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QHYのStarMasterは、ASI AIRに勝つるのかい?

QHYさんが一昨日の9月3日になって、ようやくQHY版ASI AIR PRO とも言えるStarMasterの画像を公式Facebookにアップした。StarMasterについては、T-Studioさんが、今年の6月にAliExpressで販売されていたのを確認してらっしゃったわけだが、なぜ公式のアナウンスが後回しになるんだろうね。謎だ。

しかも、Facebookに上がった画像は一枚だけで、仕様や商品の説明はまったくなし。コメントスレッドでは、歓迎の向きもあったけれどASI AIR PROやStellar Mateと比べて「何がいいんだっけ?」「おそすぎワロタ」とか散々な言われ方もしていた。私もそう思う。

AliExpressで公開されている写真では、12V INが一つ、12V OUTが2つ見える。反対側にUSBポートがあるはずなんだが、写真では確認できない。アンテナがついているのは安心ポイントかしら。SDカードスロットが裸になっているあたり、ラズパイベースであることは間違いなさそう。

AliExpressでの販売価格は、3万1380円。公式に仕様も発表されてないものを注文するのも勇気がいるし、注文しても届くんだろうかという不安はあるな(なので記事カテゴリは「怪しいものショッピング」にした)。何枚かスクリーンショットもアップされている。下の画像はそのうちの一枚。Stellar Mate OSのアプリともまったく違う。UIは、ASI AIR PROのほうが何倍か洗練されている印象。

その使い勝手(?)は、20年12月3日に中国のビリビリ動画(日本でいうニコニコ動画みたいなもの)にアップされている。中国のショッピングサイトの淘宝網(タオバオ)に出店している店主?が解説している動画っぽい。中国語なので説明はさっぱり分からないんだが、雰囲気は伝わってくる。ラズパイ4ベースでメモリは4G、リセットボタンのほかに、正体不明の端子(ビデオの入出力?)2つが確認できる。

QHYCCD蓝盒子操作演示 StarMaster Pro便携电脑 无线控制赤道仪制冷相机 qhy蓝盒子安装 by万谷天文

「StarMaster」は、当初、ラズパイ3ベースで「QHYCCD SmartBox 」と呼ばれていたんだが、2019年3月にユーザーから公募して製品名を決めた。このときに公開されていた本体は赤い筐体で、パワーサプライもなかった。加えてソフトウエアにはStellarMateを採用するとも言っていた。

スマホで操作できるZWOの初代ASI AIRは、2019年1月には市場に十分出ていたので、QHYは相当意識していたはずだけど、PCはともかく当時のスマホ版StellarMateはASI AIRと比べて実用的ではまったくなかったという理由で、製品化を見送ったというのは十分に考えられそう。コミュニティでの開発が思うように進まなかったから、QHY独自で作ろうとしたのかしら。

どっちにしても、結果的に市場に投入するタイミングが遅れたのは間違いないな。お値段がASI AIR PRO/Plusに対して競争的だったり、QHY以外の機材が接続できるとかならならワンチャンありそうな気もするけど、ASI AIRの完成度が高いだけに巻き返しは難しそうにも思える。Stellar Mate Proなら全部盛り的なおもしろさもあるし、試してもいいかなぁって個人的には思えるけど、これはルックスもいまひとつだし、世間的にどうなんだろう。謎の端子が気になる……。ZWO一強か……。

これまでのところ、日本勢からASI AIRやStarMasterに競合する製品の発表や噂はなし。時代がパソコンからスマートデバイスに移行しているなかで、これも気になるポイントではある。

アストロアーツさんはせっかくGear Boxを開発したんだから、Gear Boxを制御するiOS/Andoroidのスマホアプリを出してもいいんじゃないかなぁとか思うんだけど、需要ないか? そもそもINDIGO Skyベースだと、画像の転送速度とかいろいろ問題があるのかな。せめて社内で企画案くらいは出ていてほしいなと思うんだが、出ていたとしても「ステラショット2が売れなくなる」とかいう声に押されていそう。あ、ちょっと毒が入ってしまった。ごめんなさい。

カテゴリをリードするZWO ASI AIRに、続くQHY StarMaster や Stellar Mate PROと目が離せないな。

ASI AIR Plusに負けるな?Stellar Mate PROが開発中
天体写真の撮影用デバイスとして、このところZWOのASI AIR Plusが話題をかっさらっているような気がするけれど、StellarMateだってがんばってるんだよ。Stellar Mate PROだ。2021年後半に販売すると言っている...

