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ポラリエを自分最適にカスタマイズしてみる

話としては「ポラリエの赤緯軸に悩む」の続きだ。ポラリエはね、自分が初めて手にした天体写真機材ということもあって、思い入れがあるんだ。そのうち本格的な赤道儀を手にするようになって、出番が少なくなったんだけれど、そういう状況だからこそ、ポタ赤らしい使い方ができるんだと思い始めた。

ポラリエにどんな注文があるのか?

つまり、重量機材を載せるではなく、元のポタ赤としてのポラリエらしく、身軽に軽快に使うということなんだけれど、目が肥えてしまったようで、これが一筋縄に行かない。使っているうちに、いろいろ注文が出てくるんだ。

まずは、自由雲台だと方角を合わせにくいという点だな。赤緯軸やウエイトが必要になるドイツ式強化パーツと違って、自由雲台一つで、それこそ自由に向きを変えられるんだけど、首カックン問題が常につきまとうし、微調整が効かないので、撮りたい天体になかなか向いてくれない。

次は、搭載機材とボディーが干渉する問題。これは公式にも認めている仕様なんだ。嫌味ではなくて、マーケティング的な理由からボディーをカメラ型にしたことから受容した“不具合”だけれど、まぁ、なんとかしたいよね。

強化パーツの質実剛健さと身軽さのトレードオフ

このあたりを解決するのに、ドイツ式強化パーツってのがあって、テレスコ工作工房さんや本家ビクセンさんがソリューションを提供している。これらのソリューションが解決してくれるのは、「首カックン問題」や「機材干渉問題」以上に、重量級機材を搭載できるようになるってこと。素だと2kgだけど、強化すると6.5kgの荷重に耐えられるというわけ。AP赤道儀が手元にないうちは、いろいろ、組み替えてきたなぁ。まぁ、無茶だよね。

AP赤道儀やAZ-GTiを手に入れてからは、2kg前後の機材は、それらにおまかせする感じなので、ポラリエに長焦点や重量級の鏡筒を積みたいわけではない。と思って、装着していた強化パーツを解いてみると、再び「首カックン問題」と「機材干渉問題」に遭遇する。素で使うと身軽だけど、こんな問題がある。言ってみれば、トレードオフの関係にある感じだな。

まぁ、「軽くしたい」→「強化したい」→「軽くしたい」のループをもう何度となく繰り返してしてる。

テレスコさんのPCB-EQ2システム

そのテレスコさんのPCB-EQ2システムは、もう何年も使ってきたけど、良いよ。山行用に考えられたペットボトルをウエイトにしちゃうアダプタは出先で便利。

使っていて、ちょっと不自由だなと思うのは、ウエイトをはじめとした強化パーツとボディーとが分離しにくいのでお片付けに時間がかかることかな。といってもウエイト軸のネジを回してはずすだけなんだけど。

あと、ある程度、赤緯軸の高さを伸ばさないと機材とボディーが干渉する角度が出ちゃう。それを回避するためのパーツもオプションであるんだけど、ポラリエ全体が大きくなる。大きくしているんだから、そういうものなんだけどね。私としては身軽さも残しておきたいと思うようになった。

テレスコさんのPCB-EQ2があったからこそ、いろいろ遊べたし、勉強になった。感謝してる。

ビクセンさんのステップアップキット

ビクセンさんのステップアップキットは、指をくわえて見ているだけで、実際に手にしていないシステム。こちらも重量機材を載せることを目的にしているから、ポラリエ全体が大きくなる。マルチ雲台ベースだけで440gになる。

この雲台ベースがいいのは、フリーストップ式にスムーズに動くことかな。これは天体の導入にあたって良い点だよな。ただ、赤緯軸をフリーストップ式にスムーズにしようとするとオプション品が必要になる。

雲台ベースは大きいけれど、ウエイトなど強化パーツとボディーとが分離しやすいというのはGOODだと思う。

カスタマイズの方向性

そういうことなので、私がカスタマイズする方向としては

  1. ポラリエに搭載する機材は2kg未満
  2. 方角を合わせやすい赤緯軸、赤経軸が欲しい
  3. ボディーと強化パーツの分離が簡単なシステムが欲しい
  4. フリーストップならサイコー
  5. 全体として軽量で身軽なこと=必要以上に強化しない

の5点だ。

雲台ベース=赤経軸

まずは、雲台ベースに相当する部分を作る。これには、先日細工した「クイックリリース パノラマクランプ」を流用する。RAの回転台と直径が同じ61mmだったのでぴったりだった。こうすることで赤経がフリーストップになる。アルカスイスなので脱着が簡単。次に紹介するNeewerのパノラマ三脚ヘッドで良かったのではないかという意見もあるかもしれないが、そのとおりなのだ(笑)だって、もったいないんだもん。

