スポンサーリンク

コスパを追求? CMOSカメラがセットになったマクカセ望遠鏡

Mirrosky KOI127」という名前のマクストフカセグレン望遠鏡がKickstarterでクラウドファンディング実施中。鏡筒だけでなく、経緯台やファインダースコープ、それからCMOSカメラまでワンセットになった商品。締め切りまであと29日なのだ。

主鏡は、マクストフカセグレン式で、口径127mm 焦点距離1900mm (F15)、ファインダースコープは、口径50mm 焦点距離200mm (F4)になっている。CMOSカメラは三角おにぎり型の1/2.8インチ 500万画素カラー。経緯台は電子コンパス、加速度センサー付きで、単三電池8本、12Vポータブル充電器、12Vアダプターの3種類の電源に対応しているんだ。

操作は、Mirrosky用の専用アプリから。10万個以上の天体が収録されていて、初期のアライメントは自動でやってくれる。自動追尾は当然として、写真や動画の撮影、ライブスタッキングまでできるらしい。WINDOWS & Mac用のアプリも2023年1月末にリリース予定だとか。

このセットに含まれているのは次の通り。

経緯台 x1
アイピース x1
ファインダースコープ x1
鏡筒 x1
カメラ x1
三脚 x1
データケーブル x1

経緯台の見た感じは、eVscopeみたいなんだが、それは見た目だけで、コンセプトがまったく違う。鏡筒がF15とか暗いし、カメラのスペックもよく分からないので、あんまり(まったく)食指が伸びないんだが、カメラや望遠鏡を一式揃えるよりは安いんだというのが訴求ポイントらしい。確かに安いんだろうけれど、ASI AIRと比較しちゃうと、できることが違いすぎて、比較にならんのだが、それは目をつぶってあげよう。それでも、こうやってチャレンジャーが生まれてくることは、いいことだと思うよ。

この商品で特筆すべきところは、アプリだろうな。スマホアプリで望遠鏡を制御するだけでなくて、撮影までできてしまうってところ。ASI AIRやStellar Mateもそうだが、スマホで天体を見つけ、導入し、撮影するところまでの一連の流れが完結するのが当たり前の時代になってきたんだろうな。VIXENさんのSTAR BOOK Wirelessは、撮影ができない。ソフトウエアの時代だと痛感するな。

YouTubeには、ドバイのユーザーさんによるレビューがアップされているよ。中国製だと思うが、なぜにドバイ? GOTOには2分かかるという表示が見えるんだが、時間かかりすぎなんじゃ?

もう一つのレビュー動画は、どこの国の言葉か分からない。ときどき英語のようなものが聞こえてくるけれど、英語じゃないみたい。インドかパキスタン的な雰囲気。英語の字幕はある。

 

お値段は8万8000円から。お届け予定は2023年3月。世界中に発送可。プロジェクトページを見るには、下の動画の左上にある「K」マークをクリックしてちょうだい。

この記事へのコメント

  1. どんな人が支援してるんだろうか?
    まったくのビギナーがこれで始めるというのは結構厳しいんじゃないのかな?
    製品の質がどうのこうのではなく、立ち上げたばかりの若い会社の製品という意味で。
    たしかに、安いけどね。(見た目でだけの判断)

    そういえば、ここのブログのトップページに入ったらSheinという何のメーカーかわからないけど、ちょっとふくよかな女性の写真がいっぱい並んでいた。
    ^^←喜んでる。

    • >ふくよかな女性の写真がいっぱい並んでいた

      それは、是空さんがそんなサイトばっかり見ているからですよ。
      と、言った尻から、私にもふくよかな女性の写真が……
      そんなサイトばっかり見てなくても出るものなんですね、はい、見てませんから😅

  2. ドバイの人が支援して桜でレビューとか?
    確かに安いですね
    でも確かに初心者がこれですぐに撮影できるかは・・・
    自動セッティング、自動導入ならファインダー50mmもいらんなぁ

