スポンサーリンク

東京のベランダで天体撮影、使う機材を復習する

この4月に仕事を鞍替えしたので、生活が大きく変わったんだ。早起きさんになったので、平日に星を見上げる機会が減ってしまった。土日の遠征は、ちょっとまだ心に余裕がないのでお預けの状態。この生活の変化は妄想・計画していたものなので、遠征に行かずともベランダで眼視や撮影ができないかと機材を揃えてきた。まだ撮影にかかる心の余裕がないんだけど、自分の頭の整理がてらで機材をまとめておくことにした。

前にも書いたけど、私のおうちは東京23区内のマンションで、撮影するときはベランダからになる。ベランダには大きな機材が置けない。北極星が見えないし、電線も邪魔だ。防犯灯や周囲の背の高いビルも星撮りには迷惑なのだ。そんなわけで、これまで構築しようとしてきた私の「お手軽撮影環境」は次のとおりなんだ。

架台:AZ-GTi, AP赤道儀

狭いベランダにAdvancd-VXを置くと結構な場所をとることになる。だから小さめの架台が必要になる。200mm級ならポラリエでも載るんだけど、C5になるときついので、AZ-GTi, AP赤道儀を選択した。東京の空では1等星以外は肉眼で見えないので、AZ-GTiは自動導入できるのがいい。あと、普通の経緯台もあるよ。取り回しの手軽さで言うと、

普通の経緯台 >> AZ-GTi > AP赤道儀

の順になる。天体導入の効率性を考えるとAZ-GTiの自動導入は非常に助かる。もはや一択かしら。月を見るには普通の経緯台で十分。ビクセンのポルタとの価格差も小さいしね。ベランダでのお手軽撮影では取り回しは大事。

鏡筒:36ED,55FL,C5

架台が小さいので、鏡筒も小さくなっちゃう。うちの小さい子代表が36ED, 55FL(レデューサー付)で、ともに焦点距離が200mm。大きめの星雲を撮るには使える焦点距離だよ。東京の空でもHαフィルターを使えば、それなりに撮れるんだぜ。でも、それなりだな。

400mmあたりの鏡筒が欲しいと思うことがあるんだけど、そんなに写るわけではない空に投資するのもなんだかって感じに思ってる。焦点距離が長くなると天体導入が難しくなる。AP赤道儀で導入するときは、電子ファインダーを使っているので、お手軽感がなくなっちゃうな。

C5は月や惑星を相手にするときに使うよ。AZ-GTiに載るのが良い。レデューサーをつければ800mmになる。

55FLはお高いので、宝物みたいになっちゃって、ベランダの硬い床に落とすのが怖くて、36EDとC5が主力になる予感。ベランダでのお手軽撮影では機材のお値ごろ感は大事。

カメラ:QHY5III178 M/C など

まぁ、たくさんそろえたんだけれど、どれが良いのか判断が付き兼ねてる。電線うじゃうじゃなので、長時間の露光ができない。せいぜい30分が限度じゃないかと思う。

ナローやるならモノクロ一択だけど、パソコンがいるんだよな。なるべくパソコンを使いたくないと思えば、DSLRになる。

月ならDSLRで良いかもね。DSLRは軽いほうがいい。NEX5かKissX7iか。C5とDSLRを接続するためのTリングがないことに気づいたよ。

本命視しているNANO1の出荷がいつの間にか5月になってるけど、大丈夫なのか。

被写体:月とか惑星状星雲?

星雲が狙えないわけではない。気合を入れれば実際に撮れる。平日夜に気合を入れて部活したら、翌朝に起きれなくなるので、長時間の露光が必要ない天体がいい。月、木星、土星、火星が中心で、たまに惑星状星雲を狙いにかかろうかしら。

おいくらの構成なんだ?

天体写真をはじめるのに20万円はかかると思っていたけれど、こう振り返ってみると、案外、お安く構成できるんだな。手持ちのカメラを使うとして、どれどれ。

(三脚付き)AZ-GTi    税込 37,584円
(惑星用)セレストロンC5 税込 61,508円
(星雲用)ボーグ36ED   税込 32,709円

7万円から10万円で揃うのか。アクセサリ類はしれてるしな。AZ-GTiを経緯台モードで使っても露出時間が長くないので、視野回転してもそんなに気にならない。北極星が見えれば赤道儀モードで使えばよいわけで。AZ-GTiは本当にプライスバスターだな。

惑星を撮るときはどうしてもCMOSカメラを引っ張り出してきてパソコンを使わないといけなくなるのかな。それでも5,6万円の追加ってとこかしら。(ステライメージが高いのか!)

