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望遠鏡の下に何も置かない環境づくり

AZ-GTiのウエイト軸にバッテリを搭載できるようになったので、望遠鏡の下(雲台より下)に電源もPCも何も置かない環境づくりをやってみた。だいたい、いつもAC電源のケーブルがASI AIR PROやラズパイにぶら下がっているんだが、これをゼロにしちゃうというわけ。

ASI AIR PROは電源ハブを兼ねているので、ASI AIR PROに電源を供給したら、AZ-GTiにも給電できる。これは素晴らしいんだが、ケーブル1本が地に這っているわけだから、今日は却下。

AstrRPiをインストールしたラズパイ4を雲台に載せるという選択肢もあるけれど、私は5V3A給電のバッテリを持っていないから、今日は却下。

Anker PowerCore 20100とか手持ちのモバイルバッテリーから給電できるデバイスとして、Stellar Mate OSを積んだラズパイ3を雲台に載せて運用することにした。ラズパイ3なら2Aくらいで動くからね。ただ、ASI AIR PROのようにAZ-GTiに給電できるわけではないから、AZ-GTiの電源は、乾電池8本を使うことにした。

こうすることで、望遠鏡の下には何もないすっきりとした環境ができる(何をいまさらな話なんだけどね)。使ったケーブルは3本。つまり(1)モバイルバッテリーとラズパイを接続する電源ケーブル、(2)カメラとラズパイを接続するUSBケーブル、(3)AZ-GTiとラズパイを接続するUSBケーブル=あんこ玉、の3本だ(ガイドするとなると、もう1本ケーブルが増えるね)。当然、ラズパイと操作用PCの接続は無線だよ。

Stellar Mate OSを起動するのは久しぶりなのだ。あんまり久しぶりすぎて、PCとラズパイの接続の仕方にしばし悩んだ。デフォルトではnoVNC経由しか使えないのね。いずれnoMachineやxrdpから接続できるようにしておこうっと。

StellarMate OS v1.5.3にアップデートしてから初めてベランダで使うんだと思う。なので、設定もはじめからやりなおし。時刻についてはRTCを積んであるから問題なし。次は、観測場所。グリニッジになっているところ、東京に修正。ついで、すでにダウンロードしてあるFOVのインデックスを/usr/share/astrometryにコピー。Astrometryの設定をローカル用に修正。Sextractorがインストールされているみたいで、チェックボックスがあった。これでSolverが使えるはずなんだが…。

ASI385MCとAZ-GTi(赤道儀モード)に関しては、特に設定を必要とせず、ほぼデフォルトでサーバーを起動できた。今回は、ガイドカメラは搭載していない。GOTOするところまで確認。実際のSolveに関しては、雲が多かったことと、AZ-GTiのバッテリーが切れはじめて、接続を失ってサーバーが落ちるという羽目になったので、確認できずだった。

敗因は単三電池8本をいつでもフルに使えるように準備しておかなかったことだな。しかし、それにしてもAZ-GTiのバッテリーボックスは、ネイルブレーカーだ。爪で電池を取り出そうとしたら、爪が割れそうになっちゃう。

望遠鏡の下に何も置かない環境づくりをしようとしたら、StellarMate OSの環境づくりの話になっていましたとさ。動くようにしなきゃ。

この記事へのコメント

  1. AsiAirProならあんこ玉無くてもAZ-GTiと無線接続できるけど、
    そもそもの電源ケーブルが地を這うからダメですね。
    USBの5V→12V昇圧ケーブルを使うとかどうでしょうか?

    モバイルバッテリーをウェイトにするの良いですね。
    スマホホルダーを流用して作ってみようかなぁ。
    イヤそういえばどこかにバッテリー内蔵のウェイトがあるんだった・・・

    • せろおさん、このゲームのルール、面倒くさいでしょう?(笑)

      USBの5V→12V昇圧ケーブルを使って、AZ-GTiとラズパイに給電してみたのですよ。でも、いつもと違うバッテリーだったせいか、AZ-GTiの電源が入りませんでした(理由は調べてみないとです)。あとケーブルが1本増えてしまうのが難点といえば難点ですかね?(今回のルールでは)

      ウエイトでバランスしている場合は、バッテリーも雲台に載せたほうがすっきりするんだろうかとか思いはじめていたりするのですが、やっぱりケーブル問題だけはどうにもなりませんね!

