お月さんが明るくても、遠征できるときに遠征しないと、次いつお出かけできるか分からない。だから、ひとっ走りしてきた。月夜の撮影は、ナローバンドを使うというのも手だけれど、今回は、星座写真を撮ることにした。
思えば、私の天体写真趣味は星座写真から始まった。ソフトフィルターを使って撮ったオリオン座がきれいだったなぁ。M42がピンク色に輝いていて、「もっと大きくみたい!」ってなったんだったけ? 記憶が再構築されている可能性はあるけれど、大筋そんなもんだ。機材は、NEX5/α99と普通のカメラ三脚だったと思う。
今回の使用機材は、星空カメラProと普通のカメラ三脚(アマゾンで買った1万円のカーボン)なのだ。星空カメラProは、Cマウント16mm、1/2.3型センサーのSONY IMX477R、画素数は4056×3040で撮影できるけれど、カメラ内で画像処理をする前提なので、負荷の小さい1632×1224で撮影する。光学性能は大きく後退しているけれど、撮る楽しみは変わらない。いや、むしろ自分で作ったカメラがどんな働きをするかが楽しみだよ。星空カメラProの田舎の夜空デビューでもあるからな。
まずは、はくちょう座を撮るんだぞ。要は天の川の一部だね。東京の空と違って、空が黒いよ。撮って出しはこんなの。
LINEで届いた画像をスマホの簡易レタッチで黒を持ち上げてみる。すごーい。ラズパイのキットカメラ5秒でこんなに写るのか。天の川がきっちり写ってる。東京の夜空とは比べものにならないなぁ。
しばらくすると、解析が終わった画像がスマホに送られてきた。一番明るい星がデネブ。中央右上は北アメリカ星雲らしい。その場所が円で示されている。お隣はペリカンさん。このカメラは赤外線改造をしていないので、散光星雲の形は写っていない。改造したところで、レンズはIR Cut仕様だから、結果はたぶん変わらないんだけどね。左上、はくちょう座の東ウイングには網状星雲の位置が示されている。
続いて、上の画像と同時に送られてきたplot-constellationsで描いた星座線の画像。色をInvertさせたかったんだけれど、私のPillowの理解ではInvertできなかった。これは宿題。
仕方がないから、星座線画像をPhotoshopでInvertさせて、星空を強調した2枚目の画像と合成をしてみる。なんだか、それっぽいぞ! 星空カメラにここまで処理させられるとかっこいいんだけどね。
次、こっちの空なーんだ?(星がちょっと踊ってるけれど気にしない)左側中央に光芒が見えるよ。
そう、正解! アンドロメダ座でした。アンドロメダ銀河が円で囲まれてるね。多少の樹木とかの障害物があってもSolveしてくれるらしい。
ほかにも、カシオペア座やこと座を撮ってみた。星座線を合成しないで、Solve画像をスマホで強調してみる。やっぱりPhotoshopで星座線を重ね合わせてひと手間かけたほうが見栄えがよいね。
カシオペア座
こと座
いや、しかしだ。災害級の暑さとか言われる下界と違って、山の空気は涼しくて過ごしやすい。肌寒いくらい。アンドロメダ銀河が捕まえやすくなり、うお座のフォーマルハウトが見えてきたあたり、もう秋を感じる。
月夜の星座撮影が思いのほか楽しめたので満足した。放置プレイが基本の直焦点撮影と違って、あれやこれやと空を見渡す楽しさも格別だね。なんだか初心に戻ったような気がしたよ。
この記事へのコメント
素晴らしい!
楽しそうで羨ましい限り…
はくちょう座のサドルってサドゥーって発音するのかなぁ?
夜空を見上げていると癒されますね^^
Sadrの発音は考えたことなかったですが、最も信頼できそうな英語のサイトを見ると発音はセイダーみたいです。ペルシャ語ならサードゥル? 勉強なりました。ありがとうございます!
https://starrynighteducation.com/resources_pronunciation.html
鬼嫁にガソリン代を節約しろ、と言われていますが、
当然、無視して、3晩連続で晴れそうな標高1900m越えしてきました
まぁいずれも1~2時間しか暗い時間は無かったのですが、
梅雨で1ヶ月以上出撃してなかったし、月齢的に当分行けそうもなかったので
が、水蒸気の多い空でろくな結果は残せなかったばかりか、
持っている中で一番高いレンズ(Z14-24/2.8)を落として、
一体型フードを破損させるという最悪なトラブル・・・orz
なんと、フード一体型を落下させてしまったのですか。リセールに大きな影響ありそうですね。ずっと大事に使うか…。あ、でも玉に傷がついたわけじゃないですから、そこは良かったですね。
>そう、正解!アンドロメダ座でした。
^^←不正解な奴
もう秋の星座なんだ。
たぶん、明け方にはオリオンもひょっこり顔だしてるんだろうなぁ。
そうなんですよ。秋の星空ですよ。天の川を真面目に撮っておけばよかったかなぁ。Skysafariを見たら、3時半にはオリオンさんが上がってきているみたいですyo!
こういうカメラを使って天体に興味を持つチビッコが増えてくれれば嬉しいですね。
私が子供の頃、初めて星座(おおくま座)を見つけたときの感想は…”ビックリするほど大きかった”です。
おおぐま座にオリオン座とあの大きさに圧倒されますよね。
ちびっこたちには、LEDの電飾じゃなくて、本物の星空を見てほしいです。
特に都会っ子は見上げても星が見えないので、おっしゃるとおりこんなカメラがきっかけになるといいですね^^