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NIK COLLECTIONでラクラク天体画像処理

天下一画像処理会に向けて画像処理をしていて気づいたことがあるんだ。いや、とうの昔に気づいていてもよかったのに、実用に至らなかった。理由は分からない。たぶん、ナチュラルじゃないとか、何ごとも基本は体に叩き込むべきであるとか、そういう信条(笑)が邪魔をしたんだと思う。

何に気づいたかっていうと、ステライメージでコンポジットをしたあと、フォトショップでNIK COLLECTIONの「Color Efex Pro 4」フィルターをかけるだけで、そこそこの上手な処理が短時間で完成しちゃうのだけれど、がんばって、がんばってあぶり出したあとにNIKのフィルターを使うのじゃなくて、まず最初にNIKを使って、その後にトーンカーブやらレベル補正やら彩度を調整したほうが簡単なんじゃないかっていうこと。

2018年9月にAPTで撮影したコマがOne Driveから発掘されたので、上の気付きを適用してみた。まずステライメージでコンポジットしてHDR Efex 2の[HDRのように]をかける。そのあとにレベル補正と自然な彩度をかけただけで十分に出来上がる。さらに[はっきりした凹凸]をかけてみたのがこれ(3分×8枚)。ちょっとやりすぎ?(クリックで拡大)

次は、馬頭星雲と同じ日に撮影したM45を見てみるよ。まずは私がたぶん、目をしょぼしょぼにしながら、ステライメージとかでトーンカーブをいじりいじり悪戦苦闘した過去画像から。ナチュラルといえばナチュラルだけど、なにかぱっとしない。私の力はそんなもんだ。

上の画像と同じデータを使い、同じようにステライメージでコンポジットして、HDR Efex 2[自然な暗さ]とColor Efex Pro 4[はっきりした凹凸]をかけてみたのが下の画像。明らかに仕上がりが違う。私の実力ではないけれど、刷毛のような分子雲はきっちり出てるし、周囲のモクモクも見えはじめてる。フィルターの力はすごいな。

馬頭星雲もプレアデス星団も短時間でここまで持ってこれて、ほかの幻想的なフィルタープリセットもあって、画像処理が楽しくなっちゃう。

もっとも、うまく行く場合と、うまく行かない場合もある。十分に光量が取れていないと、出来が悪くなるのには違いがない。しかし、まぁ、一つの選択肢としてはありだな。

NIK COLLECTIONは、Macで落ちるとかいろいろ理由があって、遠ざかっていたんだけれど、この方法も取り入れていこうと思う。現在、私は30日間の試用中だけど、無料版もあるよ。

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この記事へのコメント

  1. 自分もフィルターを多用するのは・・・と思ったこともありましたが、今では数あるフィルターの中からどれを選んでどう組み合わせるかはその処理をする人のノウハウの一部だし、レシピを少し弄るのが殆どでしょうから誰がやっても同じ結果にはならないんだからと肯定派になっていますよ。
    楽しむのが一番!こだわりがあって否定するのもOK!正解は無いよってね。

    • カメラde遊ingさん

      >数あるフィルターの中からどれを選んでどう組み合わせるかはその処理をする人のノウハウ

      この言葉、なるほどと思いました! 組み合わせによって結果が何百通りにもなるわけですから、フィルターの特性を理解するというのも一つのノウハウなわけですね。

      日常から「〜しなければならない」みたいな強迫観念?に支配されていることにたまに気づくことがありますが、これもその例かもしれないと思いました。オープンマインドで楽しく画像処理ですね!

  2. DxO PhotoLab 3いいよDxO PhotoLab 3!!
    サイコーだよ。もうメーカーに苦情言いまくりなくらい使ってますよ(笑)
    ※修正させました

    無料版もありますが、正直ウーン…買って♡って感じで見てます。
    実はphotoshpも無料でツカエチマウンダ!(ダメですよ?

    NIKで遮二無二炙りだしたい!って思っておられるなら…
    1.RBG分解でそれぞれ保存する
    2.Silver Efex Proの高ストラクチャをそれぞれに適用
    3.RBGを再度カラー合成
    なんかがウネウネ出せますよ。
    私のブログでもphotolab推しまくってるので一緒に宗教に入りませんか(ニヤニヤ

    あれ?今ってphotolab2とNIK2の抱き合わせ販売が見当たらない…

    • PhotoLab良さそうな感じですね。Lightroomがいまひとつ合わないので、ちょっと試してみようかなと思いました。NIKとの抱き合わせが見つかれば買ってしまいそう。折をみてDLして試してみますね。ありがとうございます!

  3. プレアデスの写真が比較してるのでわかりやすい。
    星団の星の周りだけでなく、画像全体に分子運が広がっているのが、後者の写真でははっきりわかる。

    • 是空さん、苦労すればいいってものじゃないのかもしれませんね。自分の技術でここまで持っていければほかに応用も効くのでしょうけれど、「フィルターの組み合わせを考えることも処理する人のノウハウ」というカメラde遊ingさんの言葉で気が楽になりました!

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