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週刊 なんちゃって望遠鏡を作る(最終回)自作望遠鏡のポテンシャル

6回に渡ってシリーズを続けてきたけど、小物を買い足していったら、それなりの額になりそうなので、そろそろ終わりにしますです(汗)いろいろ教えてくださったあぷらなーとさん、HIROPONさん、ありがとうございました! 本当、勉強になりました。ド素人の望遠鏡組み立て過程を読んで下さった方にも心から感謝申し上げます!

いやあ、楽しい1週間でした。
なんちゃって望遠鏡.jpg
眼視用は次の構成でFAです。実用性は皆無かもしれないけど、ちょっと望遠鏡らしくしてあげるのにHAKUBAのフードをつけてあげました。58mmのフィルターカバーが付くので、それで保管します。見た目はいい感じに仕上がったよ!結局、あぷらなーとさんのファインダーと似た感じになってしまったけど、AstroNier AC525 とでも名付けるかな(フィルター径52mmのNo.5)。
眼視用構成.jpg
M42に望遠鏡を向けて眼視してみました。ピント合わせは苦労しません。ぼやーっと緑色の雲のようなものが見えます(赤じゃないのね)。周辺には、遠征先のようには行きませんが、星が少し見えます。東京の空でもそこそこ星が見えるものですね。UHC-Sフィルターを天頂プリズムに接続して覗いてみると、若干、星雲のコントラストが上がっているのが分かります。2倍バロー、5倍バローと接続していくと5倍は少し暗かったですが、星雲が見えはしました。いいかも。でも、恐らくこの状態で人に見せても、「えーと、どれがオリオン星雲? あ、それ? ふーん」で終わるでしょう。あとは月や星団くらいしか見(え)ないだろうけど、お手軽観望としてはアリだと思いました。

次は写真用の構成です。40mmの延長筒を足しました。カメラとの接続は31.7mmを想定。
撮影用.jpg
ASI1600MC-COOLの冷却なしが登場です。31.7mmのノーズを付けて接続します。SharpCapを立ち上げて画面を見てみるのですが、ピント合わせにくい……。星が赤くなったり、青くなったりする。青い星にピントを合わせたら、赤い星がボケて、赤い星にピントを合わせたら青い星がボケる。これがアクロマートなのか……。昨日はべた褒めしたのに。
どっちにピントが合ってるんだか.jpg
再びM42に望遠鏡を向けるのですが、やっぱりピントが合っている感じがしない。おまけにクレイフォードってピントを固定する際に気をつけないとピントがずれるのか? 気にしながらもライブスタックします。

撮影結果はこんな感じ。トリミングしましたが、中心からはずれると星がフットボール状に流れてました。ここでペッツバール条件を求めよということになるのでしょうが、私には無理。この写真を見ると、アクロマートが一般的に撮影に向いてないというのがよくわかります(そう考えると、ななめ上さんすごいよな)
m42_achromat_90s.jpg
次はASI1600MM-COOLに差し替えます。ピントは合わせやすい気がしますが、きっと青とか赤とか気にしていないからでしょう。やっぱりなんかボケてる。
m42_mono.jpg
次はASI1600MM-COOLにHαフィルターを加えます。基本的に赤い輝線しか見えてないから、ピントはずっと合わせやすい。「なんか、いけんじゃないか?」撮影しながらそう思いました。これですよこれ!画角の狭いQHY5III174Mなら、フットボール状の星が画角に入らないと思うから、さらにありかも。
M42_ha.jpg
今回で一旦、キリを付けるにしても、その先に出口はあるのでしょうか。
(1)勉強用・実験用機材として確保
・キリがない
(2)71FLを接続
・機能的には本命だが……高い
(3)55FLを接続
・その先にはツイン化
(4)36EDを接続
・【7528】があるから買えばすぐできる
(5)ナロー専用機
・センサーの小さいカメラならアリ!
(6)ナローツイン
・またカメラを買うハメになるよ
(7)お気軽眼視用
・なぜか微動雲台【3106】がある
(8)双眼化
・さらにパーツが増える
こう見てみると、自作望遠鏡って、可能性の塊ですね。出費のポテンシャルもでかいです! とりあえずは眼視用かナロー用かな。そのうち、またいじくりたくなると思います。みなさん、お付き合いいただいて、ありがとうございました!

この記事へのコメント

  1. おおー。
    待望の実写リザルト来たー♪
    ええ、アクロマートだとこんな感じで色ニジミは出ますね。
    でもデジタル一眼で昼間の風景撮影なら、たぶん気にならないレベルだと思います(むしろ普通の望遠ズームよりはシャープかと)ちなみに、ACクローズアップレンズは、補正する波長が望遠鏡とは異なりますので、青ハロというよりはむしろ赤ハロやシアンハロが出ます。
    さすがにナローバンドでは随分シャープですね♪
    ああ、しかし、このネタは完全に先を越されちゃいました。
    ・・・が!
    近日中に、自作『ニセBORG』4機が『クアッド式ナローバンド+RGB一気撮りシステム』として稼働予定だったりします。
    MMF1のピントロックによるピントずれ問題は、既知だったのですが、個体差かも知れなかったので声高には言ってませんでした。すんません。
    http://apranat.exblog.jp/24824501/
    ちなみに、この件に関してはオヤジさんが『秘策』を編み出しているようですよ♪

  2. あぷらなーとさん、このクローズアップレンズ、たしかに昼間は望遠ズームより明るいしシャープだと思いました。鳥撮りに使えるかも? 地上戦の投入も検討してみます(フラットナーが欲しくなる?)。
    色にじみは、どの波長を色消しするかでハロの色が違うというのも納得です!
    ピントロックはなんとなくクセが分かりました。じわっと締めればいいんですよね? オヤジさんの秘策に期待しよっと。
    ニセBORG 変態4連星、恐ろしいことになりそうですね!
    ((((;゚Д゚))))ガクガクブルブル

  3. 何も技術的な事は解らないけど、首を突っ込んで拝見してましたが、えっ、もう最終ですか。
    何か、早すぎて・・・・(汗)

  4. >おやじさん
    いやー、これで終わりでは無いと思いますよ~。
    ナローバンドの写りは天リフさんで注目されてましたし。
    ここは一つ、クローズアップレンズだけを使ったペッツファール型アクロマートのレシピでも考案して、にゃあさんを泥沼・・・もとい、パラダイスへ誘いましょうかねぇ(笑)。
    まずは自前の『にせBORG』軍団を実戦配備せねば!

  5. オヤジさんからまさかの続行リクエスト(汗) ありがたいのですが、これ、ボディブローのように財布に効いてくるんですよ。うぅ。

  6. あぷらなーとさんまで…いや、あぷらなーとさんだからか(汗) 次回は何を準備すればいいのでしょうか?orz

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