前回の続き。AZ-GTiとステラナビゲータによる自動導入を机上の話に終わらせず、実際にやってみる。というほど、大げさな話じゃないんだけどね。
AZ-GTiに載せる機材は55FL、EOS Kiss X7iにした。画角が300mm相当と広いので、アライメントの際にファインダーが不要と考えた。ファインダーをつけなくていいなら、そのほうがいいものね。
おおよその南の方角は把握したので、南の目印になるビルを頼りにAZ-GTiを北に向けて電源を入れる。パソコンでSynScan Proを立ち上げて、Wi-Fi経由でAZ-GTiと接続する。久しぶりにアライメントをとることにした。ワンスターアライメントを選択する。
あれ? 「鏡筒を北に向けて水平にするんだよ」っていうダイアログが出ないな。アライメントのリセットもグレーアウトしてできなくなってる。こういうもんだっけ? まぁ、いいや。
スピカをアライメントの基準星に設定してアライメントスタート。ガーーーって動いて止まる。スピカが導入できてない。スピカはどこにあるんだ? やっぱりアライメントにはファインダーが必要なようだ。ファインダーを実装してやりなおすことにした。
光学ファインダーでも良いのだけど、ここはお手軽にスマホファインダーを準備した。カメラとスマホの光軸を合わせて、北に向けて、AZ-GTiの電源を再投入。やっぱり「鏡筒を北に向けて水平にするんだよ」って言ってこない。まぁ、いいや。
再度、ワンスターアライメントでスピカを導入。スピカが導入できてないけど、今度はスマホファインダーがあるから大丈夫。スピカは画角の上にあった。望遠鏡を上に向けて真ん中に導入した。これでアライメントが一応だけど終了した。
次、ステラナビゲータを立ち上げて、AZ-GTiと接続する。しかし、導入したい天体がない。ないというか、目印になりそうなアルクトゥルスやレグルスは壁や屋根の向こうだよ。仕方がないから2等星を導入する。2等星ならカメラ越しにしか見えないから、かえって都合がいいか。
デネボラを選択。ガーーーって動いて止まる。中央より右上に導入できた。これは導入精度の問題なので、ツースターアライメントをすれば精度は上がるだろうな。しかし、スマホファインダーにデネボラは写っていない。強力な電子ファインダーが必要だな。
しばらく間をおいて、アルクトゥルスの導入もできた。
こちらも中央から少し右上に導入されている(下の写真)。東京の空でも、たくさんのお星さんが写ってるね。
ということで、ステラナビゲータから天体の導入はできたのだ。めでたしめでたし。
壁の向こうにあるアンタレスや木星の導入もしたかったけれど、視界に入って来るのは日付変更線を越える。明日はお仕事なので、きょうはこれでおしまいにする。
お疲れ様です。
こちらは4日連続で晴れて、4日連続で撮影をしてしまいました(もちろん初めてです)。さすがに疲労が心配ですが……。
AZ-GTi使いこなしてますね~。実はこちらもAZ-GTiに新兵器を投入する準備をしています。この組み合わせ、みんな考えそうなのにググった限りでは誰も実行していないので私が初めてになるかもしれません。上手くいけば沖縄(宮古島)遠征に使えるかもしれません。