味でつけた。
あと、是空は悟空みたいで呼びやすそうだしね。オラゼクウ(^^)
悟空さん、あ、いや是空さん、北の上にするというお作法は聞いたことがあるのですが、気にしたことがありませんでした。天の北というのは北極星のある方向ですよね? 実はランドスケープで撮った元画像をポートレートにトリミングしたのです(本文に追加しました)。赤道儀にカメラを載せてランドスケープで撮影すると、自然と写真の上が南を向くのですかね? ということは元画像は180度回転してる??
180度ではない。
1枚目は反時計周りに90度ぐらい?銀河の円盤が寐すぎで左肩さがり状態。
2枚目は時計周りに20~30度ぐらい?銀河の円盤が立ちすぎ。
(両方とも角度はアバウト)
カメラの取り付け位置の問題だと思う。
ちなみにα99改で撮影したM31は時計周りに90度ぐらい?ずれてるね。
上で90度ズレてるといってるのは、縦構図と横構図を撮るときと掲示するときがチグハグになってるのかも。
是空さん、ありがとうございます! 基本横構図で撮るので、問題の解決はすぐそこだと思います〜。あんまり考えたことのない話だったので、勉強になります☆彡
余計なこといってごめん。
あまり気にしてないんだけど、今回の写真がわざわざ対象の長い方を短い側におさめているように見えたので、ちょっと気になっただけなんだけど。
確かに赤道儀を使えば自然とそうなるはず。
ただし、カメラの上下と望遠鏡の上下の位置関係によってはズレてしまう。
たとえばスティックのりタイプだと、差し込んでもカメラは自由に回転しますよね?
赤緯軸は天の南北に動くので、それに対してランドかポートにすればOK。
是空さん、ぜんぜん余計なことではないですよ。カメラのフリップを気にしたことがなかったので、今度気をつけて見てみます。変に画角とか構図にこだわると、北がどっちか分かりづらくなりますね!
上を北は、彗星ギョーカイでは常識で以前、北が下とかで、ギョーカイの顔本に出したら叱られ(?)ました (^o^;
で、APTで撮影できない問題ですが、APTはASCOMでカメラ接続するので、ガイドカメラを誤認する事あります。
防止するには、ガイドカメラを接続しないでAPTでカメラをコネクトした後、ガイドカメラを接続してPHD2等でガイドカメラにフォークすれば良いようです。
けむけむさん、北が下だと叱られるのですか。恐ろしいギョーカイですね。APTのアドバイス、ありがとうございます。たしかに、おっしゃるとおりの手順でやってみたのですが、APTに画像が流れてきませんでした。またやってみるのですが、ガイドカメラをM-GENにしたほうが面倒ないかなと軟弱な発想をしています(汗)
M-GENあれば、それがカタイです。売り飛ばしてしまった後で、カメラ誤認問題で泣きそうになりましたが、今は安定してます。
けむけむさん、ありがとうございます。誤認問題と上手に付き合って行く方法を見つけないとですね。
私の知り合いもZWOのカメラ2台で片方をガイドカメラにしてAPTが上手く使えませんでした。現在ガイドカメラをQHYにして問題なく使っているようです。
https://blog.goo.ne.jp/tankosan_001/e/393451ccf25055bb1afaf0ae15e08fbd
のんかさん、なるほどZWOでも起きるのですか。食い合わせみたいなものですね!
天体写真の向き、難しい問題ですね。
彗星の移動方向を推算するなどの学術的写真やコンテスト応募用の作品で無い限り、私は適当(きゃー、叱らないでー)。
アンドロメダ銀河とかは南北逆にした方が斜め上から見下ろした構図になって安定感と立体感がありますし。
南天の天体は(南中付近で)常に北が上なので、それを逆にすると違和感がありますが、問題は北天の天体を実際の見た目と逆にしてまで北を上にするどうかですね。
そうそう、馬頭星雲とかは西を上にする方が多いですよね?あと、月面は南を上にするのが正しいんでしたっけ(日本人だけかも?)。
うーん。コンテストには応募しないので、私は自分の感性に任せることにしまーす。
あ、そんな私でも、授業ではちゃんと「北が上!」と教えてますよ。
あぷらなーとさん、私はテキトーで、北も南も画角も何も気にしてません(笑)カメラが向くままです。ただ、是空さんのご指摘では、自分が頭のなかで見えているものと実際に出来上がったものにギャップがあるようなので、そこは補正したほうがいいと思っています。つまり、どっちが北かを聞かれずとも、こっちが北、こっちが南と分かるようにしておきたいなと。補正できたあとも、たぶん、北を上にするこだわりはないと思います。こういう形式、チョー苦手です(笑)
言い出しっぺなのに、私もあまりこだわってない。
「特に理由がないかぎり」の「理由」をどう解釈するかは個人の判断だしね。
真面目に研究してた時は、縦軸には赤緯座標、横軸には赤経座標を目盛り付きで明示してましたけど、道楽となるとどうもダメですねぇ。
たまには真面目に観測&撮影してみないとだめかも、です。