お盆休み。某所に遠征してきた。
ED81SIIを載せたAVXにASI AIR PROをつなぐ。ASI AIR PROの機能を使って、タブレットで極軸をとろうとしたら、鏡筒が60度だけ傾くはずが、明後日の方向に向き始めて大焦り。対処法がすぐに分からなかったので、AVXを諦めてASI AIR PROとAZ-GTi、それから55FL、EOS Kiss X7iの組み合わせで星空を撮ることにした。AZ-GTiは、ベランダだけでなくて遠征先でどんな活躍をしてくれるのかを試したかったので、結果オーライ。AVXはまた別の機会に考える。
とはいっても、雲ばっか。
北の方角が多少晴れていたので、AZ-GTiの極軸をASI AIR PROでとることにした。やり方はすぐ分かる。追い込むごとにPlateSolveボタンを押すので時間がかかる。PoleMasterやSharpCapの方が使いやすい印象。それでも使えないことはないので、それでよし。
日付変更線をまたぐ頃になると、天頂が晴れてきたので、網状星雲を撮ることにした。「あみじょう」か「もうじょう」かの決着はついたんだろうか。
SkySafariが接続できると最高なんだが、まだ接続ができていないので、タブレットに「IC1340」と打ち込んで導入した。自動導入架台はやっぱり楽だ。それに今回は、PlateSolveをあてにして、アライメントもとっていない。これで導入できちゃうんだから、すごい楽ちん。
Focusモードを使ったピント合わせはいまひとつ要領をえなかったんだがけれど、PreViewモードで乗り切った。ISO1600, 60Secで90枚をAutoRunさせた。
さすが55FLだな。星像が鋭い。ベランダとは比べ物にならないくらいの星が写ってる。ガイドも(私にしては)ばっちりと決まったようだ。ガイド鏡はSV165で、カメラはASI385を使った。たまに雲が遮って邪魔してくれるけれど、継続してガイドしてくれた。操作まわりが統合されているので、M-GENより楽かもしれない。電波のほうは20メートル離れると厳しい感じ。通信が途切れても、通信範囲に戻れば自動的に接続してくれる。ASIカメラだけでなく、Kissでも制御できることが確認できたのでOK。
結果、まともに使えそうなのは47枚だった。
めずらしくダークとバイアスとフラットも撮影しておいた(フラットダークってどうやって撮るんだ?)。コンポジットはAstro Pixel Processorを使ってみた。ステライメージより速いという印象はないけれど、順を追っていけば、難しいことを考えなくてもコンポジットまでしてくれる。素晴らしいのは背景の平準化機能で、光害かなにかで背景にグラデーションがかかっているのを、少ない手数で修正してくれる。これには助けられた。
むしろステライメージでトーンカーブをいじったり、マスクをかけたり、デジタル現像したりといったPost Processingをやる。そして、PhotoShopに持っていって色調やら何やらを変えておしまい。
もうちょっとあみあみが出てくれてもいいのだけど、47枚=47分ならこんなものかしらね。
これならAZ-GTiは十分に使い物になると思う。最近の機材はすごいな。もし、私が天体写真を始めた4年前に戻って機材を揃えるなら、今回の構成にしたかもしれない。つまり、EOS kissの天体改造中古、AZ-GTi(赤道儀モード)、それから55FLとASI AIR PRO。AZ-GTiとASI AIR PROは販売されてなかったので、実際に買うのは無理なんだけどね。
ASI AIR PROはインタフェースの使いやすさとWindows PCの代わりに使えるのがGOODだな。AZ-GTiはコンパクトな取り回しのよさがGOODだ。お値段が両方合わせても7万円ってところも良いな。鏡筒は12万円か。三脚と雲台を買うとなると、やっぱり20万円スタートになるな。良いカメラレンズが手元にあればもう少し安くすむけど。
しかし、上の構成でスタートしたとしても、いずれそのうち超焦点が欲しくなって、架台選びと望遠鏡選びに悩むことになるんだよな。いまなら、何を選ぶだろう。どれも高価になっちゃった。けむけむさんがおっしゃっていたみたいに、基本、反射は150mmまで、屈折は80mmまでが扱いやすいな。中級以上のラインアップが難しい時代になったような気がする。
この記事へのコメント
>これで十分かも
この言葉は心の中にそっとしまって、向上心をむき出しに攻めるべし。^^
どの程度の長さを求めているのかわからないけど、1000㎜クラスはc5があることだし、ひろぽん師匠にならってここはHD-800なんてどう?
