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ほぼ満月の夜にM57を撮ったよ

久しぶりに東京の空が晴れた。といってもベガ、カペラなど一等星がようやく見えるくらい。ベランダにAP赤道儀を設置して、何か撮ることにした。
この日確認したかったのは、ステラナビゲータの画像マッピング機能で星を導入できるかどうかということ。それから、ほぼ満月(月齢17.2)なのでHαのシャープカットフィルターを使ってどこまで写るかを確認すること。北極星が見えないベランダでオートガイドを試してみること。と、盛りだくさん。
この日のスタメンは、AP赤道儀、55FL、ASI1600MM-COOLです。ポイントは、レデューサー7880に48mmのフィルターが装着できること。去年、よく分からずに買ったOPTOLONGのNight-sky H-Alphaフィルターを装着した。満月除けであり、コントラスト向上のためでありとこの1枚に期待する。
7880.jpg
電子ファインダーとして、QHY5III174Mを使ったのだけれど、望遠鏡との軸合わせが面倒だったので、きょうは適当にした。まずベガが見えたのでファインダーをそっちに向ける。
ファインダーに入った星がベガなのか確認するために、ASI1600MMで1枚撮影し、ステラナビゲータに放り込む。どうやらベガではなかったらしい。軸合わせをまじめにしておけばよかったよ(汗)。でも場所が分かったので、STAR BOOK ONE コントローラーでベガを導入する。
導入1.jpg
それでは面白くないので、ベガの近くにあるM57を撮ることにした。ちっちゃいから目に見えないし、位置はβ星とγ星との間と比較的分かりやすいので、これで練習してみた。
導入2.jpg
M57のある方角に望遠鏡を移動させて1枚撮影。ステラナビゲータに放り込む。これを3回繰り返してβ星とγ星が写野に入った。M57の位置は明確なので、構図をあわせて撮影。以上。
手間じゃないというと嘘だけど、星図とにらめっこしながら対象を導入するよりかはすごい楽。これがなければM57を入れるのは大変だったと思う。ということで撮れたのがこれ。
m57.jpg
トリミングありだけど原寸大。実は訳ありで、凡ミスのためオートガイドが使えなかった。お月様に負けずに写っているけど、Hαフィルタのおかげなのかどうかは定かでありません。
■撮影データ
・撮影日:2017年10月7日
・鏡筒:BORG55FL (D=55mm, fl=250mm, F4.5)
・補正光学系:レデューサー7880 0.8x (fl=200mm, F3.6)
・フィルター:OPTOLONG Night-sky H-Alpha
・カメラ:ASI 1600 MM-COOL (冷却なし)
・ガイド:なし
・赤道儀:AP赤道儀
・露出:総露出時間10分(30sec×20)

この記事へのコメント

  1. こんばんは
    こんなに快晴になるGPVじゃ無かったのですが。(笑)
    M57上手くいきましたか。明日、拝見するのが楽しみです。
    こちら、どうせ、直ぐ曇りになると、北側縁台でやってたら、縁台で寝てしまいました。
    幸い、暖かな夜なので。(汗)
    01時頃から、頑張ってます。同じくHα12nmです。
    ご健闘をお祈りします。(笑)

  2. GPVにいい方向で裏切られましたね。三連休とあって夜更かししまくってます。オヤジさんのブログをリロードしながら、まだ写真がアップされないなーとか言いながら(笑)M57に関しては、ここに上げた1枚がすべてです(汗)今回使ったフィルタはNight-sky H-Alphaってやつで、ナローではなくて、650nmより下の波長をぶった切って、それ以上の波長はすべて拾うやつなんですよ。「シャープカットフィルター」と言うんだそうです。このあと、サドルを撮ってみたんですが、散々でした……。失敗の巻をまとめておかなきゃ。

  3. おー。ステラナビを活用してドンピシャど真ん中、お見事。
    シャープカットフィルターの効果もバッチリですね。
    月明かりは太陽と同じように背景を「青空」にしているはずなので短波長側をカットする事で軽減できるのでしょうね。

  4. あぷらなーとさん、シャープカットフィルターはナローのように暗くないので、ピント合わせがやりやすく、重宝します。ただ、そのぶん、やっぱり月明かりの影響は受けているみたいで、淡い部分が写りきりません。モノクロはともかく、カラーの処理は特に大変で、泣けてきます。画像処理とか相当な腕が求められそうです(汗)

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