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ASI AIR Plusに負けるな?Stellar Mate PROが開発中

天体写真の撮影用デバイスとして、このところZWOのASI AIR Plusが話題をかっさらっているような気がするけれど、StellarMateだってがんばってるんだよ。Stellar Mate PROだ。2021年後半に販売すると言っている。お値段は不明。

Stellar Mateというのは、ラズパイのLinux上で天体撮影環境を実現するOSのディストリビューションなのね。そのStellar Mateが快適に実行できるガジェットで、ラズパイ3をベースに開発された初代のStellar Mate Gadgetと全く違う仕様になっているよ。製品の写真がこちら。

心臓部はRaspberry Pi Compute Module 4(CM4)。これはASI AIR PLUSと同じかな。ほかにも内蔵型時計(RTC)や12Vの出力ポートとか、WiFiのでかいアンテナとGPSとか、初代になかったものがたくさんついている。BOOTもSSDからすることになるんだろうか。サイズは公表されてないけれど、なんだかでかい感じがするな。4GB RAM 64GB SSD付きか 8GB RAM 128GB SSD付きが選べるらしい。反対側からみたところ。

Stellar Mate OSもアップデートが進んでいて、バージョンは1.5.9。今年の7月にアップデートされた。INDI Library はv1.9.1で、KStarsは3.5.4になっている。久し振りにラズパイ4にStellar Mate OSをインストールしてみたんだけれど、PCからVNCで接続できなかった。どして?(追記:VNC Viewerから stellarmate.local でつながった)

アプリからの操作は特に問題なく行えた。スマートフォンアプリは以前と比べるとだいぶ改善されていて、このアプリからVNC接続できるようになっていた。AZ-GTiやOpen Stepのドライバもリストになったので、AZ-GTiとCool StepAP赤道儀にも接続できそう。ただ、ASI AIR PROと比べるとUIの作り方がPCチックで文字も小さい。タブレットでリモート操作したほうが良さげな雰囲気。

アプリの操作は公式に動画が上がっていたので、こちらで確認してみてちょうだい。

Stellar Mate OSは、ASI AIR PROと違って、ZWO以外の機材が使えるっていうのがいいよね。私はStellar Mate PROは買わないと思う。それは電源が拡張できる12V駆動のラズパイを組んじゃったからだよ。

ラズパイ4に12V電源拡張ボードを導入する
オヤジさんがDockerPi電源拡張ボードを導入されていたので、私もまねっこすることにした。ラズパイを5V / 4Aで安定稼働させるだけでなくて、12Vの電源供給ができるようになるらしい。これまでは、赤道儀とラズパイにそれぞれ12V、3Vと...

この記事へのコメント

  1. 時代はこの手のデバイスとスマホ連携に落ち着きそうな雰囲気ですねぇ
    この老骨は経済力も体力も寿命も残りわずかなので羨ましい限りですぢゃ。ゲホゲホゲホ

    • おとっつぁんだいじょうぶかい? ほらおかゆだよ。薬ももらってくるからね。

      本当、時代はスマデバですね。ビクセンさんもアストロアーツさんも頑張らないと。

  2. この基板は何かの流用なんですかね。中央に立派な石が乗りそうなパターンがありますし、12V入力のコネクタも特殊だし。

    • おっしゃるとおり流用を疑いたくなるような無駄なスペースが多いような気がしますよね。もう3〜4割はフットプリントを小さくできそうな気がします。なんなのでしょう…

  3. USBのコネクターから推測すると、横幅はラズパイの2倍ぐらいだね。
    奥行も2倍ぐらいっぽいから、面積比は4倍ぐらいかな?
    この辺の大きさって、一回り大きいだけで印象がガラッと変わるから、実物を見たら「えっ、こんなに大きいの!」ってなりそう。
    ◎◎;チイサイモノクラブノ ヒョウカハイカニ

    • ASI AIR PROを使ってて思うのですが、望遠鏡に載せるとただの突起物なんですよね。
      Primaluce labのEagleシリーズを見ていると、カバーにネジ穴を開けてその上にガイド鏡なんかを載せられるようにしているので、わざわざ大きくして拡張性をもたせる方向性なのかなぁという気もしてきました。
      ちっちゃいものクラブ会員としては、タバコのパッケージくらいにまでは小さくなってほしいですムチャブリ

      https://www.primalucelab.com/astronomy/eagle4-advanced-control-unit-for-telescopes-and-astrophotography.html

  4. ケーブルいっぱい伸びちゃうけど、今の環境からだと架台下にPCおいておくのもそれほど大きな違いがいないんですよね。何ならウェイト代わりにつけちゃってもいいし。
    USB3.0が2mまでがネックかな。3.0はリピーターケーブルなるものを使うと延長できるようです。私の撮影機材ではDSLR主軸なのでUSBのケーブル問題は遭遇ナシですが、CMOSカメラだと影響多いみたいですね。撮影後の画像処理手間からするとCMOSカメラが楽ですね。

    • 昔はリモート環境を構築したくて仕方がなかったですが、いまはそんなにこだわらなくなりました。リピーターケーブル20mも試しましたよ(笑)

      ノートパソコンと比べて、ラズパイが有利なのは、むしろバッテリーまわりでしょうか。5Vのモバイルバッテリーならともかく、でっかい12V電源で遠征するとなると、もうノートパソコンやNUCでいいんじゃないかと思います。DSLRの撮影はCASE RELAY を使うと長持ちしますよね。

      最近は、割となんでもいい派です(笑) UIも含めた使い勝手では、ASI AIR PROが一番私の使い方に合っているかも。DSLR+MGENもシンプルで好きです(結局、ケーブルがうじゃうじゃするけど)。

  5. はじめまして。
    いい情報ありがとうございます。
    Stellar Mate OSは自分の使用環境ではいまいち安定にかけるため最近使ってません
    でした。バージョンアップでよくなっているかもしれませんので試してみます。
    それで最近はN.I.N.Aばかり使ってますが海外の商用製品HYPERION ASTRONONY PRISM
    というのが気になっています。詳しい情報が無いのですがすごく高機能そうです。

    • うこんさん、はじめまして! Stellar Mate OSは、遊びくらいでしか使っていないのですが、初めと比べると雲泥の差で使いやすくなっていますね! 今回のバージョンアップで北極星が見えなくても極軸がとれるようになっていると思います(まだ試してない)。

      PRISMというソフト、初めて知りました。撮影だけではなくて、現像までやってしまうのですか!? ステラショットとステライメージとステラナビゲータを足し合わせたような…。すごいです。もし、入手されたら、使い勝手など、ぜひ教えてください!

      • 使いやすくなっているのですね。Stella Mate OSアップデートしてみます。
        PRISMは80日間使える試用版をパソコンにインストールしました。
        少し使ってみた感じでは室内から屋外の望遠鏡を操作して撮影やその他
        の処理をするために作られたオールインワンのソフトっぽいです。
        非常に多機能で操作を覚えるのが大変ですが、使いこなすと便利なの
        だろうなと思いました。

        EAGLE LEという天体望遠鏡用のコンピュータがあるのですが、これにPRISM
        をインストールして室内でタブレットPCで操作したら快適になるかも。
        高価ですが...
        https://www.primalucelab.com/world/eagle-le-control-unit-for-telescopes-and-astrophotography.html?___store=world

        • PRISMインストールされましたか! EAGLE LE、いいお値段しますが、コンセプトがはっきりしていていいですよね。憧れます。こういうとがったマシンほしいなぁ。

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