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北極星が見えないベランダでAZ-GTiを北に向ける

うちのベランダからは、北極星が壁の向こう側にあって見えない。これが天体観測には大変不利。特に極軸を合わせるドイツ式赤道儀ならなおさらなのだ。しかし、AZ-GTiを経緯台で使うぶんには、極軸は気にしなくていい。単純に北に向ければいい。磁気偏角とかも関係ない。

ところがだ。コンクリートジャングルのあちこちには鉄筋や鉄骨がとりまいているからコンパスが必ずしも北を向くとは言えない。実際、コンパスが指した北に望遠鏡を向けてAZ-GTiで天体を導入すると南に行き過ぎる。真北は案外難しい。じゃあ、諦めるのか。オヤジさんはこう言っていた。「北極星から垂線を垂らしたい」って。そうなのだ。

もっとも北極星から垂線を垂らしても、垂線は壁の向こう側になるんだから、北極星の垂線は見えない。そのかわり、南側に壁はない。天体が南中(transit)したとき、その天体から垂線を垂らせばいいんだ。天体が南中したとき、一枚写真を撮る。その写真で天体とビルの位置を把握する。そして、その写真を参照しながら、カメラと望遠鏡のお尻を南に合わせればいい。次回からは写真を撮る必要がない。適当でも目安があるのとないのとでは大違いだ。

今晩(2019年5月20日)は、月が午前12時19分13秒に南中する。月ならスマホのカメラでも写ると思うので、それで記録する。水平は水平器で出す。これも適当でよい。これでやってみる。

北極星が見えないベランダでPHD2を使って極軸合わせする
北極星が見えないベランダで苦労するのが極軸合わせ。APTにはDARVという、北極星以外の星で極軸合わせを支援する機能があるし、PHD2も同様の機能がある。ステラショット2にも支援機能があるみたい。私の場合、これまでも自宅ベランダでドリフト法...

この記事へのコメント

  1. 同じ事を、太陽の南中を使って、日時計方式で北を求めたことがありました。
    ピラー脚から、芝生の上は紐で、コンクリートはマジックで落書きして。
    それだけでも、結構、正確に母屋の向こうの北極星に向いてましたよ。
    星図ソフトは、月でも太陽でも、分刻みで解るのでべんりですね。

    • オヤジさん、日時計方式ですね!確かに確実に南がとれますね。アナログな方法もふだんから知っておくと、いざというときにも役立ちそうです。ありがとうございます!

  2. にゃあさん、

    我が家のベランダも北側は NG なので、Vixen ポーラメーターで大雑把に赤道儀を設置した後、PHD2 Guiding のドリフトアライメントを使用して微調整をしています。この方法でもガイドは1.2秒-1.5秒程度の精度は出ているので問題ないと思いますが、時間がかかるので、常設が基本です。そうすると赤道儀の湿度対策と夏場の熱対策が重要になってきます。
    簡易方式は何といっても、オヤジさんのように必殺マジックまたは必殺テープ印ではないでしょうか? (あまり参考にならないコメントですみません m(_ _)m )

    • TAKさん、ありがとうございます! 常設いいですね。AZ-GTiはお手頃価格なので、出しっぱなしという手も夢ではないですね。実は一瞬考えたのですが、もったいないオバケが出てきそうなので止めました(><) テープ印、検討してみます!

  3. 天リフのオーストラリア遠征記を読んで思ったのは、南半球だと360°視界が開けていても極軸を合わせられる自信がない。
    うちもベランダからは北極星は見えないけど、北極星がある北半球で天体観測していることを幸運と思うことにする。
    DIYで回転式ベランダにするか? ^^

    • 是空さん、そういえば、回転式ベランダの家をネットでみたことがあります。ベランダというか、家自体が回転していたような。いろいろ種類があるみたいですね。こんなのとか。
      https://youtu.be/dFKNMCcNL-U
      ここまでやるなら、極軸に合わせて回転する家なんていうのも面白そうです。ドラム式の洗濯機みたい(笑)

  4. あれ、あれから3年も経ったのですね。
    今、ベランダの仮住まいで、北極星が見えない。
    昼間、太陽を見ると眩しいですね。
    今、これ、採用させていただきますと言い掛けたのですが、今、月は真上ですね(爆)
    明るい星が見えてれば、景色も映ると思うので、それでやってみます。(汗)

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