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主砲R200SS & 副砲55FL、2台体制に救われたでござる

台風一過、晴れ間を期待して撮りに出かけたでござる。この日の目論見は、M51のHαを撮って、RGBと合成するつもりだったでござる。
日が沈んでからは、ため息が出るくらい美しい夕焼けでした。明るいうちに主砲R200SS の準備にかかります。風があるから、流れるかなぁ。
極軸合わせは、主砲はPoleMasterで。M51はあと1時間もすれば地平線に沈むという高さにありました。たぶん今シーズン最後ですね。
撮影の前に、ちゃんとピントあわせなきゃ。バーティノフマスクをつけて、ピントを合わせますが、Hαは暗いですね。ゲイン上げてもはっきり写らない。明るくピント合わせができない感じがします。でも、まぁ、ピントがあったので、M51を導入。M-GENは機嫌が悪くて、キャリブレーションができないので、引っこ抜く。ASI1600 MM-COOLで撮影にかかります。
続いて、副砲をセット。前回の反省もあって、副砲側は、微動雲台を使い、無理にトラベル三脚を使うこともないので、普通の三脚を使いました。極軸合わせはポーラーメーター。PoleMasterでもよかったんだけれど、時間がないので、アバウト路線を選択(どうせ200mmまでなので、極軸望遠鏡でいいような気がしてきた)。
さて、北アメリカ星雲を狙います。「星が見えれば導入は楽勝さ」という言葉だけが頭のなかで独り歩きしてしまい、星図(stellarium)を持ってくるの忘れました。星図がなければ、星が見えても導入できませんわなぁ(汗)。あまり気にせず、記憶を頼りに、頭のなかでこのヘンという場所に位置を構えて撮影開始。撮影用のPCは、GPD WINです(^_-)-☆

ふふん。今回は、何があっても動きませんよ。1時間待つのみ。テレビに夢中になっているうちに、雲が出てきたみたい。1時間経過したし、ちょっと様子見るかと、主砲に寄ったところ、ひどい夜露です。「主鏡は曇ってないかな?」って覗き込んでも真っ黒で、何も見えない。どうしたんだ?
バーティノフマスクをつけたまま撮影してました(鬱)。フタをしてたら曇りとか晴れとか関係ないっす。アウトっす。Hαなんて写らないはずですよねぇ。曇ってきたことと、あまりにもがっくりきたので、主砲側の撤退を始めました。あぁ、おばかさん。M51のHαは来シーズン決定(T-T)
一方の副砲側は、冷却しないで撮影するので、ダークファイルを引きながらの撮影です。この機能のためにSharpCap 3.0の1年ライセンス買っちゃったよ。30分経過。モニタを見る限り、何か写るは写ってる。ただし、北アメリカ星雲が写ってるとは限らない。現像待つのみ。
帰宅後、GPD WIN のデータをHDDに移して、画像処理用のパソコンで現像にかかります。20秒101枚。うーん流れてるなぁ。いやスケアリングか? ブログに掲載するくらいの鑑賞サイズなら分からないから、まいっか。
デネブ周辺.jpg
あ、写ってましたよ。ペリカンとともにかろうじて……。当たらずとも遠からずというのはこのことですね。ちっとも写ってなかったら、まったくの坊主だったところ、艦は大破ですが、かろうじて副砲に助けられました。
本来ならタイトルを「北アメリカ星雲」としたいところ、「デネブ周辺」で許してちょーだい! しかし、デネブもおまけっぽいし、写真としての出来はまったくですな(汗)
■撮影データ
・撮影日:2017年9月18日
・鏡筒:BORG55FL (D=55mm, fl=250mm, F4.5)
・補正光学系:レデューサー7880 0.8x (fl=200mm, F3.6)
・カメラ:ASI 1600 MC-COOL (冷却なし)
・ガイド:なし
・赤道儀:ポラリエ + PCB-EQ2
・露出:総露出時間33分

この記事へのコメント

  1. 結果が出て良かったですね。
    オヤジは、不覚にも二度も寝てしまい結果ゼロ!
    @っと、今日は仮眠し過ぎたので昼寝は無し、それが成果でした。
    台風一過!虚しい言葉ですね。(爆)

  2. オヤジさん、睡眠ほど気持ちのいいものはないですね。特に二度寝は最高です!

  3. バーティノフマスクつけっぱなしは「あるある」ですよね(^^; 私も以前、一回だけやらかしました。途中で気付いた時の絶望感といったら! orz
    逆説的に、鏡筒1本だったら気を取られない分、ミスしなかったかもしれませんね。
    55FLは……ピント出しが本当に微妙で難しいです。昨夜、こちらではバーティノフマスクを投入&指先に神経を最大限に集中させて、ようやくピントが合ったと確信を持てる状態まで持っていくことができました(でも本番撮影は雲でおじゃんorz)が……にゃあさんはどうされてます?

  4. お、なかなか良い感じに写ってますね。
    シャープな鏡筒なだけに、ピント合わせの精度が要求されそうですね。ASI1600MM-COOL+Hαでビシッとピントが来れば、おそらくASI1600MC-COOLで400mm前後で撮影したのと同等の解像度が得られそうなので楽しみですね。
    私は昨日大阪に研修旅行だったので、帰りに大阪のKYOEIさんに立ち寄って、BORG用の小物をいくつかゲットしてきました。(最近、機材ばかりが増殖してるクセに全然稼働率が上がらないという・・・・)にゃあさんも、『BORG沼』にはまらないように、くれぐれもお気を付けくださいませ♪

  5. HIROPONさん、ピント出しは難しかったです。表示を150%、シャッタースピードを0.5秒にして、ざっくりと合焦させて、そこから指先で少し動かし、目盛りを確認して、さらに動かして……という繰り返しでした。場所によっては、星像が少し滲んでいるような気もしていて、元の滲みなのか、焦点を外しているのか判断がつきませんでした。しかし、さきほどHIROPONさんのブログで65mmのバーティノフマスクが使えるということを知ったので、週末に散歩がてらアキバに買いにいってきます。ありがとうございます!(^-^)

  6. あぷらなーとさん、大阪のKYOEIさんに行かれたのですか。大阪店は、東京店より入りやすい店構えになっているので好きです。店員も若いし、たまに女性もいるし。BORG沼、すでに右足浸かってしまってます。このリングなんで買ったんだっけ? どこに使うんだっけ? というパーツがいくつか転がっていますので……。ピント合わせに使えそうなパーツあるかなぁ?(爆)

  7. ピントですが、GS200RCが保有鏡筒で一番Backlashが多くて、困ってましたが、最近は、慣れてきました。
    にゃあさんの言われる通り、何度も、撮って見て撮って見て・・・・しないと、後でガッカリしますもんね。
    オヤジは、「大なるノッポとプリン」さんが、実験されているフォーカサーの結果に期待してます。(笑)

  8. オヤジさん、ノッポとプリンさんのぞかせていただきましたが、linuxで撮影?すごいスキルをお持ちですね。フォーカサーとか使いこなせるのかと不安になりましたよ(笑)私はバーティノフマスクをはずし忘れないようにするだけで精一杯のようです!

  9. のりきゅう先生は、AVXのコントローラを青歯接続とか当たり前に造っちゃうすっごい人です。
    以前、NexGuideのグラフを表示する装置を分けてもらって感激しました。
    ハード作れるって、すごすぎです…

  10. 世の中にはすごい人がいますよね!天体界隈の方、皆さんいろんな方面、特に理系の一芸をお持ちなので、真剣さがハンパないです。文系一筋の私はタジタジですよ。

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