      • 昇圧ケーブルは電流Aが不足してるかもです。
        ノートパソコンにも使える変換アダプターがいっぱいセットされているモバイルバッテリーなら行けるかも?
        1万円くらいしますけど。
        持っていますが、例のごとく未使用です(笑)

        • せろおさん、そうなんですね。その1万円くらいするモバイルバッテリーにしてみようかなぁ。ウエイト軸に載せるのは大変そうだから、雲台に載せるかなぁ。代わりにラズパイをウエイト軸に乗せればいいのかなぁ。と、ぐるぐる(笑)でも、面白そう!

          • 私が持っているのはこの製品です。https://www.amazon.co.jp/dp/B07Q3CG7MS
            ノートパソコン用に買った物の最近のノートPCはバッテリーの持ちが良いので使う機会がないという・・・
            これを機にAZ-GTi用に使ってみようかなぁ

            • せろおさん、ひとまずカートにまで入れました。ありがとうございます!

  2. 暇なので、オヤジも工作してます。
    ラズパイと充電池が入るBOXを作ってます。
    BOXの下側には、アリガタプレートを付けて、AZ-GTiのアリガタ溝に固定。
    BOXの上側は鏡筒を固定するアリガタ溝を取付て。
    結構、スッキリしそうです。
    上側には、鏡筒が載るので、箱の強度も必要。
    上側は、5mm位のアルミ板の蓋で作る予定です。
    充電池の容量が見積もれなくて・・・・中々、BOXの大きさが決まりませんが。(笑)

  3. あ、なるほどアイデアですね! ラズパイと充電池をセットにして扱うのですね。しかも、その上に鏡筒とは。間違いなくスッキリします。楽しみです!

    最近知ったのですが、充電池って、2400mAhとか1900mAhとか容量に種類があったんですね。安いって喜んでいたのはきっと容量が小さかったんだと気づいてがっくりです(笑)

  4. 私は逆にガンガン下にありますね(笑)
    AZ-GTiもカメラの関係でPCがあるので、その電源を三脚のピラー部分に乗せて錘にしています。
    やっぱり重心は低くが基本だと思っています。

    • 一番の見た目の問題はケーブルですかねー。ケーブルを短くするには、鏡筒のうえにラズパイとかasi airを乗せればいいのでしょうけれど、鏡筒が小さいだけにバランスへの影響が大きいのが難点ですね。

  5. ASI AIR PROの電源ハブ機能で、地上からのケーブルを容易に1本にできるのがいいよね。
    1本でもすごい前進だと思うけど、さらにその上を目指すとはあっぱれ。

    にぁーさんにとっては小さな一歩だが、天文界にとっては大きな飛躍
    ^^ ダレカガイッテタナ

    • 是空さん、ありがとうございます。しかし、誰得ですよね(笑)にゃーさんにとっては小さな一歩だが、天文業界は関心がかった的な……。

  6. にゃあさん

    3Dプリンタあるのでアタッチメントとか自由自在ですね。

    以前私のブログに書いた四角い望遠鏡は鏡筒に全部のせ(バッテリー、SBC、フォーカサー、カメラなど)を行い、配線がほぼ隠すという発想です。(オヤジさんのセットアップに近いですね)

    架台への電源供給、シリアルの2本のケーブルが外に出ますが、工夫すればほぼ配線を隠せる環境ができますね。(正直配線など毎回面倒なので繋ぎっぱなしで済む形態になってほしい。。という願望です(笑))

    • 四角い望遠鏡、面白そうです。できそうな気がしてきましたよ!3v5aのコンパクトなバッテリーさがしているのですが、なかなかないですね。ラズパイサイズがいいのですが。

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