三脚メーカーのBenroさんが、新しいタイプの三脚の出資をKinckStarterで募っているよ。商品名は「Benro Theta(シータ)」。
見た目はよくあるトラベル三脚なんだけれど、これが多機能なんだ。まずは、
設置が簡単なこと。通常の三脚だと設置に25秒かかるところ、Thetaは10秒で終わらせちゃう。動画を見てもらえるとわかりやすいんだが、脚を止めているネジやクリップがないので、引っ張るだけで脚が伸びる。
次は、なんといっても水平を自動でとってくれることだね。風景写真でも星景写真でも三脚の水平は重要。普通の三脚だとレベラーとにらめっこしながら水平出しをするんだけど、この子はボタン一発、電動で水平を実現してくれる。それくらい手でやればいいんじゃない?って思うかもしれないけれどさ、特に夜に活動する天体写真の場合、ヘッドライト頼りに水平出しは大変なのだ。ハードウエアの勝利だね。
それから、自由雲台に工夫が凝らされている。自由雲台は自由にアングルを調整できるのがいいところだけどさ、微調整しようとしたら首カックンしちゃうんだよね。でもThetaなら、モードを切り替えることで水平にパン、垂直にチルトというように雲台の動く角度を固定して構図を作ることができる。
それから、それから、スマートフォンとも連携していることだね。三脚とカメラをケーブルでつなげば、露出やシャッタースピードを離れたところからスマホを使ってシャッターが切れて、画像を転送できる。このあたりのリモート機能は、もはや当たり前になってきた感じもするけれど、Thetaは加えて、ライブストリーミング配信もできるって。こちらはソフトウエアの勝利。
カーボンファイバー製で、重さは1.25kg、高さは155cmまで調整できる。普通の三脚よりもコンパクトに折り畳めるんだって。脚の太さは一段目がφ29mm。IP65防水対応。無印に加えて、Maxもあるよ。プレッジは349ドルから。詳しくは下のサイトでどうぞ。
Benroさんは、前にもスマート三脚を発表しているよね。評判はいろいろだけれど、スマート三脚に未来を感じるのだ。直焦点撮影用の架台にも未来が欲しいぞ。
この記事へのコメント
これ作ろうと思ってたやつです。作るのやめよ!笑
kenさんには自動極軸合わせ機構の製作という大役が!
なるほど、面白い。
脚のロック機構は、ベルボンのウルトラロックに似ている。
ロックと解除がクィッとひねるだけで、操作感が気持ちよくて気に入ってる。
三脚の足だけでなく、伸縮式の自撮り棒でも採用されているのを見たことがある。
雲台部分の使い勝手やその他に関しては、にゃあさんの実機レビュー待ちだな。
KinckStarterで募ってるらしいよ。^^知ってると思うけど
ハードウエアが勝利してソフトウエアも勝利。
いつも負けるのは人間だけ。^^
脚は指示棒みたいな感じですよね。あんまリ必要ないかと思ってたんですが、言われてみればポラリエには使えそうな。一つあってもいいかなぁ。
何kgまで載せられるのでしょうか?
これとPolarisを組み合わせれば最短時間で天体撮影架台のセッティングが可能か?
まぁ、絶賛放置中なんですけどね(笑)
AM5が便利すぎて、他の架台の出番がありません
本体重くないし、ウェイト要らないし、
バランス取りも不要で、極軸もAsiAirですぐ合わせられるので、
セッティングが早く終わります
無印が11kgでMaxが20kgらしいですが、これはどれくらい当てになるでしょうか。7がけにすると7kg,14kgくらいが現実的な限界ですかねぇ。AZ-GTiの経緯台モードと相性がいいような気がしてきましたよ。しかし、やっぱり、AM5ほすぃなぁ。いいなぁ。
電動でレベル調整って??
どうやってやるのかな?小さいヘッドにジンバル機構が収まってるのかな?
と、思って、動画見たら・・・ナルホド!三脚かーーと納得しました。
ボールヘッドも、発想の転換で、これなら首カックンになりにくいですねーとナットク。
色々参考になる動画でした・・・
発想がよいですね! この発想の柔軟さを学びたい。よのなかにあるものすべてがスマートになっていくさまが面白いです。