マウスより重いものを持ったことがないにゃあさんには重いかもしれないし、けむけむ師匠の言葉に反するけどね。
しかも値段もかなりするよね。
バーゲンとかの記憶なのか以前はもう少し安かった気がしたけど、えらく高くなった印象があるね。
是空さん、ひとまずAVXがあるので、焦点距離的にはC5、重量的にはR200SS、普段遣い的にはED81SIIが乗るので、ここまではいいんですけど、その先ですよね。
一昨年の火星人襲来のときにかなり悩んだんですよ。こんな値上げの仕方をするなら、去年C8買っておけばよかったです。10万円でした。値上げの幅が大きすぎて、びっくり、ビ○センですよ。
そんなだから、仮に財布が許しても、気分的に萎えて買う気になれませんね。VC200Lでさえ、気持ちが冷めました。
>「あみじょう」か「もうじょう」かの決着
「あみじょう」がいいなぁ。
「あみ」を「もう」と読まれてもピンとこない。
この論争については知らないけど、「あみ」に一票。
これです。これです。わたしも「あみじょう」って読んでますよー。
https://twitter.com/tenmonReflexion/status/1171948725494636544
ふぁっ○ゅービク○ン(ぉぃぉぃ
にしてもビ○センでの値上げはとんでもないですよね…
AVXは10万でお釣くるから良かったのに…だからってビクセ○のなんちゃって中型赤道儀買うか?って言われたら買いませんよねー
私はAVXの性能に嫌気がさして買い換えましたが、私も過去に戻るならAzGtiで済ませましたね(笑)
だって小型の望遠鏡でマッタリ撮影出来るもん。変に8cm買うからポタ赤使えなくなったんだ!
あと、○クセンのスターブック10では「あみじょう」らしいです。
おっしゃるとおり、AVXは10万円を切るのが魅力的だったですよ。それがいまや14万円とか。ちょっと前までは、買い換えるならビ○センと思っていましたが、その選択肢もまずなくなったかなぁ。いろいろ、一気に萎えました(汗)
おぉ、何とも素晴らしい網状星雲ですね!
しかし、おかしい?
うちの55FLはこんなにシャープじゃない・・・
専用レデューサー付けてますよね?
8/13に久々にSXPを持ち出し、機材テストをしました。
が、ステラショット2+Gearboxの安定が悪く、フリーズ&再起動の繰り返し。
撮影中にペルセウス座流星群を見る予定が、ほぼパソコンを見ている羽目に・・・
少しまともに使えるようになった頃には月が出てしまいました。
もう使うの止めようかと思ってしまいます。
AsiAirProの方がイイのか?
SD115s+SDレデューサーHDは全面にわたり良い星像でしたが、
SD81S+SDレデューサーHDは片ボケでガッカリ・・・
カメラの取付方がおかしかったか?
次回の課題です。
相変わらずテストの繰り返しで先に進めません(笑)
Celestron製品の値上げはCelestronからの卸値が高いのかもしれません。
卸値が原因でサイトロンジャパンが取扱を止めたという話を見ました。
RASA8買っておけば良かった・・・
せろおさん、ご指摘のとおり専用のレデューサー【7880】を付けてます。高かったんですが、許します(笑) ASI AIR PROはリモートが( ・∀・)イイ!! って思ってたんですけど、結局、その場で物珍しさ&心配性でずっと画面を見てました。
そんなもんで、リモートにしなければ、ステラショット2もいいなと撮影中何度か頭をよぎりましたよ。むしろ撮影用PCをWindows ProにするとかTeam Viewerを入れて、リモートで監視するのがいいのかとか。そうすると小型PCも出番がでてきますしね。
個人的にはASI AIR PROとAZ-GTiの組み合わせの相性がいいんだと思ってます。電源ハブからAZ-GTiに給電できるので、足元すっきりです。次回は、AVX, ED81S+SDレデューサーHD, ASI AIR PROで撮影してみるつもりです〜(暴走事故がおきなければ)。
値段が高いのはCelestronの戦略ですか……。AliでもC8が158000円しますしね。ビ○センさん、萎えたのは本当ですが、ゴメンナサイ。赤道儀どうしようかと悩んで星見屋さんをのぞいたら、AP赤道儀のCool Stepが売り切れてました……。
ビバ!小っちゃいもの倶楽部!