ということで、いずれにしてもしばらく星を見たとしてもベランダからの観望、撮影になる。こんなラインナップで撮ることになると思うんだ。

この記事へのコメント

  1. 4月から、お仕事変わったのですね。
    どんな仕事も、最初は、大変ですが、にゃあさんの事、直ぐ順応されることでしょう。
    週末の遠征が出来るようになると良いですね。
    追伸
    C5、意外に良く見えます。RD面白そうですね。

    • オヤジさん、ありがとうございます! 今週は、初めての週だったので緊張して疲れが出てしまったのか、土日は爆睡してしまいました。だんだん仕事のリズムに慣れてそのうち遠征に行けると思います。C5はいいですね。RDを付けると周辺の減光が激しいので、小型センサーで乗り切ると思います。

      • そうですね。周辺減光有りますね。
        今度は、1インチのカメラを使ってみます。

        • オヤジさん、183ですね! 気になっているカメラなので、C5と組み合わせた作例が楽しみです。

  2. 55FLをもっと活用しようぜ。
    宝箱にしまったらただの筒だよ。
    ピントをしっかり追い込めば、ポラリエでも相当いけるはず。
    と、ボ編集長になりかわり、星ナビの宣伝。

    • 是空さん、おっしゃるとおり使わなかったらただの筒ですね(笑)周辺像はフラットナーなしの36EDより良さそうなのでラージフォーマットを使うときは55FLに登場してもらいます♪

  3. 新しいお仕事環境、慣れるまでは大変かと思いますが頑張ってくださいねえ。新しいことを始めるというのは、仕事でも趣味でもわくわくしますね。自分の視野が広がるので自分の糧になりますし。
    市街地で30分というのは、私も同じです(うちは窓枠制限のため)
    都内であれだけの画像を撮っているにゃあさんは、私の励みです。私はまだまだ勉強も努力も足りないんだなーって思います。
    20秒ノータッチでガイドエラーが気になるので、いま10秒とかで撮っています。
    M-GENを入れてせめて40秒くらいにならないかと思っていますが、浅はかでしょうか?

    • めりーさん、ありがとうございます。わくわく、ドキドキです! めりーさんは1000mmを使われるので星の伸びが特に気になりますよね。M-GENを入れたら3分は持ちこたえますよ〜。お部屋に赤道儀をおきっぱなしなら、日々極軸を追い込んでいくと30秒M-GENいらずが実現するかもですっ

      • 3分!
        M-GENは予算の都合で先送りになったんですが、今の機材では今以上は撮れなさそうと思い、どこかからか予算をたたき出さないとならんかなあと思っています。
        1対象を30分でさくっと撮るのが理想です(笑)
        また参考にさせてくださいー。ありがとうございます。

        • めりーさん、機会があればSharpCapのLiveStackもぜひお試しを!1分でも30分でもいつでも都合のよいときに撮影が終了できますよ。

  4. おやおや、転職(?)されたのですか?大変ですね
    こちらは胆嚢取って以降、なんとも不調が続いててやる気無し無しです…

    • けむけむさん、いい年して転職しちゃいました。まだ慣れないので大変ですが、けむけむさんこそ、お体お大事にください。

  5. 転職っすか!!!
    自分、転職したことないので、その行動力だけで尊敬するっす!

    私は転勤&引越で全然星を見ていません。
    転勤して引越たのに通勤時間が延びるという謎・・・
    (子供の進学が重なったためですが)
    仕事も今までよりも忙しくなるので、星見は週末しかできそうにありません。
    昨晩は天気良さそうでしたが、あまりに寒く、
    防寒着がどの段ボールに入っているかもわからないので出撃は断念。
    未だに毎日のように雪が降るなんてアリエマセン・・・

    自室が狭くなったので、本気で機材整理を考えています。
    その他の趣味や日常作業も滞りまくりです。
    引っ越さないでイイ仕事に転職してぇ・・・(年齢&能力的に無理だけど)

    • せろおさんは転勤族ですか! 私は転職したのに通勤時間が倍になるという謎……
      星空より睡眠のカタギ生活になってます。
      おっしゃるとおり、まだ寒いですね。といっても都心は雪が降りませんが。
      ということなので、私もぱっと撮れる環境構築を考えているというわけですが。
      天体写真って引退しないと十分に時間がとれない趣味なのかもしれませんねぇ。

タイトルとURLをコピーしました