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黒地日の丸 旗指物、はじめての太陽観察

外は眩しいくらいの晴れ。布団を干すついでに、日食に間に合わずに届いたソーラーフィルターを使ってみる。欠けもしないし、黒点もない太陽表面を見るのは実にモチベーションが沸いてこないんだが、まぁ、やってみる。

撮影は400mmミラーとASI1600MC。撮像にはSharpCapを使った。架台はAZ-GTiの経緯台モード、スマホのSynscan pro経由で接続。

しかし、太陽を導入するのって案外難しいのね。目がやけどするから、光学ファインダーを使うわけにいかない。月と違って目視で導入するのも無理。なので、望遠鏡の影の形を見て、長方形が円になったところで望遠鏡を止めたら、ようやく太陽の近くにまで向いた。

ピント合わせもいつもと違う。クレーターがあるわけじゃないので、太陽の縁が一番鋭くなるところでピント合わせ終了。

SharpCapの画面を覗いてみると、白い玉しか浮かんでない。私が小学生のときは、紙に映った黒点を鉛筆でなぞったもんだが、最近の小学校の太陽観察って何やるんだろうな。周縁を鉛筆でなぞって円を描くんだろうか?

ソーラーフィルターだけだと、ただの真っ白な円だったので、Hαフィルター(7nm)をはさんだら、ちょっとだけでも表面が観察できるかと期待して、おもちゃ箱からフィルターを取り出してきた。

今回、使ったHαフィルターは半値幅が7nm。太陽望遠鏡のP.S.T.は半値幅1オングストロームのフィルターが使われているみたい。7nmは70オングストローム。半値幅が桁外れに違う。そもそもエタロンと1オングストロームのフィルターを組み合わせているのが太陽望遠鏡なので、まったくモノが違う。それでも雰囲気くらい分かるんじゃないか? とゴソゴソ取り付け。

何分か経ったうちに、日光を受けてノートPCが熱くなってる。明るすぎて画面がまともに見えない。真冬の雪山では天板が凍り、暗いなかでは「クソ眩しい、撮影の邪魔」とか言われる。あぁ、不憫なディスプレイよ。

それでだ。Hαフィルターを通して見た太陽は、ただの赤い玉だった。それだけ。ただそれだけ。黒点かと思ったら、ディスプレイのゴミ。彩層のうじゃうじゃの雰囲気も何もあったもんじゃない。露出を変えたらプロミネンスくらいは見えるのかと思ったが変化なし。しかし、

実に良い日の丸じゃ。この写真は、相馬中村藩の藩主、相馬氏が使用した「黒地日の丸」の旗指物とそっくりなのだ。黒地日の丸は「この世の闇を照らす太陽」を意味するらしい。こんな扇子も売ってるよね。

はじめての太陽観察の結果は以上のとおり。「パワポで描けそうだなwww」とか言わない。どおりで、太陽望遠鏡という専門の望遠鏡があるわけなのだ。高いのも理解した。今回で満足したし、いまのところP.S.T.はいいや。次は、黒点が出てきたら太陽を撮影してみるかもしれない。

この記事へのコメント

  1. 私はバーダーのソーラーフィルターに3.5nmのHa使ってモノクロカメラで撮影したことあります。
    まぁ黒点しか映りませんでしたね。
    やっぱりプロミネンスを写すのは太陽望遠鏡かなって思いました…が。
    10万円ちょい出すなら他の物買うなっていうのが正直な感想です。

    • みおさんも、Hαで撮影されたのですね。7nmの半分でもだめなんですね。黒点を撮るだけならソーラーフィルターで十分ですしね。10万円あったら、私も別の機材買います。

  2. いつでも太陽観測が見られる・・・私もそんな生活を送りたい!
    黒点も無い状況では太陽望遠鏡買っても仕方ないですよねぇ
    あーでもプロミネンスも見られるんですよ!
    しかし宇宙天気予報センター見たらそれで満足しちゃった(笑)

    パソコンとディズプレイって夏は熱くて室温上げるくせに、
    冬は暖房にもならない。
    なんて中途半端な・・・

    • せろおさん、今回の試みでまぁ、いいやって諦め?がつきました。よっぽど太陽に惹かれるなら別ですが、今の私はそうでもないんで。そしたら、次は3Dプリンタかな、何かな。

      パソコンとディスプレイかわいそす つД`)

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