この記事へのコメント

  1. 社内で競合する製品は…
    ってのは、いや~な思い出があるので、そ~ゆ~社内事情って、大いにありそうです。
    で、青い箱… 既視感のある外観で赤が青…
    なんか、それだけで怪しさ満点に思えてしまいます…

    • PCと比べて機能が劣っているスマホアプリなんか誰が使うのかという議論もありました。
      既視感って、パチモノ臭の源泉みたいなものですかね。Player Oneがボディを六角形にしたのはマーケティング的には正しいような気がします。

  2. 少なくとも消費者側の選択肢が増えることはいいこと。
    この手の製品にラズパイが多く使われていることを考えると、ラズパイの優秀さを改めて感じるね。
    Stellar Mate PROが、大きいだけのメリットが出せるか?と思ったけど、前回のにゃあさんのコメントを読むと、多少大きくてもあまり影響ないといえばないのかもね。
    それよりも、12v電源をどう考えるかという方が大きそうだというのに納得。
    ^^やっとお日様出てきた。

    • 選択肢が増えると、用途がより自分に合致するのでいいですよね。そういう意味で謎の端子が気になっています。ビデオ出力だったら、電子観望をするユーザーさんにとって有力な選択肢になりそう。
      こちらのお日様は二度寝してしまったようです(笑)

  3. なんかここに来てSBC利用した制御機器が多数出てきましたね。

    コントロールアプリのUIが良ければある程度快適になると思うのですが、天体機器の場合、それぞれの機器をまとめて扱うことを前提にした環境整備(電源や制御信号(端子形状やUSBやらシリアルやらバラバラ))も進まないと結局使いづらい部分が残ってしまうように感じてしまいます。。
    (諸悪の根源はシリアル制御の機器です。ソフトウェア的にこの部分までフォローできていれば良いのですが。。。(LinuxもWindowsもOS側でシリアルを自動認識される仕組みがありませんので))

    • そのうち赤道儀に組み込まれそうな勢いですね。フォーカサー内蔵の鏡筒も遠からず出てきそうです。
      そういえば、AstRPiはアップデートされないのですか?
      適当にapt-get updateとかやるのが不安なので、そのままにしてあります。

      • にゃあさん

        AstRPiですが、もしアップデートしたい場合は付属のSynaptics(ランチャーにもセットしてあります。)でアップデートしてください。

        INDIの今回のバージョンは個人的におすすめとも思えませんでしたので任意で。。

        • T-Studioさん、ありがとうございます。Synapticsがなぜか起動しなかったので、ターミナルからアップデートしました。アップデートはできたみたいです。ありがとうございました!

  4. 始めまして、QHY使いです
    昔からQHYは開発アナウンスだけは早いが、商品化が全く進まず、
    見る見るうちにZWOに後れを取るようになってしまいました。
    品質面でも問題が多く、製品の不良をなんども経験しています。
    冷却CCDの経験があるので、ハード面で一日の長があるのかと思って
    使っていますが・・・
    世界的に見てもいまやZWOがメジャーメーカーですよね
    もう少ししっかりしてほしいと思っています・・・

    • Tezさんはじめまして! QHYの冷却機は使ったことがないのですが、ZWOと比べてケーシングが結露対策がしっかりしているとか、高級機のイメージがありました。
      そのうちPlayer Oneも冷却機を出してきそうですし、業界自体が盛り上がってくれば、緊張感も出てくるのでしょうか。楽しみでもあり、心配でもありますよね。
      QHYさんにもがんばってほしいです。

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