AZ-GTiネタの続き。昨晩、三脚と架台をくっつけたままにしておいたので、そのままベランダに出してみた。片手でひょいひょい。いいねぇ。
本日のスタメンは、AZ-GTiとセレストロンC5(0.63x f=800mm)、電子ファインダーにQHY5III174M(f=35mm)です。主鏡のカメラはQHY5III178C。
架台がアリガタなので、C5は難なく接続できた。ちゃんとぶら下がってる。危うい感じもない。まずは、架台を北に向ける。今回は試しに、敢えてコンパスも使わず勘で北に向けた。次に鏡筒を水平に。これも敢えて水準器を使わずに水平にした。三脚の足元はベランダなので、でこぼこはないだろう。といった具合に、チョー適当なのだ。赤道儀だとこうはいかんねぇ。
架台のスイッチを入れる。Wi-Fiの電波が飛んでくるので、スマホでWi-Fiを掴む。ちなみにネットワーク名は「SynScan_xxxx」で製品ごとに異なる。次にSynscanをスマホで立ち上げ、ネットワークに接続する。
PC側は、SharpCapが主鏡筒に、PHD2が電子ファインダーにつながってる。PHD2はガイド用途ではなく、単にファインダーとして機能させるために立ち上げてある。けむけむ先輩から質問があった「オートガイドが使えるか?」だけど、やっぱりポートがないので無理っぽい。
次。アライメント。スマホのSynscanアプリの「アライメントボタン」を押す。「ブライトスターアライメント」「2スターアライメント」「3スターアライメント」が選べるので、「2スターアライメント」にした。
一覧からアライメント星を選べるので、「火星」と「ベガ」でアライメントしてみる。タイミングが悪いと死角になってる東や北の星を選ばないといけなくなる。これはアライメントの宿命か。今回はラッキーだった。アライメントをスタートすると「鏡筒を水平にして北に向けろ」というダイアログがでる。すでにそうしてある(つもり)ので、次のステップへ。
火星に向かってギュイーーーンと音を立てて動く。言うほど大きい音ではないけど、「やかましくないか?」と聞かれると「やかましい」(笑)AVXよりは静かな気がする。電子ファインダーの画角が広いので、画角に収まった火星をSharpCapの中心にもってくる。次はベガへ(下の画像)。ギュイーン。アライメント完了。
おまたせの導入。M57を狙う。メニューのなかから「ディープスカイ」→「メシエ」と進んで57を入力する。ギュン(移動距離が短いので音も短い)。
ど真ん中じゃないが、リング状のM57が写ってる。いいじゃーん! 矢印ボタンで真ん中に持ってくる。自動導入はなんだかんだ言って便利だね。ベランダでは200mmのM57しか見たことがないから、800mmだとそれなりに迫力ある〜。
R200SSと同じ焦点距離がこのコンパクト鏡筒で得られるって素晴らしい。収差が気になるけど^^;
さて、LiveStackの出番だ。露光時間を5秒に設定。1まーい、2まーい。あれ? 星が動いてるよ。スタックに失敗する。追尾しないのか? 追尾精度の問題?
