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プライム・ニュートンで月面撮影、光軸調整前と調整後の比較

プライム・ニュートンのファーストライトでは、光軸がパーフェクトにもう一歩及ばなかったので、根本的に光軸周りを見直すことにした。

まずはレーザーコリメータの光軸を疑う。くるくる回転させて赤い点がくるくるするようなら、光軸がずれている。床で転がしたくらいでは分からない。確認のためThingiverseからコリメーション用のスタンドをダウンロードして印刷。

V-Block Jig to Collimate/Calibrate Laser Collimator by jggall01
When I bought my inexpensive laser collimator on eBay, I thought I had scored a bargain. Turns out the laser collimator ...

スタンドにコリメーターを乗せて光軸を確認すると、わずかにずれていたので、これを修正。コリメーターには3か所の修正用六角ネジ穴があるんだが、これがシリコン的な何かで埋められているので、ほじほじしてくり抜く必要があった。

次、レーザーコリメーターを鏡筒に取り付けてみる。見様見真似で付けたセンターマークに赤い点が当たってはいるのだけれど、少しだけ(2mm程度)中心からずれていたことが判明。おそらく印刷が積み重なった誤差がフォーカス部のセルにできて鏡に対して直交してなかったみたい。で、フォーカス部を傾けてセンターマークの中心に赤い点がくるように調整した。そういう意味では、斜鏡がないにしても、斜鏡の位置に相当するこの部分もしっかりとした調整機構があったほうがいいかもしれない。

比較に入る前に、光軸調整前のファーストライトで撮影した月面の写真(いわゆるビフォー写真)を掲載。写ってはいるけれど、なんかちょっと眠たい(カメラはQHY5III-174M)。

光軸調整したプライム・ニュートンをAZ-GTi(経緯台モード、電池駆動)に乗せて、Player One Ceres-Cで月を撮ってみたのが下の写真(いわゆるアフター)。1000枚撮影して20%をスタックした。ビフォーと比べてシャープさが全然違う。断然、良くなってる。自作でここまで撮れたら、満足。

話ついでに、FL=400mm,F8のミラーレンズとASI1600MCの組み合わせで撮ったお月さんが下の写真。

次は、DSO撮影に向けて、トライバーティノフマスクを使って、さらに光軸を調整してみたい。

この記事へのコメント

  1. もう光軸調整のプロだね。^^

    気になりだすとどこまでも気になるからね。
    対応し易く効果的なところをほどほどに。^^Nothing is perfect.

    • もう、任せてください!ドンと来て!冗談です…
      突き詰めすぎないというのも大事ですね。うん、仕事もそうかもシミジミ

  2. 調整機材の校正までやってしまうなんて、名人伝級ですね。
    DSO撮影の星像を見てみたいですね。
    でも、月が太ってくる・・

    • >でも、月が太ってくる
      そこで、Ha専用に改造されたQYH5III178M Tokyo Skyの登場です! ってうまく撮れるかしら…

  3. おー、レーザーコリメーターの校正までしましたか。
    自分は赤猫のスケアリング調整のために、校正済みコリメーターを買っちゃいました。

    • コリメーターは校正済みの商品を販売してほしいですね。なんならアフターサービスで校正もしてほしい。。。そのコリメーターどこで入手されたですか? 星見屋さん?

      • ヤフオクからです。定期的に出品されているようです。確認用のジグ付きで届きました。

        • ありがとうございます。見つけました! 予め調整してくれていると助かりますね。ずれた個体が多いらしいので、うまい商売だと思いました。

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