ANT-6の収差を改善すべく、先人の知恵にならってレデューサーを作ることにした。いきなりフルサイズの収差を補正するのは難しそうだったので、APSから手を付けることに。今回はCanon 7Xiに合うようEFマウントのレデューサーで挑戦なのだ。
用意するのは、ケンコーのTリング。ケンコーでないとサイズ感が合わないらしい。それとケンコーのACクローズアップレンズ。クローズアップレンズは1〜5番まである。5番はTリングに収まりきらないらしい。番号が大きくなるほど修正の効果も大きくなるというので、今回は4番を選んだ。
レンズの分解は簡単だった。カニ目レンチを使ってはずすだけ(ラバーレンチを使ったら楽だった)。カニ目レンチは1500円程度だったので買っておいた。Tリングの内側のリングをはずし、レンズを止めていたリングをねじ込む。これがないとレンズがすっぽ抜ける。そして、凸ってる方を下にしてレンズを入れる。この際、リングの周りに隙間ができるので厚紙だとか柔らかいシートで隙間を埋める。今回は1mm厚くらいのウレタンのシートがあったので、これを使った。内側のリングをかぶせて締めて終わり。作業自体は30分くらいかしら。
さて試写だ。星を撮りたいのだが、雨が降っていて無理。なのでビルの航空障害灯を星に見立てた。まずはレデューサーのない方から。
次にレデューサーを入れた方。
確かに画角は広くなっているので、レデューサーの役割を果たしているんだけれども、肝心の収差はまったく改善しているように見えない。良い方でも悪い方でも劇的に変わると思っていただけに残念なのだ。
あぷらなーとさんに教えていただいたように、周辺部でピントを合わせてみた。レデューサーのないほうは、「|」の形になったり「-」の形になったりして、そもそもピントが合わなかった。対して、レデューサーを入れた方は、ぐるぐる方向は「-」の形のままだったけど、ピントをあわせていくと、鳥が羽を広げたような収差が見られるようになった。
航空障害灯じゃなくて、星を撮ってみたら違うのだろうか。変わらんだろうな。
作ったレデューサーはC5にでも使ってみる。がっくしなのだっ(><)
しかし、専用の工具があるとはかどるね。

この記事へのコメント
クローズアップACレデューサは、ニュートン反射なら、凸レンズ下側で良いですが、屈折やカセだと、多分、向きは変えずそのまま、凸レンズを上(対物レンズ側)にして装着した方が、収差は改善すると思いますよ。
シュミカセは、ちょっと忘れてしまいましたが、セレストロンの純正レデューサは、4枚レンズが入っていて(アクロマートレンズがエアスペースで2つ配置されていたかと)、やっぱり、凸が対物レンズ側だった憶えがあります(・・うろ覚えですけど・・)
UTOさん、ブログたびたび拝見しています。ありがとうございます! 引いてダメなら押してみろですね。がっくり来ているだけじゃ進歩がありませんね。さっそくやってみます!
おぉっ!天文雑誌のフォトコンで見かける人がここに。◎◎;
世界のあぷらなーとさんを含めメジャーな人達が、にゃあさんの一挙手一投足に注目しているということだよ。^^
ということで、即レンズをひっくり返えそう。
問答無用だ!ハハハッ^^
是空さん、こんなにみなさんが手を差し伸べてくださって、本当にありがたいことです。是空さんのコメントも励みになっていますよ。ありがとうございます。さっそくひっくり返してきます!