AZ-GTiは知る限りでは最小の自動導入赤道儀です。
55FL+Asiセットで最小の撮影環境が構築できる、はず。
難点はAZ-GTiの剛性の無さ・・・イヤお値段からしたら文句は言えませんが
〉 電源ハブからAZ-GTiに給電できるので
そんな配線方法もあるのですね!
やっぱこのブログはためになるなぁ。
うちの55FL+専用レデューサーの星像がイマイチと感じているのは、
カメラがフルサイズのせいかもしれません。
APSや3/4サイズなら大丈夫なのかも。
ステラショット2はたびたび操作不能になるので投げ捨てたくなっています。
GearBox外せばいいのか? そうすると配線地獄が・・・
そこを小型PCに置き換えてもいいのか?
AsiAirProでも一眼レフを制御できるので、次回試す予定です。
こちらが安定動作したらステラショット2は・・・
AsiAirProは10インチのタブレットで制御してますが、
Aliの13インチタブレット2.5万円を買おうか悩み中です。
星見屋のCoolStep for AP V2は売り切れてしまいましたか・・・
でも大丈夫ですよ!「次バージョンの準備中です」だから
せろおさん、ちっちゃいものクラブ路線、続けますよ〜。ちょっと思いついたので大陸からパーツを注文しました。3週間くらいかしらん。期待したほど小さくならないかもですが。
55FL+レデューサーの星像については、公式で「フルサイズの最周辺はわずかに放射状に流れますが、これは設計通りです」と説明がありましたよ。私のはAPSなので、気にならないんだと思います。
13インチタブレットが2.5万円って、安いですねぇ。私も8インチくらいのWindowsタブレットを物色してみようっと。
>次バージョンの準備中です
ウシシシ!
にゃあさん
素晴らしいですね、AZ-GTiの赤道儀モードもかなり使えそうですね。
そう考えるとAZ-GTiはかなり万能な架台です。
頑丈なウェッジオプションとか搭載重量をもう一息アップさせたAZ-GTiD(笑)とか出てくれば驚異の存在になりそうです。(出来ればお安く)
200mmには十分に使えそうです。赤道儀モードでは厳しいと思いますが、経緯台モードでC5が使えるのもお気に入りポイントです。頑丈なウェッジオプション欲しいです。80mm級が載ればAP赤道儀の出番がなくなってしまいます!
((((;゚Д゚))))ガクガクブルブル
こんにちは。
いつも、拝見して勉強させてもらってます。
ASIAIRのPAモードですけど、EXP1sec位で
オートモード使うと1秒毎に自動でPlateSolveしてくれるので、
極軸合わせも楽チンでした。
ぽんにゃんさん、いつもAZ-GTiやASI AIR PROの話題楽しみにしています。
なるほど、オートモードがあるのですね。今度試してみます。ありがとうございます!
はじめて遠征先でASI AIR PROを使いましたが、Polemasterいらずですね。何から何まで快適なのでびっくりしました。
こんにちは😃
私の記憶ではスターブックtenの登録はもうじょうだった記憶があります(^◇^;)あみじょうで探してなかったので、まさかの「も」で調べたらありました。。。衝撃を受けたので良く覚えています。最初期のSXP付属のものです。
フラットダークはフラット撮影後、シャッタースピードそのまま感度もそのまま蓋するなりキャップするなり真っ暗にして撮影するだけです\(//∇//)\
ソフトによってはフラットダークがないとおかしな画像が出たりします。
フラットダーク取得時ライトフレームと同じ感度でシャッタースピード結構早いものでフラット撮影したのならバイアスでも同じかも。。。
また、暗い空に向けてライトフレームと同じ露光時間でフラットを撮影(感度も同じ)ならダークをそのまま使えます\(//∇//)\
こたろうさん、フラットダークの撮り方ありがとうございます! ステライメージだと使わないので、あまり気にすることがなかったのですが、海外製のソフトを使う方が増えてきたのか、いろんなファイルが必要になってきて、ちょっとだけ混乱中です(笑)
しかし、今回の遠征では、AZ-GTi用に作っていただいたワンオフパーツが大活躍でした。本当にがっしりしていて、実用になったのが嬉しかったです。こちらもありがとうございました!