α6400に装着するレンズとして、よりコンパクトなボディーキャップレンズ的なものに興味があったので、ありさんで物色していたところ、10mm, F8固定の「魚眼レンズ」を見つけた。α6400はAPS機なので、35mm換算15mm相当になる。お値段は5,680円(時価)だったよ。
このお値段だから、プラスティック製だろうと思っていたんだけれど、ボディの主要部は金属製でずっしり(ピントリングはプラスティックの感触)。重さは80gらしい。黒いボディに赤いラインがかっこいいよね。「Fisheye(魚眼)」って書いてある。
製品自体は、菓子だかコスメだか、それっぽい紙製のパッケージに入っていた。デザインがクッキーのOreoっぽいね。パッケージを開くと衝撃を吸収するポーチにもはいっていて、なかなか丁寧な梱包。ただ、レンズキャップは付属しない。金属製のレンズキャップがありました。ポーチの底にへばりついてました。
パッケージに描かれている星は、天体写真用を意味しているわけではなくて、たぶん岩石星というブランドだから。でも、なぜ岩石星なのかはよくわからないな。
スペックを見ると、4群5枚構成で、うち3枚はEDレンズらしい。本当かね。ボディに装着するとでっぱりは11mm。パンケーキレンズと比べてもかなり薄い。こちらはNEX5に装着したところ。なかなか見栄えがいい。もちろんマニュアルフォーカスなのだ。
α6400に装着したのがこちら。こちらも出っ張りが小さくていいね。
F8というのが、ちょっと暗いので、どこまで天体写真に使えるのか分からないけれど、夜景はどんなふうに写るのか、スカイタワーまでお出かけしてきた。星の欠片でも写ればと思ったけれど、雨が降ってきたよ……。
α6400のマニュアルフォーカスって、ピーキング表示を頼りにしながらピントを合わせる。ピーキング表示って、ピントが合った場所の輪郭に色が付く機能なんだ。
レンズのスペック的には30cmから無限遠にピントが合うらしい。ピントリングを回してみると、回転はスムーズ。パンフォーカスっぽいかなと思ったけど、そうではないみたい。三脚に乗せて何枚か撮影してみた。いずれも露出時間: 1/2、ISO1600。
タワーのてっぺんの照明にゴーストのようなものが出ているのが気になる。月にゴーストが出たらいやだな。下の写真の該当には緑のゴーストが。光条はそんなもの? それ以外は、案外、普通に写っている。昼間ならそう問題にならないかも? トイカメラっぽいという評価もあるけれど、そこまでおもっちゃっぽくない印象。
10mmといえば、SEL16F28にフィッシュアイコンバーターVCL-ECF2を噛ませたのと同じ画角(Fは2.8)。ただし、VCL-ECF2の対角線画角は180度あるのに対して、岩石星は、フィッシュアイをうたいながらも対角線画角が180度に届いていない。明らかに違う。同じ10mmなのに? あやしいな。今度お昼に比較してみよう。
そんなあやしさはあるけれど、岩石星のほうがコンパクトな分、扱いやすい雰囲気はあるよ。お小遣い程度で買えるお値段だしね。魚眼の雰囲気はないけれど、そこは理解して超広角レンズとして、ミニ三脚と一緒にカメラバッグに忍ばせている分にはいいんじゃないかな。
気が向いたら、星も撮ってみようと思うよ。適合マウントは次のとおりらしい。
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Nikon Z
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M43
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Fujifilm FX
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Cannon EF-M
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Sony E
探したら、Amazonにも各種マウントの取り扱いがあった(汗)。価格差は1500円くらい?
昼間の作例はこちら!
この記事へのコメント
こういうレンズもあるんですね。
初魚眼でしたっけ?
仰るように魚眼って感じでもなく超広角レンズの雰囲気。
F8固定は明るい昼間に撮るには使いやすいかもしれないですね。
広角レンズだと、ISO100とかでも昼間には1/4000を振り切っちゃうことが多い印象なので、実質は絞って使うでしょうからいっそ固定で潔い感じ。
ゴースト?も気になりますが、オレンジの光源の周りに派手に出ている光条も気になりますねー。
白い光はハロでそれが抑えられているのかな?暖色系の明かりだと光条になる?光源の強さによるのかな?
