AIの力を借りてノリでプログラム作っちゃえという「バイブコーディング(Vibe Coding)」という開発手法があります。夏休みの自由研究的に「一行もコードをいじらず、AIとの対話だけでプログラムが書けるのか」という実験をやってみました。作ったのは画像ビューア「My Photo Note」で、開発期間は約一ヶ月。コード全体で約8万行に達しました。アプリの名前もAIが命名しました。夏休み中には終わりませんでしたが、そのぶん機能は盛りだくさんに。
- AIによる自動タグ付けができます
- アルバムと画像にノートが残せます
- Stable Diffusionの生成AI画像のプロンプトなどが取り出せます
そんなビューワーです。
バイブコーディング開発体験は別に書くことにして、このエントリでは出来上がったアプリの紹介をします。一般的なスナップショットはもちろん、ポートレートや天体写真、生成AI画像の閲覧、データの記録などにお使いください。

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説明はいいから、まずは試してみたいという人は、下記のリンクからアプリにアクセスしてください。スタンドアローンのアプリではなく、ウェブアプリです。なのでMacでもWindowsでも使えます(Ubuntuは微妙だった)。
ただし、次の点にだけは留意してください。
- 画像は利用中のブラウザに保存される
- 画像の読み込みは少しずつ
- 読み込んで“アップロード”した画像やノートは、誰とも共有されない
- 本当に大事な画像はバックアップを取っておいてください
- バイブコーディングの産物です。作者はコードを理解・検証していません
使い方は、よくある画像ビューワーと基本的に同じだと思います。ツールチップを頼りに使ってみてください。利用は下のリンクから。え、どれ? という人はここをクリック。
後ろの方に注意点を詳しめに書いています。トラブルを避けるためにも目をとおしてもらえるとうれしいです。
当初の想定以上に多機能になってしまったので、以下、AIさんに紹介文を作ってもらいましたが、ちょっと雑です。需要があれば、使い方などもうちょっと丁寧に説明しますが、今回はこれでごめん。
📸 MyPhotoNote:AIが変える写真管理の新体験
思い出を整理する新しい方法
AIを駆使した写真閲覧&撮影記録アプリ「MyPhotoNote」をご紹介します。このアプリは、最新のAI技術を活用して写真管理を革新的に変える次世代ツールです。
さすがに言い過ぎだろ。そんな大それたことは考えてなくて、自分で撮った写真を気軽に閲覧できる場所が欲しかっただけ。機能も自分がほしい機能だけを実装した。
🤖 AIがあなたの写真を理解する
主要な2つのAIサービス対応
MyPhotoNoteの最大の特徴は、複数のAIサービスに対応した自動タグ付け機能です:
– OpenAI GPT:高精度な画像認識
– Gemini:Google製の高品質AI
AIが自動的に「夕日」「家族」「ペット」「料理」などのタグを生成。手動でのタグ付け作業が不要になります。
不要は言い過ぎ。かゆいところは人間の手で作業しましょう。
OpenAIのAPIは課金前提ですが、Geminiの無料枠で利用可能(2025年9月1日現在)です。モデルはGemini 2.5 Flashがバランス良いです。6~7秒で10個程度までのタグ付けができます。AIタグ付けの際、GoogleのAPIに本アプリが作成したサムネイル画像を渡します。高速化とトークンの節約に寄与しますが、無料枠のAPIの場合、Googleのサービス向上に利用されることがあります。露骨な暴力や性表現に関わる画像はタグ付けが拒否られることがあります。
使い方
1. 画像詳細ページを表示する
2. 「AIタグ付け」ボタンを押す
3. 自動でタグが生成される
4. 必要に応じて手動でタグを追加・編集
その前に、APIというカギの設定が必要です。MyPhotoNoteのロゴ横にある写真マークをクリックすると設定画面が出てきます。Google AI StudioでAPI Keyを取得をたどってください。個別のフォローはできません。ごめんなさい。
Gemini 2.5 proだと「オリオン大星雲」くらいのタグ付けはしてくれるし、Cygnusと書かれた画像からは「はくちょう座」を検出してくれました。けれど、「バラ星雲」は無理。天体写真に限らず、proにしたからといって劇的にタグ付け性能が向上するという印象はない。
