週刊 なんちゃって望遠鏡を作る(第6号)アクロマートすげー!

アクロマート(AC)クローズアップレンズを買ってきた。4万円もするフォーカサーを買うと、ポイントだけでレンズが買えて、さらにお釣りがくるのだ! オ・ト・ク!(違)
いまのことろMCクローズアップのNo.2とNo.3のあわせ技、つまりNo.5相当=200mmで構成している。ACクローズアップレンズは、焦点距離200mmのNo.5にするか、焦点距離250mmのNo.4にするか迷った。
55FL(レデューサー付き)が200mmなので、焦点距離がかぶらないようにするなら、No.4を入手すべきなんだ。しかし、また筒を延長しなければならない恐れ(笑)もあるので、無難に「ACクローズアップレンズ No.5」焦点距離200mmを選択した。
クローズアップレンズ.jpg
そもそも、同じ焦点距離であっても、55FLの対物レンズとACクローズアップレンズが競合するはずがないよね。

さて、いよいよACクローズアップレンズを装着してみる。
あぷらなーとさんにご教示いただいたのは次のポイント。
アクロマート = 2色の色消し+1色がシャープ
アポクロマート = 3色の色消し+2色がシャープ
MCクローズアップレンズと見え味がどう違うのか。コリメートで撮影できないので言葉だけで説明すると、「アクロマートすげー!」です(笑)
アクロマート望遠鏡.jpg
覗いた瞬間、その違いが分かる。色が赤青黄緑って飛んでない。ピントが合わせやすい。MCクローズアップレンズで色が分からなかったネオンは、青だと分かりました。正直、興奮しましたよ。
アクロマートを経ずにアポクロマートを手にした私は、アクロマートの実力を知りませんでしたが、ただの凸レンズとの違いは歴然。これすごいですやん。さぞや発明だったでしょうね。と思って調べてみたら、1747年、イギリスの光学者ジョン・ドロンドさんの発明だったそうです(留保)。ありがとうドロンドさん!
New light on the invention of the achromatic telescope objective – 諸説ありそう

Achromatic Lens – 1758年に発明?
https://targetstudy.com/knowledge/invention/47/achromatic-lens.html
270年前の発明に興奮したら、急に愛着が湧いてきて(笑)、これなら眼視は行けるでしょうと確信したよ。そこでビクセンの天頂プリズムを挟んでみた。うーん、ピントが出ない。ちょっと長いようなので延長筒を20mmだけ残してあとは抜いた。40mm, 60mmの延長筒はなんだったんだ……。またパーツが余っちゃったじゃないか。
眼視用.jpg
嬉しくなって、2xバローを挟んだ。うん、綺麗に見える。8倍の望遠鏡に2倍バローだから、単純に16倍の望遠鏡になったんだよね? 次、5倍のバローを挟んでみた。40倍の望遠鏡になったはず。とたんに暗いけど、見えた。すんごい大きく見えるよ!
黒にゃあ「これさ、延長筒挟んだら、250mmでも330mmでもいけんじゃね? ポチれよ」
白にゃあ「ちょっと待ちなよ。まずは写真を撮ろうよ」
はっ、そうだった。

『週刊 なんちゃって望遠鏡を作る(第6号)アクロマートすげー!』へのコメント

  1. 名前:HIROPON 投稿日:2018/02/12(月) 13:43:58 ID:d9e35a210 返信

    クラウンガラスの凸レンズとフリントガラスの凹レンズを組み合わせたアクロマートを初めて実際に作製したのはチェスター・ムーア・ホールと言われていますが、彼の本職は法律家で、完成したアクロマートレンズで何かをしようというつもりは全くなかったようです。
    その数十年後、このアクロマートレンズを研磨したジョージ・バスという職人が、フリントガラスの特性と、ホール氏のために対物レンズ用のフリントガラス製凹レンズを作ったことがあることを、息子のピーターとともに光学機器メーカーを経営していたジョン・ドロンドに話します。ジョンはここからアクロマートレンズの構成に思い至り、ピーターが特許化を推進……という流れです。これによりドロンド家が独占的にアクロマートを販売できるようになります。
    ホール氏の発明を盗んだのではないかという疑いを含め、この特許のせいでドロンド家は随分憎まれることになるのですが、後に「発明の特許で利益を上げるべきは、書き物机に発明をしまっておく人物ではなく、公益のために差し出す人物であるべき」という判決が出たこともあり、騒ぎは15年もたつと沈静化しました。
    発明と特許の関係を考えるうえで非常に有名な事例だったりします。

  2. 名前:にゃあ 投稿日:2018/02/12(月) 15:52:04 ID:722768af5 返信

    HIROPONさん、詳細に解説いただいてありがとうございます! 本当、勉強になります。発明そのものの意義と、発明をお金に変えることの意義は別物ということでしょうか。職人視点と企業家視点の違いは今の世にも通じますね。いずれにしても、ドロンドさんは、アクロマートの普及に一役買っていたということには違いないわけなんですね。感謝しないといけませんね。と月並みな感想でスミマセン。

  3. 名前:あぷらなーと 投稿日:2018/02/12(月) 23:37:36 ID:0e1bc20af 返信

    素早い!
    もうアクロマート化達成ですかー。
    ね?アクロマートってスゲーでしょ?
    ちなみに、色んな焦点距離をコンプリートしたくなるでしょ?でも、No3(焦点距離333mm)にだけは手を出してはいけませんぜ。ACシリーズで唯一No3だけは、単なる色消しで、アクロマートではありません。(色収差は少ないけど球面収差が補正されてないのでボケボケの像になります)
    ※本来の用途はカメラレンズの前に付けてマクロ撮影するものですので、メーカーが悪いわけではありません。むしろ、No2,No4,No5が単独で対物レンズになり得る性能を持っていることが驚異な訳でして・・・。
    <黒あぷらなーとのささやき>
    2種類のACクローズアップレンズをペッツファール条件満たすように配置すれば、像も明るくなって、周辺部の像の流れも補正されますぜ。うひひ・・・。

  4. 名前:にゃあ 投稿日:2018/02/13(火) 00:02:02 ID:a08173e27 返信

    あぷらなーとさん、アクロマートのすごさが、身をもってよく分かりました!
    アポクロマートが普及したのもここ20年という話を読んだのですが、何にせよ先人の知恵のおかげで楽しい天体撮影ができていることに感謝です。
    アクロマートを調べているうちにハルチング解を知りましたが(内容は理解してない)、さらにペッツバール条件を満たす距離というのがあるわけですね。
    像の流れの補正には、ものすごく興味があるのですが、これを探るのは私の能力を越えております(汗)黒あぷらなーとさん、これもチャレンジなのですが、今回は遠慮いたします(笑)

  5. 名前:あぷらなーと 投稿日:2018/02/13(火) 00:13:56 ID:4937c91e0 返信

    では、(BORG沼の住民としては)コレをオススメしておきましょう。
    M6キャップネジ【7500】
    です。2インチホルダーのネジを外して穴を埋めるキャップです。見栄えが良くなりますぜ。・・・うひひ♪

  6. 名前:にゃあ 投稿日:2018/02/13(火) 00:26:43 ID:a08173e27 返信

    あぷらなーとさん、うわー、こんなものまであるのですか! しかも、こんな小さなネジが1個343円とは。これメモしておきます。新たに40mmの筒を買うよりは安いですものね! それにしてもボーグ沼恐ろしいなあ。