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ラズパイ5でクセ強なCyber Deckを制作した

PC-8201のようなハンドヘルドを作ってみたくなったんだ。きっかけは、サイバーデッキ(Cyber Deck)という、自作ハンドヘルドの文化?を知ったこと。SF小説に出てきそうなレトロフューチャーな外観が個性的で、ポータブル。これを見てNECのPC-8201やエプソンのHC-20を思い出した。ノートパソコンと違って、ディスプレイが常に露出しているところがかっこいいなと思った。結果、自分的には満足できる機体が出来上がったが、どうも写真写りが悪い。重量700g。こんなの。
自分がサイバーデッキ組んでみるにあたって、コンセプト的なものが明確にあったわけではないんだが、ちょっとしたテキスト入力作業やYouTubeの閲覧、ターミナルの操作などを中心とした軽作業をするのに、ちょうどよい大きさのPCが欲しかったということかな。そのためには、何よりもコンパクトさが重要で、デスクに置いても邪魔にならない大きさ。片手で持ち上げられる重さといったところを重視した。
なので、フットプリントのサイズ的にラズパイを選択することになったわけなんだけれど、「同じラズパイなら、発売間もないPi5にしたほうがいいんじゃ?」ということで、あまりこれといった理由もなく、ただ新たしいものを触ってみたいというだけで、まだ評判が定まっているとは言い難いラズパイ5を買ってきた。
ボディが小さいので、当然、ディスプレイも小さくしたい。天文デジタル時計と同じサイズの横長WaveShareディスプレイを購入。ただMIPIではなくて、HDMI版にした。外部ディスプレイに出力して2画面で表示できるらしいので、2画面デスクトップ的にも使えるはず(たぶん常用しないけど)。この異形のディスプレイはいろいろ扱いにくい。
キーボード選びはそこそこ苦労した。市販のコンパクトキーボードはある意味完成されていて実用性も高くて、あまり面白みがない。加えてディスプレイに対してキーボードの幅が大きいのでバランスが悪い。ネットを徘徊しているうちに、40%キーボードという、カーソルキーはおろか、数字キーもないキーボードの存在を知る。このクセ強キーボードに興味を持ってしまった。多くの人たちは、これを自作するみたいだった。自作するとそこそこ高くついてしまう(3万円くらい?)。どうしようかと悩んでいたところ、アマゾンで1万円のRGB LEDがビカビカ光るキーボードを発見。こいつを手に入れた。いわゆるゲーミングキーボードだね。
あとはディスプレイとキーボードを一体化するケースを作るだけなんだが、MZ-2000のようなケーシングはレトロ感があるにしても、取り回しが悪くなりそうだったから、簡単にステイで接続する方法を採用。ステイは、3Dプリンターで印刷した。フィラメントは強度を考慮してPLA Plusで印刷(PETGがうまく出力できなかったのはナイショ)。この印刷が面倒なのよね。いつも最低5回は試作をしていると思う…。
結果、Cyber Deckというほど、未来感もなければ、個性もないんだけれど、コンパクトだけどクセ強なパーツを組み合わせたハンドヘルドが完成した。背面は裸。電源スイッチやらUSBポートやらがあるので、取り回しのしやすさも考えて、完全にふさぐことはやめた。基板のむき出しがかろうじて、CyberDeck感を醸し出している。気が向いたら、化粧板くらいははめるかもしれない。
問題は、ソフトウエア。せっかくPi5なんだし、Ubuntuを載せちゃおうよと思い立ち、SDカードにイメージを焼き焼き。一応、起動したはしたんだが、常にファンが爆音で回りまくっているし、ログイン画面では縦になってしまうし、アプリ一覧が小さすぎるしで、使う気が一気に失せた。ファンコントロールの仕方とログイン画面がなんとかなれば、Ubuntuにするかもしれない。
仕方がないので、Bookwormをインストール。こっちはログイン画面はまともだし、ファンも静か。しかし、なぜだか、Wifiがつながらないんだ。不安定なんじゃなくて接続しない。あれやこれやいじっていると、gはだめだけどaならつながることが判明。なんでじゃ?
まぁ、何かそれらしいのはできた。あとはMozcとか入れて日本語環境整えれば、サブ機くらいにはなってくれるだろうか。うーん、Ubuntu入れたかったなあ。(追記:入れました)

この記事へのコメント

  1. >ターミナルの操作などを中心とした軽作業をする
    そこなんだよね。
    何でもこなせるオールマイティを望むなら、自分の用途に合わせたスペックの市販PCやノートPCが一番だと思う。
    だけど、以前もここのコメントで書いた記憶があるけど、おいらはNECモバイルギアのケーシングが好きで、ラズパイ5のパワーとインターフェースを組み込んだものがあれば欲しいとずっと思い続けているよ。

    そう言えばハンドヘルドやラップトップって言葉はあまり使わなくなったよね。
    パームトップという言葉もあまり使わないけど、スマホへと言葉が変わっただけでいまでも・・・もとい、今の方がバリバリ活躍している。
    ハンドヘルドの復権を願ってるよ。

    米語発音に近いモービルが英語発音に近いモバイルに駆逐された日をおいらは知っている。
    ^^モーボー

    • モバイルギアいいですね。あの手のマシンがもう一度出てきてほしいです。
      モービルって言ってましたね! 2000年ごろまでですか? 
      モーボーバンザイ!

      • ’95年頃にはコンピュータ周りではモバイルと言っていた。
        この頃にシャープのザウルスをはじめとする、ポータブル化が進んだ時期だった気がする。
        カラー液晶は今と比べるととんでもなく高価だったけどね。とくにTFT液晶は。
        その頃、違和感を感じつつ『モバイル』と言ってた記憶があるよ。
        といっても、モービルって石油元売の名前と無線ハムの移動局ぐらいしか使った記憶がないけど、ハムをやってたわけでないしモービル石油の会員カードを持っていたわけでもないのですぐに慣れたけどさ。

        そういえばガンダムではモバイルスーツって言わないよね。^^

        • 言われてみると、なかなか思い出せませんね。スノーモービルとか?
          モバイルスーツというと、カバンの中に入ってしまいそうなスーツを想像してしまいますです。

  2. このキーボード、ヴォリューミーで押し心地良さそうですね。カブリつくと舌の上で滑らかに溶けていきそうな感じがタマラン…
    薄っぺらいのやタッチ式なんて言語道断です。

    今朝のPC WatchのRasPi5レビュー記事を目にしたんですが、RasPiって、ホントに小さなPCなんですね。
    クレカサイズって言うと、昔カード電卓とかスゴイと思ったもんですけど、、いつ頃だったか日本IBMがPCMCIAカードサイズのコンピュータ?作ってて、BASICぐらいが使えたんでしたっけか?どんなスペックだったか忘れましたけど。。

    • IBMのチップカードでしょうか?
      TC-100とVW-200があって、後者はいまでいうフォルダブル?(違)
      VW-200は持っていました!
      PCMCIAスロットにさすんですよね。
      プログラムを組んだ記憶はないのですが、電話帳みたいに使えたような。
      あの大きさのガジェットまた持ち歩きたいです。
      何もできなくていいんです(笑)

      https://ja.wikipedia.org/wiki/ChipCard_VW-200

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