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INDIGO Sky で画像転送の高速化を検討する

INDIGO Sky経由のAPTで撮影し、ASI1600の撮影画像をWi-FiでAPTに転送する使い方だと、転送するのにだいたい20〜40秒の時間がかかるという問題があることが分かった。ASI Airがローカルに画像を保存するのもこの時間をなくすためなんだと思う。なので、StellarMate OSやINDIGO Skyを使った場合も撮影した画像をローカルに保存をするのがストレス軽減の一つの対処法になると思う。

ローカルに保存する場合は、PCやタブレットからVNCで直接ラズパイをのぞきにいくか、プレビュー用の小さな画像をクライアントに転送することになるのかな。このあたりが正攻法のような気がするけれど、プレビュー用の小さな画像の作り方がまだ良くわかっていないのと、撮影用の画像をクライアントに転送するという方法が、私にとって魅力的なので、まずは撮影用画像を転送する線で行ってみたい。

数秒で転送するために有効なのは、扱う画像を小さくすることだと思う。フォーサーズのASI1600の場合、4656×3520で約1600万画素になる。1/1.8型のQHY5III-178Cは600万画素。1/2型のASI385MCは約213万画素。それぞれ、1/3とか1/7.5のサイズで済む。いつもベランダ撮りするときは、この2つを使うことが多いし、先っちょには31.7mmのLPS-V4を装着できるしと、案外、いつもと変わらない都会向きな構成になるかもしれない。

一方で、APTからリモートで制御できる反面、SharpCapはINDIに対応していないようなので、ライブスタック的な使い方はできない。それでもケーブル類が蜘蛛の巣のようにならないという精神衛生上のメリットはある。

そこで、久しぶりに小センサー専用36EDを引っ張り出してきて、電子ファインダーを載せてみた。いつもはスマホを載せている場所にラズパイを置いているのがミソ。そうするとカメラから生えているケーブルはどれも30cm以下の長さで済むので、見た目は非常にすっきりしている。これがやりたかった。

問題は、転送にどれくらいの時間がかかるかだ。カメラは1/2型のASI385MCを使った。フォーマットは16bit RAWを選択。INDIGO SkyとAPTをリモートで接続する。BIN2x2だと画像が崩れる。最適な設定値があるのかもしれないけれど、BIN1x1でしのぐことにした。

LIveViewの画面では、BIN1x1に設定しても3秒から7秒の間で転送されてきた。これなら許容範囲だ。たまに10秒とかかかることがあるけれど、何が原因なのかよく分からない。どちらにしてもDebayerをかけないのがポイントのよう。

もし10秒が続くようなら微妙な線だな……。ライブスタックするときは1枚10〜15秒で撮影するので、1枚撮影するごとに1枚ロストしているのに等しいよな。遠征先で3分を20枚撮る場合だと、撮影時間1時間に対して5分程度のロスが発生する。これなら許容の範囲かもしれないけど、ロスタイムがないにこしたことはない。

ちょっと様子をみてみて、ローカルに保存する線も検討してみる。

この記事へのコメント

  1. 新しいオシャレ用語を発見。(◎◎)ハッケン!
    ”都会向き”とな、英語でurban。いい響きだ。^^

    • 是空さん、Urban Astrophotography! ググって見たら、そこそこ定着した言葉なんですね。知らなかった(笑)これからもUrban Astrophotography やりまっす。

      • おいらも知らなんだ。^^
        言葉は知らなくても実践してる人は結構いると思う。
        Hiroponさんなんかは、まさにUrban Astrophotography!なんじゃないかと・・・
        と、ここまで書いてる途中で、あれ?Hiroponさんのサイト名(ブログじゃない方)の名前って”Urbanなんたら”じゃなかったけ?と思い出す。
        今、確認したら”Starry Urban Sky”でした。
        ブログのタイトルは覚えているのに、こちらのサイト名はうる覚えでした。
        失礼しました。><;

        • 是空さん、そうですね、まさにHIROPONさんはUrban Astrophotography! NB1を使う前から結構な作品を撮られているので、フィルターだけで勝敗が決まるわけではないということがよく分かりますよね。

  2. 拝見しているとAPTとINDIGOの対応はもう少し時間かかるかもしれませんね。

    リモートドライバで画像の転送まで行うとなるとラズパイの場合どうしても通信速度がボトルネックになります。
    (有線も無線も遅いです。。足回りが強化されたラズパイ4に期待でしょうか。)

    特にWiFiは電波も弱いのかかなり実効速度が低いので、操作側のPCとクロスケーブルで直結してしまったほうが安定して速く動きます。
    (それでもVNCやリモートデスクトップなどには敵いませんが。。)

    一眼デジカメのようにカメラ側で処理する機能があればリモートドライバでもかなり快適に使えるんですけどね。。(処理機能付きの天体カメラとか出たら欲しいかも)

    ライブスタッキングはINDIだと現状ではCCDCielしか選択肢がありません。
    WindowsだとASTROTOASTERというアプリで保存した画像をリアルタイムにスタッキングするアプリがありますよ。(場合によっては便利かも)

  3. T-Studioさん、ありがとうございます。転送速度を気にせず、1枚あたりの撮影時間を3分とか5分をかけるなら使えるかもしれないとは思いました。でも、おっしゃるとおりラズパイの通信速度がボトルネックですね。デジカメをINDIにつないでリモート環境を作るということもできるのですが、スタンドアローンで撮影できるデジカメだと遠征野外でのリモート環境にはあまりメリットを感じないというジレンマもあります。ラズパイ4にはかなり期待しています。

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