4年ぶりに三日月星雲(NGC6888)を撮影した。撮影場所は、東京のベランダ。使用鏡筒は36ED、カメラはASI385MC、架台はAZ-GTiで赤道儀モードというベランダ撮影環境強化作戦の面々なのだ。カメラにはL-eNhanceを噛ませてある。撮影は、ASI AIR PROでダークを引きながらのライブスタックを試みた。1枚あたりの露光は30秒で、ゲインは131。あやしげながらもドリフト法で極軸をとった。ディザリングもオンにしてある。ちなみに、ASI AIR PROのガイドは、PHD2を使ってるみたいだ。
NGC6888は、4年前に遠征先で撮影したのが初めてで、今回が2度目。三日月のしわしわが撮りたくて、ナローを始めたと言っていい。という割には、さほどナローで真面目に撮ってこなかったな。言い訳するわけじゃないけれど、東京のベランダで撮影するには、導入が大変だったのだよ。本当、自動導入機があってよかった。
L-eNhanceを使っているので、ある程度の光害は阻止できると思うけど、数メートル離れたところでLEDの防犯灯が明々とついてる。トータルで何分露光したのか、よくわからない。多分90分くらいだと思う。期待はしていなかっただけに、画面に三日月型が出てきたときは歓喜した。思ったよりよく写っているよ。
4 年前に撮影した三日月星雲はこちら。星雲はともかく、機材が違うせいがあるかもしれないけれど、遠征先では星の輝きが元気だな。
ライブスタックするとき、ダークは引いたけど、フラットは引かなかった。引いてれば、もう少し強く処理できたかもしれないというのが反省点。それとディザリングをかけたのに、縮緬ノイズが出た。これはダークノイズ由来かな。冷却機を使うのが正解だったと思う。55FLとASI1600にしておけばよかったかなぁ。
いずれにしても、ベランダ撮影環境強化作戦は成功したと言えるかもしれないな。
この記事へのコメント
都会のベランダでこれだけ撮れれば十分ですなぁ。
ダークを引きながらのライブスタックなんて事もできるのですね。
自分は全然使いこなせてないなぁ。
一昨日、AsiAirProでデジカメ制御のテストをしてきました
D810Aはあっさり認識しましたがカメラ側の設定をAsiAirProの言うとおりにしないと制御できません。
ファイル種類がRAWのみなのが難点。
試し撮影も全部RAWって・・・
ファイルサイズが大きいので転送に時間がかかるのも難点。
しかしAsiAirProの極軸補正が優秀で焦点距離500mmで初めてオートガイドなし5分露出しても星が点に写った!
今まで、極軸合せが下手すぎて1分しか露出できなかったのに・・・
(SXPの極軸望遠鏡がずれてる可能性もあり)
焦点距離700mmではズレが生じたので、オートガイドにしたところちゃんと追尾してくれました。
AsiAirProは扱いやすいですね。
もうステラショット2は使うの止めようかなぁ、と。
AndroidタブレットをAliで2.3万円に下がった13インチにしようかと思ったり。
しかしAliは6月頭に注文したケーブル類が未だに届きません・・・
(今日2個届いたけど、まだ2個届きません)
そのうち、噂の種が届きそう。
ASI AIR PROの極軸設定で5分も止まってましたか。実用になりますね! EOSで撮ったときも、「RAWだけに設定しろや」って言われました。APSやフォーサーズでも少し時間がかかった印象です。ASI385なら、そばにいると一瞬でダウンロードしてくるので、試し撮りには小センサーが有利ですよね。
ASI AIR PROのライブスタックをするときは、ダークを引くならフラットも引いたほうがいいです。あとで補正が効かないみたいなので。しかし、これもカンタン作業でしたよ。本当、使いやすいです。
しかし、せろおさん、「ステラショット2は使うの止めようかなぁ」って、私、いまステラショットの体験版をダウンロードしてきたばっかりですよ(笑)
ステラショットは、極軸補正がうまくいきません。電線やら電柱が写り込んでいると、先に進めないみたいです。ベランダだとドリフト法しかないかなぁ。PlateSolvingも導入の補正なので、明後日の方角から真ん中に導入してくれるわけではなさそうですね。
私もASI AIR PROで行こうかなあ。ステラショット買うなら、もう一台ASI AIR PROでも良いような気がしてきました。
ステラショット2が不安定なのはGearBoxとの通信が原因とみています。
度々、行方不明になり、その旅にアプリ自体を再起動しないと使えません。
ノートPCのWiFiが悪いのか?
AsiAirPROでも通信エラーは出ますが、すぐに復帰します。
GearBoxを使わなければ安定するかもしれませんが、ケーブル地獄なので・・・
アプリ自体は良い物なので私もできれば使いたいです。
にゃあさんはGearBoxを使わずにラズパイで接続できるので、ステラショット体験版で安定動作するなら買うのは有りだと思います。
あとはスティックPCに入れて、別のPCでリモート制御するとか。
ステラショット2の極軸補正は北が見えなくても使えるけど天頂付近を撮影するので、
スターブック10だと「反転するぞ」と止まることが多いので使いづらいです。
スターブック側の設定を弄れば良いのか?