赤緯軸の組み立て

次は、赤緯軸部分。これは本当にいくつもパーツを買ってきたが、願ったものが手に入らなかった。どれも重すぎるとか、スムーズに回転しないとか、いろいろ理由があった。今回、手にしたのはNeewerのパノラマ三脚ヘッド。軽いし、動きがフリーストップのように柔らかだ。Neewerのパノラマ三脚ヘッドは、 同じくNeewerのL型ブラケットに載せる。L字の短いほうに1/4穴があるのが味噌。短い方に1/4穴が開いた製品がなかなかないんだよね。2つの接続はオス−オスの1/4ネジを使う。

NeewerのL型ブラケットは、そのままだと面白くないので、シャフトを収容できるようにホルダーをプリントしてみた(3時間かかった)。強度的に弱いようなら、もう少し厚くつくらないと。シャフトは、ビクセンのAPフォトガイダー用のウエイト軸。手持ちのウエイトを流用したかったんだ。長さが13cmなので、ほぼ、ブラケットの長さ12cmにほぼ収まる。

2020版自分最適ポラリエ改の完成

1kgウエイトがぶら下がれば、バランス的には足りると思ってる。むしろ1kgが重すぎる場合は、以前、プリントしたモバイルバッテリーのアタッチメントを使うだな。しかし、色がオレンジなのがちょっと派手だよね。色違いの黒もあると知ったのは後の話。望遠鏡も黒パーツが多いから、たまにはオレンジもいいか。

怪しいところがないわけではないが、ワタクシ的な要件を満たすようなポラリエが試作できたぞ。思った以上にゴツくなってしまったけれど、赤経・赤緯軸ともにフリーストップで操作性はこれまで自分でカスタマイズしたどのバージョンよりも良い。バランスもとりやすくなった。着脱もしやすい。

いつものことだけれど、問題なく使えればいいな。

だいたい、私のポラリエまわりの遊び方は、天リフさんの影響を受けていることを告白しておくよ。天リフさん発「ポラリエ沼」とでも呼ばせもらうのだ(笑)

クランプ・雲台あれこれ - スター・リフレクションズ
最近すっかり主流になったアルカスイス規格のクランプとプレート。328用に使用していたクランプがいま一つだったのを機に、新規のパーツをアマゾンでまとめポチしました。 今回仕入れたクランプ群。右上がこれまで使っていたベンロのパノラマ雲台。手前が今回仕入れたGemtuneのパノラマ雲台。左上はアルカスイスではないのですが、F...

 

この記事へのコメント

  1. 最終的にかっちょええのが出来て素晴らしい!
    3Dプリンター大活躍っすね
    結構な大物が乗ってしまうと、例の微動雲台、さすがに小さくて怖い外見になっちゃうようで…

    • けむけむさん、ありがとうございます! 3Dプリンタは、仕事用のドキュメントプリンタより稼働数が多いです。干渉しなくなったので、ポラリエの底面についてるL字ブラケットは不要になりました。もとの純正雲台に戻すかもしれませんー。

  2. この形なら目盛環も使えますね。
    PC無しで撮る場合は便利に使えますよ。

    • カメラde遊ingさんは、目盛環を印刷してらっしゃいましたよね。ブログを参考にさせていただいて、やってみようかしら。

  3. L型ブラケットを赤緯体に転用するアイデアはいいですね!
    コンパクトでポラリエにも合っています。
    ステップアップキットってこんなに高いんだ・・・
    スライドバーが長すぎて、ポラリエには似合ってない(と思うことにしよう)。

    • せろおさん、ステップアップキット高いのですが、ほとんどのパーツを手にしてしまい、あとはスライドバーとマルチ雲台を買えば完成できるところまで来てしまいました。重量強化したくなったら、ポチるだけです。と、また迷走が始まる…

  4. ↑でせろおさんも言ってるけど、L型ブラケットを赤緯体に転用のアイデアがいいね。👍
    L型ブラケットを見たときフォーク式を思い浮かべたけど、まさかのドイツ式とは意表を突かれたよ。^^
    ウエイトシャフトのアイデアも👍だ。
    ^^ホメスギカ?

    • 是空さん、ありがとうございます。褒め過ぎです(笑) でも、確かに星の導入はやりやすかったですよ。ウエイトのバランスもたぶんぴったりで、この範囲で鏡筒やカメラを選ぶことになりそうです。

  5. ウェイト軸2点で支えているので樹脂でも安定していいですね。こういうやり方があったか、って感じです。
    あとこのL字ブラケットいいですねぇ。オレンジなのもgood!!.色々使えそうだし、めもめも、と。

    • ねこめしさん、ありがとうございます! 3Dプリンタがあると、できなかったことができるようになって、面白いです。オレンジは派手だと思いましたが、慣れると今っぽくていいですね(笑)

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