兼ねてからの懸案だったクローズアップレンズNCのフリンジ問題。今回はLPS-V4を装着したらフリンジが消えるか試してみることにした。カメラはEOS Kiss X7iからASI1600MCに切り替える。ちょっと空が明るいけどやってみる。
まずはレデューサーなしから。ベガを導入してバーティノフマスクでピント合わせをした。青いベガは青く写っていた。これは行けそう。フリンジらしいフリンジは観察できない。星像にも不自然な肥大がない。
電線が被り始めてきたので、自作レデューサーを装着してデネブに移る。周辺の小さな星でもフリンジは見えない。除去作戦は成功かも。目論見どおり。
そしてからアルビレオに。アルビレオは是空さんが分離した姿を見たいとおっしゃっていたので、やってみた。前回と違って、分離とまでは行かないまでも青い星と赤い星の2つの星が識別できるようになった。ピンボケした黄色とか黄緑色とかの余計な光がLPS-V4によってカットされている効果のおかげだと思う。バンザーイ。ただちょっとカラーバランスが難しい。昼間のうちに合わせてみるか。
前回、アルビレオを撮影した際の画像がこちら。2つの星が同化してしまっている。赤い星の周りのボヤーっとしたフリンジも確認できる。星の位置からして同じ位置の写真だということは分かると思う。
ただ、レデューサーに関してはNo.4だと少し過補正な感じがするのは変わらず。レデューサーを入れ替えてみるか。ほんの少しだけなので、No.3が使えないのが痛い。あるいはあえて凸凹を逆にすればいい? そこまで気にしなくてもいいんじゃないかと思うけど、ちょっとした色ズレに繋がっているので、極力調整したい。少しずつだけれど、着実に前進してる。
雲が出てきたので今日のところはおしまい。
カメラ:ASI1600MC
鏡筒:AstroNier NC77
補正工学系;自作レデューサーAC No.4
露出:15秒 x 1枚
GAIN:300
ダーク:15秒x10枚
この記事へのコメント
LPS-V4、変な色になりますが、一部の波長しか透過しないんだから、変な色で当たり前と納得することにしました。
けむけむさん、LPS-V4って緑っぽくなりますよね。このおかげで彗星の色が拾えるのかーとようやく理解しましたよ。
ついに、勝利への道が見えてきましたね!
実写、行きましょう♪
あぷらなーとさん! きました。きました。早く遠征したいです。あと、大変そうですが、片ボケをなんとかしたいと思ってます。
分離したアルビレオ、ありがとう。
このページもおいら専用か?^^
この際、クローズアップレンズNo1とNo2の両方をポチってはどうだろうか?
<ちょっと気になって調べたら、No1はMCしかないかも。>
No2で効果が今一歩な場合No1+No2(No3相当?)で、2群3枚の超本格的レデューサーが試せる。
”オシャレ”、”美”、”エレガント”に加え”超本格的”だぜぇ。
この先何かやっているうちにNo1も必要になるとおもうな~。^^ヒトリゴト
なるほど、1+2で3ですね。一枚でダメでもなんとかなるかもしれませんね。確かに2群3枚は本格的です(笑)成功した時に1枚余ると辛いので、まずはNo2からやってみます。
マジレスしておきますと、
効果が弱い時→カメラから離す
効きすぎの時→カメラに近づける
で上手くいきます♪
微妙に傾けると片ボケの補正もできるかも??
あぷらなーとさん、ありがとうございます。T2リングにはめ込んでしまっているので、近づけたり、遠ざけたりするのに工夫が要りそうです。特注リングまで作るのは難しそうなので、レデューサーをT2とは違うところにつけるか何かしてみますー
以前、バックフォーカスの取り方での傾向についてコメントされていたので覚えてます。
あと、「餅は餅屋」シリーズも読んでますしね。^^v
天リフさんのニューレポートでも、「焦点距離で最適な位置がありそう」といったことが書かれているんですが、実際に調整するとなると結構大変そう。
にゃあさんのコメントを読んでると、その大変さをヒシヒシと感じる。
市販の汎用フラットナーなんかは、焦点距離で調整できる仕掛けが組み込まれているのが”なるほど”と納得。
ところで、最適な位置って”焦点距離”に依存するのか?”f値”に依存するのか?
これが最大の問題だ!
是空さん
>最適な位置って”焦点距離”に依存するのか?”f値”に依存するのか?
そういう計算とか合理的なアプローチとかは超苦手です(汗)ある程度まで使い物になる望遠鏡ができればいいのですが。