ほかのユーザーさんのレビューを読んでいると、きちんと追尾しているような感じなので、おかしいなぁ。なるほど、「導入」ボタンとは別に「ポイント&トラック」というボタンがあって、こっちを押すと追尾してくれるらしい。
念のため、ベガとアルタイルでアライメントをとりなおす。
M57を導入して、「ポイント&トラック」をぽちっ。あ、動いてない。LiveStackでもスタックしてくれる。ただやっぱり、厳密に言うと動いている。いい加減に水平にしたり、テキトーに北をとったりしたせいか、ものの数分(420sec)でパンの耳ができてしまってる(画像左側)。
導入精度を確かめるために、三日月星雲ことNGC6888も導入してみる。星雲だし、光害カットフィルターも入れていないので、場所が同定できない。37コマx5秒の画像をastrometryにかけてみたら、2コマ分くらい離れてた。
流れた距離がそのまま導入精度に影響してくるのかも。
まあ、今夜はこれでいい。ピント合わせ、ダークフレーム撮影とか丁寧にやらなきゃならないことがあるし、原因究明と精度向上はまたこんど。
試運転終了〜。お片付けも速い。たぶん5分くらいで終わった。
この記事へのコメント
お手軽風で良さげですね。
真夏は、体力消耗するから、軽いので楽しむ。
これですね。
にゃあさんご自分でも、良い物買ったと密かに思ってられるようなので、今夜以降を楽しみにしてます。(密じゃねーよ。って)(笑)
こちら、重量物運搬が辛くなったので、今朝、ピラーのアダプターをCGX用からAVX用に付け替えレベルも出し直しました。
(調整に時間が掛かるので2時間スパナ2個持って・・・・)
熱中症や夏バテしたら、お仕舞ですからね。
では、頑張ってくんさい。
オヤジさん、理想はやっぱり庭に常設ですよ。大きい機材使いたいし、足腰がしっかりしているに越したことないですし!
ありゃりゃ。いつの間に。AZ-GTiこの値段なら買ってしまいますね。自分もその口でした。何せ軽いのが良いです。本当に5分もあれば準備でき、終わればさっさと仕舞うことも可能。面倒な極軸合わせもいりませんからね。
今のところ赤道儀としては使わない予定ですがスカイメモsにもあるガイドポートが無いですよね。なんでだろう。
cloudynightでミラーレンズを使って赤道儀モードで使う写真がありましたが(記事内容は理解できないので・・悲)そういえば前に持っていたケンコーの500mmのミラーレンズ取っておくべきだったかな。
Gさん、この値段でならありですよね。カメラ三脚がそのまま使えるという点も良いですね(純正も安いですが)。自動導入があるだけに、星野写真入門用には、ポタ赤よりAZ-GTiの方がいいんじゃないかという気もしてきました。手元にKenko800mmのミラーレンズがありますが、コントラストが悪く、収差も気になるので、私はたぶん引っ張り出さないです。手放して正解だと思います!
出すのも引っ込めるのも速くて軽くていいですねぇ
昨夜、夜中思い立ってAVX+BKP200をベランダ放置で彗星しましたが、撮影開始時には、前身ぐっしょりで、放置して速攻シャワー
3:30頃雲が湧いたので撤収。部屋にしまい込んだら全身ぐっしょりでシャワー
でした… パンツ沢山洗濯せにゃならん…
けむけむさん、暑いと外にいるだけで汗かきますものね。そのうちエアコンの効いた部屋で撮影をやってみたいです
おおー。
なかなか快適なようですね。
物欲退散の呪符をさらに増刷しないと記事が直視できません(笑)。
AZ-GTiとセレストロンC5の組み合わせ最強ですねぇ。
ぜひ色々な活用法を編み出してみてください!
あぷらなーとさん、星が見える空であれば、ファインダーに苦労しなくてすみそうです。最軽量モバイル用途でも活用できそうなので、そのあたり研究してみます!
にゃあさん、こんばんわ
AZ-GTiでオートガイド可能みたいです。
SynScan WiFi経由でWindows PCをAZ-GTiにすればWindowsのPHD2はAZ-GTiを ASCOMのマウントとして認識します。つまりAZ-GTiも Android タブレットに WiFi で接続しますので、WiFiを2系統接続するということのようです。 ここまでするとお手軽観望ではなくなってしまいますが・・・
タックさん、こんばんは! サプライジングな情報ありがとうございます! 私の場合、電子ファインダーと鏡筒用で2つのCMOSカメラをPCにつないでいるので、PCは必須になっています(お手軽じゃないですが)。これができれば最強ですね。ちょっと研究してみます。試してみてまたレポさせていただきます!