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東京の空、さようなら北アメリカ星雲

日が沈む前にベランダに赤道儀を設置した。ポーラーメーターがどこかに行ったままので、また適当に極軸を合わせる。ただ、今回はオートガイドが機能する範囲にまでは追い込む。
もう街にはクリスマスソングが流れているけれど、夏の風物詩「北アメリカ星雲」がまだ空に上がってる。まずはこの子から。今年、何回撮っただろう…。でも、今年は最後かもね。だから記念にペリカンも一緒に撮ってあげる。

まずはサドルを導入。サドルからデネブ、デネブから北アメリカ星雲へとホップする。狙う。撮る。星図を使いながら電子ファインダーが使えるようになってきた! 自動導入がなくても起点が分かればなんとかなる。コツが分かってきた。

ただ、オートガイドを使うと困ったことがある。ガイド星が電線に引っかかると、ガイドが崩れて、星が伸びちゃう。ベランダのひさしから電線まで30分が限度といったところだな。そういう意味ではノータッチガイドの方がよいかもしれない。23区内でここまで撮れたら満足です。
NGC7000.jpg
■撮影データ
・撮影日:2017年12月9日
・鏡筒:BORG55FL (D=55mm, fl=250mm, F4.5)
・補正光学系:レデューサー7880 0.8x (fl=200mm, F3.6)
・カメラ:ASI 1600 MM-COOL (冷却-15℃)
・ガイド:PHD2 / QHY5III174M / サインソニック CCTV (50mm)
・赤道儀:AP赤道儀
・露出:総露出時間30分(Ha/60sec×30 bin1, GAIN=400)

この記事へのコメント

  1. 昨夜、偶然、東西の北側半分の世界でしたが、22時を回ると、北アメリカもかなり低空になりますね。さよならが、ピッタリですね。
    北側は、対象が無くてf:899mmなのでアンドロメダを撮りましたが、こちらも、さよならの世界でした。
    色々、テストしたかったのですが、寒過ぎて、早々と閉店しました。(笑)

  2. 光害地でここまで写ればバッチシと思いますよ。
    ウチのベランダは低空は隣のマンションなので、撮れる領域が狭くて難儀してます。電線は下の方なので影響ないのですが…
    屋上に無断侵入したくてしょうがないです。

  3. オヤジさん、アンドロメダも低いですね。私も撮ってみようと思ったのですが、起点になる星が見つからずに迷子になりました。今年中に撮れるなら撮ってみたいです。

  4. けむけむさん、ありがとうございます! 電線、電柱を考えに入れだすと撮れる範囲が狭まります。隣がマンションだと、電線のように間を縫って撮影するわけにいきませんものね。確かに屋上開放してもらえないものかなぁ。

  5. 素晴らしい♪
    都会でこれだけ写れば痛快ですね。
    しかもナローバンド+MMの威力で本来の200mmを超越する解像度が出てるのではないかと思います。
    残念ながら今夜も雨混じりの曇天なので、先送りにしていた各種機材の整備(プリンタが壊れてたり、HDD容量が枯渇してたり、自動導入制御用PCが不調だったり・・・)をのんびり進めることにします(涙)

  6. こんばんわ
    この露出時間と撮れた画像を拝見すると光害地では必須アイテムですねぇ。

  7. あぷらなーとさん、ありがとうございます! 思えば、MMの誘惑はあぷらなーとさんに始まったのではないかと……おかげさまで後悔せずに済みました(笑)先日7日のコメントで予告した昨冬と今年の馬頭星雲の違いをいままとめていますので、あとでアップします〜

  8. moritoさん、おっしゃるとおり、ベランダ撮影ではこの方法が私のスタンダードになりそうです。ほかの方法では、月・惑星以外にまともに写真が撮れないので(汗)

  9. 隅まで良い星像ですね。
    都心でのR200SS+Hαも面白そうですがどうでしょう?

  10. cockatooさん、ご指南いただいてから1年かかりました。ようやくモノになってきました。ありがとうございます! cockatooさんが撮影されているようなド迫力の馬頭星雲を撮るために、次はR200SSと行きたいのですが、ベランダで展開するとあちこちにぶつかりそうです(悲)

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