BORGパーツで望遠鏡を組んで遊ぶときに、ほぼ必ず必要になるのが延長筒だよね。筒の太さでいうと60φと80φの規格がある。前者は主に口径72mm以下、後者は主に77mm以上の対物レンズに使われているみたい。BORGパーツは、品質が高いんだけれど、お値段も高い。私は80φを使っていないので、話を60φに限ると、長さ60mmの延長筒L BORG【7604】は実売で4000円程度する。
この延長筒にかかるコストを下げるための秘策が、カメラde遊ingさんに教えていただいたBORG互換のM57「Pixco マクロエクステンションチューブ」だ。7mm、14mm、28mmの延長筒がセットになって1000円未満で買える。しかし、3つの延長筒をあわせても49mmの長さにしかならないというのがもどかしい。光路長を微調整するためなら、この製品でいいんだけれど、焦点距離の長い望遠鏡が作りたいときは、延長筒Lが2本欲しくなるときもある。
そんな悩みを解消してくれるかのように、80mmの延長筒がAliexpressで取り扱われているのを発見した。名前は「戦術金属アルミ合金光サンシェード用」という。もとはライフルのスコープ用らしい。
そのお値段は、なんと1本333円だ。 BORG【7604】1本のお値段で12本買えるという計算。しかも、12本の長さをトータルすれば960mmにもなるのだよ。ただし、数量によって変動する配送料がかかるのと、通常価格は476円らしいので、そこは注意なのだ(といっても、まぁ知れている)。
製品に問題がなければ、「怪しいものショッピング」なんていうタイトル付けなんてしない。案の定、問題があるんだ。問題はだな、BORGの60φがM57サイズなのに対して、この延長筒は同じ60φだけどM56サイズなので、そのままではBORGに接続できないんだ。つまり、アダプタが必要になる。
しかし、そんなアダプタが売られているという話は聞いたことがない。これこそ3Dプリンタで自作するしかないと思うんだ。こんなのかな?
アダプタができたら、同じ60φ同士なので、見栄えはいいと思うんだよ。ちなみに、BORG M57の内径は53mm、ピッチは0.75だ。この製品のピッチや内径は、入手してみないと分からない。
「誰か人柱になりませんか?」と言いながら、これをポチった人物がいるらしい。これをポチるということはだな、何か別の大きなモノが生えてくる可能性が大なのだ。
2020年7月26日追記:この中華延長筒は、BORG60φ延長筒の互換品として使えることが判明しました。
この記事へのコメント
この展開は・・・まさか!3Dプリンターが生えてくる・・・とか?
今後の流れに刮目せよ!!!
カメラde遊ingさん、3Dプリンターじゃなくて、ライフルが生えてきたらどうしましょう!?
BORGのM56-M57ADが生えてくるとか?
光映舎さんの変換リングが生えるとか?
http://www.koheisha.jp/seihinhanbai/ringzaiko.html
(現在、買えるかどうかわかりませんが)
ってBORGの延長筒買った方が安いですね。
順当に3Dプリンターが生えるのですよね?
光映舎のページで探していた変換リングを見つけてしましました。
が、すでに変換したかったパーツは手放したあと・・・
せろおさん、そういうパーツがあったのですか! というか光映舎さんを知らなかったです(汗)。ありがとうございます。いろいろ揃ってますね。
いまのところ考えているのは、M57メスM56オス(ピッチ不明)、M56メス(ピッチ不明)M52オス(フィルタネジ互換)です。アダプタ類を探す旅に出ようかな。アダプタ類は金属の方がいいですしね。3Dプリンターの値段でアダプタが10個買えちゃうし、元取れるんだろうかとか、いまだ逡巡中 o(-_-;*) ウゥム
>すでに変換したかったパーツは手放したあと
パーツを買い戻すという手もありますよ!
3Dプリンタあると、世界が変わりますよー(言い過ぎ)。でもできることの幅は格段に広がります。
ねこめしさん、こんにちは。ねこめしさんのラズパイカメラ制作を拝見して、3Dプリンター熱が出てきたのですよ。ありがとうございます。最新のブログ記事を拝見して、世界が広がるという意味が分かりました。やっぱり、買おうかなぁ。
ブログ見ていただいているのですね。ありがとうございます(^^)。正直言って3Dプリンタはここ数年で買ったもので最も良かったものの一つです。自分の場合。今年の春に3Dプリンタを壊してしまって、コロナ真っ最中でリペアパーツが届かずどれだけストレス溜まったことか(^^;
安いFDMのプリンタでも、ピッチ0.75くらいのネジも割とうまく印刷できますよ。金属のような強度や精度は期待できないですけど。M57のねじってどう設計されました?自分もプロファイルにないネジの設計で困っています。
お邪魔します。
FUSION360でネジのプロファイルを追加する手順をまとめておきました。
ご参考になれば幸いです。
http://camera-de-youing2.cocolog-nifty.com/blog/2020/07/post-26b767.html
カメラde遊ingさん、ありがとうございます! FUSIONは細かいところまで設定できてすごいですね。少しずつ勉強していかねば!
ねこめしさんのように、電子工作をされるのであれば、3Dプリンタはなおさら重要なアイテムですね!
わたしがM57ネジをモデリングしたのはTinkercadなのですが、ネジ系とピッチを指定しただけなのです。ネジ山が異常に高い感じもしたので、それを埋めてみたりした、なんちゃって仕様です。なので実際にはまるのかどうかやってみたいという気持ちがあります。
夏休み中に3Dプリンタをスタートできるといいなぁ。
ライフルな人から見ると、BORGが「怪しいものショッピング」になる。
そもそもM57って、BORGが基本にしてるから馴染みがあるけど、それ自体が意外とアウトサイダーだと思ってる。(←個人的な感想)
是空さん、そうなのですよ。M57って、FUSION360のネジプロファイルにもなくて悩みました(私が見つけられないだけ?)。M57にこだわる理由って、BORGの対物やフォーカサーを使いたいというのが大きいですね。どちらもモノがいいので。それ以外の筒の規格を知らないというのもあります。あえていえば、対物の大きさも限られますが、M42が規格として望遠鏡を作りやすいですかね?