今回は、有線で試してみましたが、確かに配線地獄を考えるとGearBoxを使いたくなりました。アプリ自体も、よくできていて星図の連携とかガイドのインタフェースなんかはステラショットが格段に上なんですが、ベランダでざっと使ってみて、極軸合わせとPlateSolvingに関しては、ASI AIR PROがいいなぁと感触です。あと、やっぱりASI AIR PROは電源ハブを兼ねてるっていうのが大きいです。遠征先ではステラショットを使うとフルに性能を引き出せそうなので、ちょっと悩み中です。
三日月星雲は想像以上に淡いですからねぇ。以前、こちらでOPTOLONGのCLS-CCDフィルター使って狙ったときも、かなりがっかりな写りでした。
とはいえ、相当よく写ってる方じゃないですかね、これは。こちらもがぜん、やる気が出てきました(^^)
HIROPON さん、ケフェウス座の写真、拝見しました。都内であそこまで撮れれば文句なしですね! うちのベランダからはビルの陰で撮れないかもしれません。近くに暗めの公園があればいいのですが。出不精なもので…^^;
HIROPON さんのように台車で移動はできませんが、リュックに入れるくらいならなんとかなるかなと思っていて、モバイル・トラベル環境を妄想中です。
きれいに撮れてますね。(晴れてるのか。。いいなあ)
ASI AIR PROってRaw以外使えないんでしょうか。
プレビューやSolverはデジカメとかならJpeg使えないと遅くてしんどくなりますね。。。
常々思いますが、プレビュー(試し撮りやフォーカスチェックなど)やSolverの時は転送が軽くなる設定に自動的に切り替わってほしいものです。(Ekosもこの辺はまだ中途半端ですね)
天体カメラもプレビュー用に防犯カメラみたいな画像処理エンジンが載ると楽なのに。。
T-Studio さん、ASI AIR PROのフォルダをのぞいてみると、20Kバイト未満のjpgファイルが撮影と同時に作成されていましたよ。Kiss、ASI1600、ASI385で撮影したどのFITSにもセットでjpgが出来ていました。
ただ、どの時点でそのjpgが使われているのか私には不明で、たしかに転送されてくる時間は、フォーマットサイズが大きいと遅くなる印象です。APS-Cでも文句を言いたくなるほど、遅いわけではありませんが。jpgは画像処理をするときの確認用なのかしら。
Solverは、撮影から導入完了まで10秒以内で処理できてる感じです。まだじっくり触れてませんが、Ekosの方が速いかもです(ラズパイを田舎に忘れてきたので、比較できないという…)。
にゃあさん
エンジン自体は同じなのでアプリの画像の扱い方なのかもしれませんね。
と、言うことはASI AIR PROはRaw+Jpegをデフォルトにしてるんでしょうかね。
プレビューやSolver、フォーカスなど保存する必要が無いものは転送の早いJpeg、シーケンス組んで撮影画像を保存する時はRaw(できればカメラのSDカードに)がデフォルトになっていれば一番早いんですが。。
Solverの時間から考えればSolverの時はJpegで処理しているようですね。(Rawだととても10秒では終わりません。。。)
T-Studioさん、なるほどJPGはSolverにつかっているのですね。言われてみてみたのですが、EOSでシーケンスを組んだとき、カメラのSDカードにはRAW(CR2)だけが入っていて、ASI AIR PROのメモリには、RAWとJPGの両方が記録されていました。設定で変えられるかもしれませんが、そこも考えて作られてる感じです。
にゃあさん
ASIAIRPROで設定できるようであれば以下のようにすると快適です。
・プレビュー、PlateSolver、フォーカスの3つはJpeg(ノーマルで十分です。)に(ラズパイに取り込むけど処理に使うのみで保存しない画像なので転送重視のJPEGに。Solverは更にダウンサンプル設定があればかけると早くなります。)
・撮影画像はデジカメのSDに保存のみ(ラズパイには保存しない、コレでデジカメのバッファが利用できるので、タイムラグなく撮影できます。)
ラズパイにSSDなどをつないだとしてもラズパイとデジカメのSDに両方保存するとデジカメのUSBの転送速度が1/2に落ちます。(そして、転送が終わるまで次の操作ができなくなります。天体カメラの場合はカメラ本体に記録メディアが無いため、外付けSSD保存が必須です。)
追記
天体カメラの時はJPEGの部分をビニングにします。
ビニング2でも感度は4倍、ファイル容量は1/4といいことづくめです。
画素数の多い天体カメラの場合、カメラが対応していればビニング3や4で
多分ASIAIRPROはPlateSolverがローカルのAstrometry.netだけだと思いますので、ファイルサイズが軽いほど処理が高速になります。
T-Studioさん、ありがとうございます! マニュアルとか見ないで使っているので、そのあたり意識してみます。付属のUSBメモリではなくてSSDを使うという頭もなかったので、機会があればやってみます!
めっちゃええんとちゃう。(なぞの関西弁)
淡いところは遠征ショットにかなわないけど、全体的には互角以上の仕上がりだと思う。
^^v
ASI1600の夏、冷却の夏だよねぇ~。
そうこうしてるうちに冷却の季節が終わっちゃうよ。
ガンガン冷やしていこうぜぇ。^^
おっさん、おおきに!(なぞの関西弁)
やっぱり冷却の夏ですよねぇ。AZ-GTiに55FL+ASI1600はちょっと重い感じもします。ウエイトが2kg必要な感じです。