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APTの使い方:プランの撮影順序を理解する

雨の日の望遠鏡.jpg
雨の日の望遠鏡セット
雨ですね。台風ですね。今年、本当に天体写真が撮れてないですよ。仕方がないからAPT(Astro Photography Tool)を座学します。使いこなせば強力なツールなんだけど、挙動が理解できてないので、勉強することにしました。

そもそも、APTを(たまに)使う時は、プランを複数行にわたって作ることがありませんでした。APTのいいところの一つは、撮影の条件を変えるときに、いちいち手で指定しなくても、あらかじめ諸条件を登録しておけば、自動でこなしてくれるというところにあります。

私がAPTに期待しているのは、LRGB(あるいはSAO)撮影をするにあたって、ホイールを手で回さなくても、勝手にホイールを回してくれて、それぞれ適切な露出時間で撮影するという方法です。

つまり、Lで1時間を撮影したら、R、G、Bについて、フィルターを勝手に回してくれて、それぞれのコマを20分を撮影するという感じです。Windowsのバッチ処理みたいなもんですよ。

1 フィルターをLにして、2分 30枚 (60分露出)
2 フィルターをRにして、2分 10枚 (20分露出)
3 フィルターをGにして、2分 10枚 (20分露出)
4 フィルターをBにして、2分 10枚 (20分露出)

こんな処理がAPTでできるようになると期待しているわけです。

撮影順序を理解するために、ライン行を露出時間にしました。1行目の処理は1秒、2行目の処理は2秒…といった感じ(今回は手抜きでフィルターホールを実際につないでいません。そのためフィルター名がファイル名に記述されません)。各行で2コマ撮影します。
Plan Editor.jpg
プラン作成時にVertical Planというチェック項目があります。まずは、ここにチェックを入れずに撮影してみます。下記の図のような順番で撮影されました。行に沿って撮影=処理しているのが分かります。
nonvertical_1.jpg
次にVertical Planにチェックを入れたら、撮影順序がどう変わるかというのを理解します。こんな順番で撮影されました。1コマ撮ったら次の行に移って、1コマを撮影、そしてまた次の行に移るという処理をするようです。
vertical_2.jpg
なんでこんなオプションがあるのか? マニュアルによると次のとおり。

The vertical mode is useful if you want to make HDR eclipse images, or when filter wheel is used and you are not sure that weather will permit to gather all channels one after another.

前半、何を言っているかよくわからない(汗)後半はたとえば、LRGB撮影始めたのはいいけど、曇り始めちゃって120分完遂できるかどうか分からないときに、(撮影があとまわしのGやBが欠けることなく)できるだけ全セットを撮っておきたいなーってときに便利ってことでしょうか?

Vertical Planにチェックを入れたまま、Cntを変更させると、他の行にも影響して強制的に同じ値になります。たとえば1行目だけの値を変えたい場合は、Vertical Planのチェックをはずさないといけないようです。

P.S コマンドの発行タイミングについてはよくわからないままです。スミマセン

この記事へのコメント

  1. 前半は、
    「(色んな露光を一通り撮影して)日食の(コロナの)HDRイメージ撮るのに便利♪」
    てな感じですかねぇ。
    英語苦手なので、よく分かんないです。
    さて、明日は台風がヤバそうなので、お家にこもって大人しく霧箱実験に勤しむことにします。

  2. あぷらなーとさん、ありがとうございます! たしかにコロナのように“適切な露出”が狙いによって違って、しかも刻々と変化していく対象であれば、verticalの方が良さそうですね。日食では力を発揮しそうです。2019年まで、この技を覚えていられるかしらん(笑)

  3. Vertical Plan って、こんな事になるんですね
    これは良さそう。
    RGだけ撮ってBが無いとかって泣きそう。

  4. けむけむさん、勉強になりました。ありがとうございましたm(_ _)m

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