ローカル運用版では、ollamaにも対応しているけれど、レンタルサーバー版は機能をオミットしています。この方法だと完全プライベートですが、高性能GPUが必須です(M1 Macでも動くけど常用速度には遠い)。希望があればデスクトップ用のアプリを配布も検討するけど、メンテが面倒くさそう。ソースがぐちゃぐちゃなので、git hubに公開する予定はありません。
AIさんはスルーしましたが、ExifやSableDiffusion(とうまくいけばComyUI)のメタデータが抽出できます。A1111やForgeで生成した画像はほぼOKです。Mid JourneyやChatGPT,Geminiなどの商用サービスは、画像にメタデータを埋め込んでいないので取り出せません。SDで生成した画像でも、メタデータが消されていたら、取り出せないです。
🗂️ スマートなアルバム管理
タグベースの自動分類
従来のフォルダ管理から脱却し、タグベースの柔軟な分類システムを採用。一枚の写真が複数のアルバムに同時に属することができ(未実装)、より直感的な整理が可能です。
アルバム機能
– カスタムアルバム作成:テーマ別に写真を整理
– アルバムカバー設定:お気に入りの写真をカバーに
– アルバムノート:各アルバムに説明やメモを追加
– アルバム名変更:ロゴ右側のアルバムタイトルクリックで編集可能
– メタデータエクスポート:アルバム情報をZIPで一括ダウンロード
DB破壊が怖いので、インポート機能は実装を予定していません。

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🔍 高度な検索システム
統合検索
– 画像検索:ファイル名、タグで瞬時に検索
– アルバム検索:アルバム名、説明文から検索
– 複合検索:複数キーワードでの絞り込み
– タグ検索:関連タグから写真を発見
ファイル名にもヒットします
使い方
1. 検索バーにキーワードを入力
2. 検索タイプ(画像/アルバム/タグ)を選択
3. リアルタイムで結果を表示
4. フィルターで結果を絞り込み
⭐ 便利な管理機能
お気に入りシステム
– 重要な写真を即座にマーク
– 専用ナビゲーションで素早くアクセス
– 一括操作で効率的な管理
ゴミ箱機能
– 安全な削除システム
– 誤削除からの復元が可能
– 完全削除前の確認機能
画像比較機能
– 複数枚の写真を同時表示
– 詳細な比較とズーム機能

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🎨 モダンで使いやすいUI
直感的な操作
– ドラッグ&ドロップでの画像追加
– 一括選択・操作機能
– キーボードショートカット対応
🔒 プライバシーファースト
完全ローカル環境
すべてのデータはウェブブラウザ内のOPFS(Origin Private File System)に保存。クラウドにアップロードされることはなく、プライバシーを完全に保護します。
ただし、AIタグ付けをする場合は、画像解析のため、ファイルがGoogleやOpenAIに渡されます。プライバシー的にはネットに画像が上がっていないという意味で、完全にローカルだけど、ネット接続がないと使えないです。
データの安全性
– 自動データ整合性チェック
– データ修復ツール搭載
一度に何GBの画像をアップロードするとか、アップロード中の画像をキャンセルするとか、あんまり無茶な使い方はしないでね
🚀 簡単セットアップ
必要な環境
– モダンブラウザ(Chrome、Firefox、Safari、Edge)
基本的な使い方
1. アプリを開く:ブラウザでindex.htmlにアクセス
2. 画像を追加:ドラッグ&ドロップまたはファイル選択
3. AIタグ付け:設定画面でAPIキーを設定後、自動タグ付けを有効化
4. アルバム作成:関連する写真をアルバムにまとめる
5. 検索・整理:タグや検索機能で写真を効率的に管理
まとめ
MyPhotoNoteは、単なる写真ビューワーを超えた「写真との新しい関係」を提案します。AIの力で写真に意味を与え、直感的なインターフェースで思い出を美しく整理。完全
ローカル環境でプライバシーを守りながら、最新技術の恩恵を受けられる画期的な写真管理ソリューションです。
あなたの写真ライブラリを、もっと意味のあるものに変えてみませんか?