    クラファンといえばPolaris経緯台ですが、
    ヤフオクで落としたAstroバージョンがようやく使えるようになりました
    日本語マニュアルがないのでネットでレビューを探すも記事が少なく、わからないことだらけ・・・
    結構なじゃじゃ馬で、まず電源が入らない!
    「電源ボタンを一回すばやく押した後、長押し」なのですが、全然入らねぇー
    星空眺めながら何度もやってようやく電源オン
    成功時のタイミングわからん・・・
    で、エラー出るので電源断・・・また電源入れるのかよー
    ようやく使えるようになっても導入精度はそれほど良くなく、アプリの使い勝手もよくない
    撮影した画像どうやって表示するんだ???
    再生ボタンが出てきたり来なかったりわけわからん
    そもそも経緯台なのでアングルの変更がしづらく星景でしか使えなさそう
    つかPolarisの機能使わなくても、ほぼ自分でできる罠

    これクラファンで支援しなくてよかったわー
    いや中古で買っても無駄遣いだったわ・・・

    • すみません、追記です
      Polarisは200mmで30秒までは星が点に写りました
      カメラの設定よりも長くできるかわからないので、これ以上は試せてません
      しかし200mm f2の巨大レンズを保持するには剛性が足りない感じです

      • Astroバージョンでも200mm30秒までですか。基本的に標準レンズまでの星景写真用途なのですかね。ポラリエ初代でもドイツ人化すると1分以上は止めれたような気がします。でも、クラファンって、未来を買うようなものですから、後継機種がでればそのあたり改善されるかもしれないですよ。ファームでなんとかなれば一番ですけど。結果、nice try! です。

    • おいらが心配してるのがそのパターン。
      『オールインワンで、これさえあれば安く・簡単に・すぐに楽しめます。』ということなんだろうけど、なかなかそううまくいくとは思えないんだよね。
      かといってガチな人が手を出す商品とも思えない。
      あくまで”次のステップの為の支援”というのが正解な気がしてる。
      おいらのコメントの『どんな人が支援してるんだろうか?』の言葉がまさにそれなんだよね。
      にゃあさんの言う『こうやってチャレンジャーが生まれてくることは、いいことだと思うよ。』には大いに賛成だけど。

      • >どんな人が支援してるんだろうか?

        国民所得の低い国々の意識が高い人たちなんでしょうか? ちょうどインド・アフリカ向けに低スペックスマートフォンを出荷するようなイメージ? でも、ドバイは収入高くて韓国より良いみたいなんですよ(ブルジュ・ハリファの国ですものね)。

        レビューのおじさんの言葉は、ベンガル語、ウルドゥ語、アッサム語あたりのように聞こえます。ヒンディー語じゃなさそうな雰囲気。

        あえてインド系のYouTuberにレビューさせているとしたら、中国が作るインド向けの戦略商品かもしれません!

  3. ファインダに見えるけど、星雲とかはそっちで撮るんですね。そりゃ1900mmに1/2.8″センサだと、もう惑星が巨大に写るサイズですからね。
    ファイダは200mm F4アクロマート・・うーん。

    でも$499は安いですね。改造するベースに出来ればいいかも(笑)

    • 月なんかを撮るときには、カメラを主鏡側に挿すような運用も考えているようですよ。マクカセって比較的安価に手に入るかんじですが、どう改造したらいいか、インスピレーションがわきません。nekomeshiさんの場合は、架台やカメラの方の改造をイメージされてらっしゃいますか? 中古で手に入れたら、好き放題できそうですね。

      • そうですね。架台は自分でうまく制御できたりしないかなー、なんて思ったりします。基板にデバッグ用のシリアルポートとか出ていると嬉しいですね。
        逆にマクストフの方は・・・2つ並べて双眼とか?(笑)

        • 2つ買って双眼! 安ければそれもありですよね。

  4. 200mmの鏡筒で電視+自動導入+PlateSolver用、マクカセ側は最低倍率で眼視用(5~60倍くらい?)。
    眼視、電視ともほぼ同じ視野で観望するための機材構成なのかな、と感じました。

    このスタイルであれば、入門用としてはまあありかと(倍率(視野角)的に楽しめる対象が少なそうですが。。。)、、、が、むしろこの価格で本当に入手出来るかが心配です。(既存製品だと、架台と鏡筒だけで12~3万くらいはしますね。同じ価格帯で5000万位集めて雲隠れした以前のHiuniの件もありますし。。。)

