スポンサーリンク

木星をUHC-Sフィルターで撮る

2018年4月9日未明、自宅ベランダから木星を撮った。カメラはASI1600MC、鏡筒はC5、2倍バローまではいつもと同じ。今回は、UHC-Sフィルターを噛ませてみた。このフィルターは、星雲の眼視用でコントラストを高めるためにあるらしい。けど、木星を撮るのに使ったら、どう写るかは、やってみないと分からない。大科学実験なのだ。
狭いベランダにいろんなコードがあると、脚をひっかけてしまうんだ。鏡筒がうまく固定できていなかったところにカメラのケーブルが脚にひっかかった。鏡筒ごとずれ落ちた! なんとか左手でカメラをつかんだが、今度はカメラがスリーブから抜ける! かろうじて右手で鏡筒を掴んだ! 高さ3センチのところから落下! 大きな傷はない。よかった。でも、バーティノフマスクを踏んづけちゃった。もう、ケーブルばっかり嫌になっちゃうのよ(涙)
気を取り直して、鏡筒を付けなおして、撮影再開。UHC-Sを付けると、木星が青くなっているのが分かった。バローを挟んでみたらやっぱり青い。コントラストがはっきりしているのかどうか分からないけど、ディスプレイに映っている木星の筋ははっきりしている。ゲイン350は荒すぎるみたい。250にまで落として2000枚を撮影した。
AS!2とレジスタックスで処理。いつもより青いだけで、あんまり画質に寄与している感じはない。フォトショップに移して、「ぶれの軽減」と「かすみの除去」をかけてみた。
jupiter 2018-04-09.jpg
前回の方がシーイングが良かったのかな。いまひとつ。今後、UHC-Sは使わないと思う。次はどんな組み合わせで撮ってみようかな。

この記事へのコメント

  1. 既成概念にとらわれずに、「どうなるんだろ?」と思ったことは実践あるのみ!
    まさに自然科学愛好家の鏡ですね♪
    それにしても、ケーブルに引っかかって機材が次々と落下するシーンには手に汗を握りました。
    踏んづけたのがバーティノフマスクで幸いでしたね。
    これがPCとかカメラとかだと、もう・・・・。

  2. あぷらなーとさん、声さえでなかったものの、息が止まって、すべてがスローモーで展開しました。一瞬の出来事が終わったあとに、あぷらなーとさんのプリズム落下事故やオヤジさんのPCが吹っ飛んだ事故を思い出しました。ほんとバーティノフマスクで良かったです。クワバラクワバラ(汗)

  3. 朝方は、北斗七星も見え、結構、空は回復してました。セットしてビニール袋被せておけばよかったです。
    木星、素晴らしいですが、気に入らないのですか。あれまあ!
    庭で開店準備していると、お二人に一人は、何でそんなにケーブルが必要なんですか!て言いますね。(笑)
    最近は、必ず束ねてピラーの柱沿いに降ろして、足元はスッキリさせてます。
    ベランダが有る家が欲しい!(笑)

  4. 木星、いくつかのフィルタ使ってみましたが、暗くなって、露出時間が長くなっちゃうのが、う~ん…の原因な気がしてます。
    いっそ、UV/IRも無しで撮っちゃおうか?くらいの勢いです。
    とか言いながら、真っ暗になる IR pass を使ってみようと思ってます。ヘ(゚∀゚ヘ)

  5. むかしのミューフィルターだったか、ちょっと記憶は定かではありませんが、、、
    眼視では、木星でも縞模様が濃く見えるようになる旨の解説が取説(ペラ1枚だったと思いますが)にあったように思います。仰る様に青みがかるフィルターなので、赤~茶の木星の縞のコントラストが強調されて見えるのでしょうね。
    撮影では、光量がフィルタでカットされて減る分、不利かもですね。

  6. オヤジさん、気に入らないわけではないのですが、空がいいともっといい写真が撮れるよなあ、山行きたいなぁって思うだけですよ。足元すっきりは見習いたいです!

  7. けむけむさん、木星の自転の速さ、ボヨンボヨンの大気、そんなことを考慮するとシャッタースピードは速いにこしたことはないですよね。ここはカメラの性能がものをいいそうです。うーん、次はHαで木星撮ってみようかな。

  8. utoさん、こんばんは!ミューフィルター初めて聞きました。写真である以上、光量は絶対ですよね。いろんなフィルターを試してみて、火星人の大接近に備えようと思います!

  9. 日本初の光害カット用アイテムであるミザール「μフィルタ-」中学生の頃に買いましたよー。
    確かに「惑星の模様にも効果有り」と説明書に書かれてましたが、実際に観察してみると、木星面が赤くなるだけでちっとも見やすくなりませんでした。モノクロフィルムで撮影すれば効果あったのかも?
    いずれにしても、当時(1980年代)のミザールは元気良かったですねー。「1/20λの超高精度鏡」・「パイレックスの主鏡」・「準リッチークレチアンのアルテア15」・「AR-1クーデシステム」・「μフィルタ」・「ニュートン反射用のエクステンダーETL-2」・「球面鏡+補正レンズのCX150」・「エンコーダ連動の自動導入CC01」・・・それぞれ量産品で設計値が出てたかどうかは別として(笑)、当時の天文少年の心をわしづかみにする『尖った商品』が満載で、カタログ見るだけでワクワク♪
    当時のあぷらなーと少年は熱烈ミザール派だったので、今でも全ての機種の型番とスペック言えます。
    なのに・・・現在は・・・・・無念(涙)

  10. あぷらなーとさん、ミザールというのは、ミザールテックという会社ですか? 倍率を売りにしている望遠鏡がちらほらありますね。昔なつかしい望遠鏡のコーナーにあったク-デ・システムは変態チックで素敵。今や激安ラインナップの方が売れるということでしょうか。一球入魂で復活してくれるといいですね(^^)

タイトルとURLをコピーしました