個性の強いこういうの面白そうですー。
でべそレンズじゃないからフィルターもアダプターを作って使えそうだし、昼間の街中を超広角レンズでスローシャッターとか出来ますね。
魚眼はフィッシュアイコンバーターがありますが、レンズ単体では初めてです(これが魚眼だとすれば)。広角系の単焦点は20mmまでですかね。あとアクションカムとか?
写真を撮るだけなら、スマホでもいいのですが、おっしゃるとおり、なんかちょっと賢くできすぎていて面白みがないのですよ。そういう意味では、多少フレアが出たり、周辺光量落ちがあったりするレンズのほうが面白いときがあります。Cマウント含め、あやしいレンズが安く出ているので、楽しめますね!
なんかCmountレンズをそのまま流用したような。。(笑)
でも中華のCmountレンズって結構まともな製品が多い(防犯カメラや産業カメラは現在中国がトップシェアみたいですね。)ので、レンズ設計などは良いかもしれませんね。
(わたしが購入した12~120mmズームもなかなか良かったです)
Cマウントレンズも、メガピクセル対応とか意欲的でどんどん品質がよくなっていますよね。数が出るし、産業用だから安いしで、あなどれません! Cマウントが使えるカメラボディが欲しいのですが(笑)
にゃあさん
産業用や監視用のレンズがバカ安なのは中国製品だけですよ。
日本製やヨーロッパメーカーのレンズは数十万~数百万します。
(価格破壊もいいところです。。)
以前は日本メーカーも沢山参入していましたが、現在でも続けているところは数社だけですね。
産業用のマクロレンズなどは歪み対策がされているので無限遠さえ出れば天体撮影との相性は良いと感じています。
日本製ではコーワの100mmを持っていますが、たしかに、次に買おうとは思わないお値段ですね。
しかし、なんでこんなに価格差があるんですか? 単純に人件費の問題とも思えないのですが。
にゃあさん
日本の場合この種のレンズを使用するカメラは民間であれば企業の開発・検査、監視設備、医療(これもかなりの需要です)、行政であれば研究開発・監視などで利用されるためでしょう。なので実際には結構な資金がかけられて開発されている商品が多いと思いますが、金額の違いはむしろこのような使用用途・流通経路が原因でしょう。
コンシュマー用途ではないので高額ですね。
中国の製品も日本やヨーロッパの企業のOEMだった場合、数十倍以上の金額で流通していると思います。(むしろ個人の防犯用途が特殊ですね。行政の場合は私達の税金から支払われています。。。)
なるほど! ご丁寧に説明をいただいてありがとうございます。予算消化を目的にわざわざオーバースペックな機器を使っている場合も多々ありそうですね。
またまた面白そうなモノを!
岩石星って、顔本みたいな直訳感がいいですねぇ (^o^)
五福星とかいう映画を思い出しました^^; サモ・ハン・キンポーさん、元気にしてるんでしょうか。
あ、これいいですね。マウントキャップ代わりにもww。フィッシュアイの歪みはありながら180°ないので、逆に変なところが写り込んだりしなくて使いやすいかもしれませんね。Zマウントもあるんですね。これ。ちょっと欲しいかも。
あ、Zマウントのフルサイズなら180度に届いてしまうんでしょうか? この値段なら、どちらでも問題なしな気がします。昼間の写真も撮ってみますね。
毎日、ネットの魚眼系の出物、ヨダレ垂らして見てる昨今、見た瞬間にamazonのリンクボタン押しちゃいました!
大陸からコッソリ届くようで4月1日予定ってホンマカイナ?
直輸入よりチト高かったですけど、我が家は勘定奉行の目が厳しく、密貿易には細心の注意が必要で・・・
お白砂での申し開き、今のうちに考えとかなきゃ・・・
小石チョコをパッケージにつめて、お菓子のふりをしてダイニングテーブルの上に置いておくとか。すぐばれちゃいますかね?
写りを見て、えっ?これ魚眼?と思ったら、やはり180°ないのね。
まぁ、これはこれで十分楽しめると思うけど。
おいら的には、これぐらいが使いやすい。
ビルのグニャグニャが大好物。^^
この手のレンズでフォーカスリングがついているとは、なんて丁寧なつくりなんでしょう。
これは買わないと。
^^TVショッピング
是空さん、これはこれで楽しいですよ。
ぐにゅんぐにゅんのビルの写真をお見せしますね!