  5. サイト確認したら、200mmの鏡筒で電視+自動導入+PlateSolver用、マクカセ側は高倍率で月・惑星の眼視用っぽいですね。(まあ、この組み合わせも入門用としてありだと思います。)

    それより既に支援総額が3500万円。。。。
    以前のHiuniの影がちらつきます。。。。(苦笑

    • Hiuniって雲隠れしてしまったのですか? のぞいてみたら、リファンド要求の嵐ですね。Mirroskyは望遠鏡まわりは、どこかのOEMっぽいですし、ひょっとして架台も? な雰囲気なので、独自開発はアプリまわりだけでしょうか。夜逃げしないことを祈ります…

      • にゃあさん

        Hiuniは個人的に期待していたので使用者のレビューが出ないかと確認していました。(ブログでも紹介しましたし・・・)

        そもそも論ですが、天文機器メーカーがもっと本気になってこのジャンル開拓してくれたらと常に感じていますが、利益の高い写真用途向けばかりでちっとも出てきませんね。。。(セレストロンやスカイウォッチャーとか世界シェアもった企業ならもっと廉価に作れるでしょうに)

        • 天文とは関係のない企業が参入してくれると面白くなりそうですよね。スマホで天体写真が取れる時代がこんなに早く来るとは思っていませんでした。

  6. 前言一部訂正します。

    撮像素子のサイズでシミュレーションしてみたら
    200mm→星雲・星団(対角でM42が大写しになる視野)などに最適な画角
    マクカセ(1900mm)→惑星、惑星状星雲や銀河などに最適な画角

    と本当にこの価格で発売されたらオールインワンの電視観望機としてかなり幅広い対象を楽しめそうです。(画角が絶妙)

    屈折側をAPOにしたり、マクカセをC8に、撮像素子を1インチにとかなると価格が一気に4~5倍(もっとかも)に跳ね上がりますので、ライトに幅広い対象を電視観望で楽しみたい方には良い選択かと感じました。(本当にこの価格で発売されたらですが、、、どうしてもHiuniの件がちらつきます。。。)

    グレコリータイプのマクカセは
    ・F値を長く取れば諸収差も少なく中央隠蔽も少ない(惑星向き)
    ・他のカセグレンタイプより迷光が少ない
    ・構造がシンプルなのでほぼメンテナンスフリーで運用できる(F値が長く、球面+球面なので光軸が狂いづらい)
    ・色収差がほぼ無い
    ・眼視でもまあまあコントラストが高い(屈折には劣る、画像処理前提であれば口径なりの性能は安定して出る)

    と、安い割には惑星用には最適な鏡筒ですよ。(但し、構造上大きな撮像素子では周辺減光が出ますし、低倍率観望は厳しいです。C9買う時、180mmのマクカセと悩みました。眼視でのコントラストはシュミカセより良いです(SD屈折よりは甘い))

  7. 価格はクラウドファンディングものですから、市販の価格はもう少し高くなるかもしれませんね。それでもお手頃だとは思いますが。

    しかし、安さでいうと案外、実売45000円くらいのKenko SE-AT100Nっていい勝負しているかもです。そのうちスマホで操作できるようになるといいですね。

  8. SE-AT100N私も持っていますが、電子で使うとなると意外と微妙な焦点距離(450mm)なんですよ。
    (月、メジャーな星雲ははみ出るし、惑星には低倍すぎ)実はeVscopeも同じ焦点距離ですね。

    1/3~1/2インチとかの撮像素子だと200~300mm位の焦点距離が電視で一番楽しめる対象が多いように感じます。(惑星は2000~3000mmくらいは欲しいです。)

    • ずいぶん昔に、望遠鏡やさんに「惑星も星雲も見られるような万能な望遠鏡などない」って言われましたが、そういうことなんでしょうね。

      私がそうでしたが、初心者は月が見れたら、火星も星雲もそれ一台で見られるものだと思っているので、このあたりへの理解が趣味に進むための最初の関門のような気もします。ふつう、何台も望遠鏡を家に置きたくないですし。

タイトルとURLをコピーしました