先日のAZ-GTiを経緯台モードに戻したら左右が逆になった話、上ボタンを押したら望遠鏡が下を向いちゃう話の続きです。
どうして、赤道儀化できる経緯台は右側に望遠鏡を取り付けなければならないのか。是空さんが「そうする”必然性”が知りたいよね」とおっしゃるので、にゃあさん的な説明をします。まぁ、説明といえるほどの説明じゃないんだが……。
下図が「経緯台モード」と「赤道儀モード」の回転方向の違いを示していますよ。
経緯台は操作が直感的。上ボタンを押したら上を向き(右回転)、左ボタンを押したら左を向きます。赤道儀モードの場合、上ボタンを押して(上からみて)右回転したら困るんです。だって、赤道儀なら、上ボタンを押したらDEC(赤緯)を左回転させないといけないルールがあるというか、それが赤道儀の仕様だからです(誰が決めたか知らんけど)。
AZ-GTiの赤道ギニア化、もとい赤道儀化とは、右回転していた回転軸をファームウエアで左回転化させること。本来、経緯台モードと赤道儀モードを入れ替えるときに、それぞれに適した方向に回転するようにプログラムを書けば、従来どおりの左利きで使えたのでしょうけれど、えんじにゃさんたちはきっとこう考えたんです(下図)。
これならコーディングのミスもないし、工数もかからない。汎用性もある。実際、そういった会話がネコとの間に行われたか知りませんが、そんな想像をいたしました。
元からAZ-GTiの赤道儀化を製品として想定していたら、最初からセレストロンのNEXSTARのように右利きにしていたはず。むしろ、どうして左利きで設計したんだろう。その理由が知りたくなってきた。
というわけで、AZ-GTiの赤道儀化は、瓢箪から駒、鳶が鷹、棚からぼたもち的な余興と言えるかもしれません(だから、楽しいんだよねぇ)。
この記事へのコメント
サンキュー!m..m
昨日の説明でもわかったけど、よーくわかったよ。
色々疑問はあるけど・・・(にゃあさんに対してじゃないよ)
わかったことは、赤緯や緯度を一方向で”上”とか”下”という考え(操作)に当てはめているのがよくないと思った。
天頂(経緯台)や子午線(赤道儀)を超えると、モーターから見ると上下が逆になるからね。
是空さん、どういたしまして。宇宙には私たちが知っている上も下も右も左もなくて、そこに科学の視点から秩序を持ち込んだら、私のような一般人が理解できなくなるという……。学校がつらいのは、日常とは違うことを勉強させられるからですかね。これ以上考えると頭が痛くなります(汗)