月が雲間から見えたので、ベランダから撮ってみることにしたよ。36ED(200mm,F5.6)にNANO1をセットする。NANO1本体に31.7mmのノーズをねじ込んで、36EDに接続。これ以上にコンパクトなシステムがあるかってくらい外観は最高に良いよ。それは気に入ったけれど、肝心なのはその性能だよね。撮影して分かったことがいくつか出てきたよ。
月を撮影する画角的にはちょうどよいんだ(写真下)。ピント合わせは、小さい画面であっても拡大表示(デジタルズーム)ができるので、まぁやりやすかったよ(遠視にはつらいかもしれない)。しかし、1/500より速いスピードでシャッターが切れないんだ。だからF5.6だと明るすぎて、月全体が白飛びしてしまうんだよ。露出は固定なので、ISOを下げるしかないのだけれど、ISOは100までが限界。月面の地形が浮かび上がってくるのは、皮肉にも薄雲がかかったとき(悲)
ムーンライトフィルターとか光量を落とす必要があるけれど、そんなフィルターを持っていないので、LPS-V4を装着する。そしたらドン曇りになってしまった。どっちにしても不自由がすぎるんだよね。
それでも、ピント合わせ途中に1枚撮れたので、PCで見てみることにした(なので少しだけピントがずれてる)。JPGはお話にならない出来なのは前に書いたとおりなので、ガチRAWをDNGに変換。ラチチュードが狭いのか階調性に乏しい印象で、明るい部分が飛んでしまっている。こんなものなの? 強処理をかけてみても地形のデータは残ってなかった。このあたりセンサーの性能に原因があるのかどうなのか判断がつかない。
月の写真1枚を撮るのにフィルターが必要になるとか、苦労するとかとても天体向きとは言えないと思った。しかも気軽に撮れるとか、望遠鏡に接続できることを売りにしてるならなおさらだと思うよ。星雲なら行けるんだろうか。別に怒ってはいないけど、製品としては未完成、半生だと言わざるをえないのにゃ。
何かヒントになるかもしれないから、DNG変換してファイルを開いたときの画像とヒストグラムを載せておきます。
この記事へのコメント
BORG71FLでもテストしたこと有りますが、対物レンズの前に黒いドーナツを載せて、絞りリングやりました。
36EDは、テストしたことないですけど、ドーナツ1つ、2つ、作って置こうかなと思ってました。
星だと、四隅は結構綺麗に丸く成りましたよ。(71FL)
ドーナツは、あぷらなーとさんが使ってる、アマゾンのステップ{アップ、ダウン}リングセットを使ったら、露出調整できませんかね。(人柱、お願いモード)
オヤジさん、ありがとうございます!ほかの機材だと絞りリングを作って乗り切るのですが、同じセンサーを積んだ1時代前のスマートフォンのNEXUS5が1/8000で切れるのに、この子ができないのはメーカーの努力の問題なので、しばらくリングは作らないでおこうと思うのですよ。せめて超絶センサーの感度がいいとか、ダークなしで撮影できるとか、NANO1に際立った性能があるなら頑張るのですが、しばらくはおもちゃなのでメーカーに頑張ってもらおうと思ってます!(笑)
>これ以上にコンパクトなシステムがあるかって~
撮影システムのスナップが一枚欲しいところ。
コンパクトさを視覚的に確認できるし、足元はAZ-GTiなんだろうか?それとも固定なんだろうか?という疑問にも応えられるしね。
是空さん、暗かったのでお預けでした! 次の回にアップしますねー
たのんます。^^v
メジャー星座を玉ボケバックに(←誰だ?^^)、とは言いません。
是空さん、らじゃーです! 星は映らないはずので心配ご無用です(笑)
いくらダイナミックレンジが低いセンサーであっても、適正露出であればパッと見でそれがわかるようなセンサーは今時ないと思うけど。
ISO100、F5.6なら1/500でも十分な気がするし、ヒストグラムの最大がフルビットまでいってないよね?
対数スケールの見方がよくわからないけど。><;
是空さん、センサーというよりそのデータの処理に問題があるような気がしますよね? 私はまったく詳しくないのでどのあたりにその問題があるのか分かりませんが。
うん、そう思う。
大先生(←誰だ?^^)のお出ましを待つしかないのか?
是空さん、お出ましを待ちます〜解説を聞いても私は理解できないと思いますが(笑)
待ちに待った実戦投入ですね。
色んな活用法がありそうで楽しみ♪
基本的に月面の明部は昼間の風景とほぼ同じ明るさなので、絞りやNDフィルタなどの具合は昼間の景色で試し撮影しておくと便利ですよー。
あぷらなーとさん、アドバイスいただいてありがとうございます! いろいろ不自由があって楽しいおもちゃです。昼間の風景で試してみます〜