あんまりAIが触れなかった特徴
基本的に、画像編集アプリではないし、画像管理アプリでもありません。画像閲覧アプリです。クロップや明度・彩度などの調整はできません。写真をはじめとした画像を愛でるために使ってください。何度も書きますが、画像はお使いのブラウザに保存されます。大事な画像はNASなどのしかるべき場所に保管しておいてください。
画像ビューワーがすでに多数出回っているなかで、My Photo Noteは、AI機能の取り込みに注力しました。
次の3点です。AIによる画像へのタグ付け(Gemini, OpenAI)ができること、次にアルバムのカバー画像を表示する際にAIによる表示画像の顔検出を行い、顔が見きれないようにしたこと、Stable Diffusion(と一部ComfyUI)で生成されたAI生成画像のメタデータ読み込みに対応したこと。
次世代画像フォーマットのAVIFが読み込める。HEICには対応の予定なし。基本、JPG,PNG,Webpを想定。GIFとBMPも一応読み込めます。
画像比較ができます。ギャラリーの選択ボタンを押して、基準画像と比較画像を選択(比較する画像数は最大でも10-15枚以内が快適)。
アルバムと画像に簡単なノートを付けられます。ロケの記録や画像処理の備忘などを記録してください。このアプリから画像のダウンロード(エクスポート)をした場合は、ノートも一緒にダウンロードできます(JSONだけど)。
注意点
使い方は、一般的な画像表示ビューワーと大して変わらないんだが、ちょっとクセがあるので注意を再掲。
ユーザーの画像は、ChromeとかFirefoxなどのブラウザに保存されます。なので、同じパソコンを使っていても、Chromeでは閲覧できるのに、Firefoxでは閲覧できないということが起きます。実際のところ、クラウドを利用していないので、“アップロード”した画像は、誰からも見えません。多くのフォトビューワーはファイルパスで画像を管理しているけれど、このアプリはディスク上の元画像を消してもブラウザのデータを消さない限り、画像は生き続けます。機種交換したり、ブラウザをアンイストールすると画像は閲覧できなくなる――という点には注意をお願いします。
画像の読み込みは少しずつ。PCの搭載メモリやコピー元のディスク速度などの性能にもよるので一概には言えませんが、一気に500MB以上の画像を読み込むとエラーの原因になります。アプリの起動時にDBの自動修復機能が動くので、失敗してもある程度はリカバーできますが、DBが壊れる原因になります。ちょっとずつ読み込みを試してみてください。一つのアルバムに何回かに分けて1GB程度の画像を読み込んでみたところハンドリングはできましたが、数百MBに抑えたほうが快適に使えます。
バグは取ったつもりだけれど、たぶん残ってます。教えていただければ修正しますが、修正できるかどうかわかりません(無責任)。機能改善もできるかどうかわかりません(無責任)。
というのもプログラム素人がバイブコーディングという手法で、巨大なプログラムを作ってしまったがゆえに、作者の理解を超えてコードの一行一行まで把握できない事態になってしまいました。セキュリティに関するチェックもしましたが、基本AIの自己申告です。伝統的なプロのプログラマーが見たら、血相変えて飛んできそうです。私自身は便利に使っていますが、あくまでも実験の産物だとお考えのうえ、ご利用ください。

この記事へのコメント
おぉーなんかよくわかりませんが、にゃあさんもAIもすごい!
試してみたいけど、うちの貧弱PC&画像量だと厳しそう
JPG+RAWで撮るようになってからのデータ量が半端ないです(面倒くさくてほぼRAW現像しないけどw)
参考になるかわかりませんが、自分のデータ整理方法は、
1.フリーソフトのRexiferを使い、メモリーカードからHDDに移動させる際に
Exifデータから撮影日時、カメラ、レンズ、撮影データをファイル名に付与しつつ
日付とカメラ毎にフォルダ分け
(Nikon Zレンズの開放F値が反映されないので使用レンズがわからない場合あり)
2.探すときは鳥頭の記憶から撮影日時を掘り起こして探すレトロ検索
3.1999年からのデジカメ&スマホの10TB超の画像データはHDDとNASに二重保存
(いらない画像でも捨てられない貧乏性)
4.さらにAmazon Photoにバックアップ
出先でもスマホから探せて、ダウンロードもできて便利
(人物、場所、物などで分類表示してくれますが、チョイチョイ間違っています)
ありがとうございます。参考になります。
10TBをHDDとNASに保存というのは、ガチのガチですね!
画像管理となると、画像をパスで管理しないとですね。
サムネの容量だけでもすごいことになりそうです!
おっと。。。
私もAIで画像ビューア作成しました。(確認遅くて被ってしまった。。。)
ちょっと方向性が違って、フォルダやファイルのドラッグ操作で一覧表示→PlateSolving→アノテーションクリックで天体情報表示、WCS情報付きfitsへの書き出し、AI画像処理など天文寄りです。
画像を見たり、調べたり、簡単な処理を行ったりといった感じです。(EAAアプリも作りましたが、ドライバ接続で躓いています。。。)
https://tstudioastronomy.blog.fc2.com/blog-entry-778.html
私の方は、画像生成AIで作った画像を閲覧する方によっていますが、T-Studioさんのアプリは天体写真のためのビューアですね! PlateSolveとアノテーションが便利そう。
アノテーションをクリックして情報表示してくれるアプリが現状なかったので試しに作ってみたら出来てしまいました。(笑)
画像処理をテキストや音声入力でAIがやってくれるのも地味に便利です。
EAAアプリの方も無事にINDIに接続しましたので、これから使っていこうと思います。(両方のアプリ合わせても一週間くらいで出来てしまいました。。。AI恐るべしです)
世はまさに大AI時代! 自分のほしいものが自分で作れる時代になりましたね。EAAアプリの方も無事にINDIに接続できたとのこと、おめでとうございます!これから使っていくのが楽しみですね。