スポンサーリンク

ポタ赤はポタ赤らしく。干潟のつもりが鹿釣れる

5日夜は月齢8.6~9の月明かりに照らされて、ヘッドランプなしでも地面が確認できるくらいに明るかったのですが、6日未明午前2時過ぎ、月が西の空に沈むと一気に暗くなり、南の空にさそり座がはっきりと目で見えるようになりました。
ここでポタ赤・ポラリエさんの出動を要請。北極星が見える位置ではなかったので、ポーラーメーターで極軸を取りました。800mmを載せる変態構成にはせず、レンズはシグマのAPO 70-300mm F4-5.6(の70mm側)、カメラはASI1600 MC-COOLを選びました。これなら軽量になり、ビクセンのプレートホルダーも必要ないので、ペットボトルウエイトも必要ありません。ポタ赤らしいシンプル構成です。
みなさんが天の川銀河のモクモクを実に綺麗に撮ってらっしゃるので、私も干潟星雲、三裂星雲あたりを撮ろうと思っていました。しかし、問題は、リング三脚座を使ったため、ファインダーを同架できないことでした。ここは、あぷらなーとさんに教えていただいたように、土星を目印に「えいやっ方式」で被写体を定めます。
SharpCapで確認すると真ん中に星雲らしき存在が確認できたので、そのまま20秒180枚を撮影。結果、天文薄明にかかってしまったため使えたのは100枚程度。一応、フラットも撮っておきました。こちらはカメラレンズ用を用意していなかったので、ティッシュペーパー2枚重ねでの対応です(これで行けるから不思議)。ダークは冷却だしいっかということで見送り(笑)
画像100枚をコンポジット(フラットが決まると気持ちいいですねぇ)。すると、浮かんできたのは「三裂星雲」ではなく「バンビの横顔」でした。星雲らしきものはオメガ星雲だったと判明。スタークラウドは、魚群探知機で探すと入れ食い状態ですから、何かが写るんでしょうね。しっかり天体狙いたいなら、スポットファインダーくらいは必要だよなあ。
banbi.jpg
それがこちらです。ポラリエさんとの付き合いは2年くらいになりますが、天の川銀河の写真は初めてです。何しろ、天の川なのか高層雲なのか撮ってみないと分からないという未熟者なので……。
まぁ、星像の鋭さとかなんだとかは、カメラレンズなので許容しちゃいます。しかし、広角で短時間露出だからでしょうけど、ポラリエの追尾精度はいいですね。撮影時間を1時間もかけると、さすがに星が大きく動くので、オートガイダーが接続できたらいいなと思います。私の場合、600mmくらいまでなら、中型赤道儀よりもポタ赤を使った方が稼働率が上がるんじゃないだろうかとも。しかし、結局、天体導入問題で白紙に戻るんだけど。
banbi_astrometry.jpg
せっかく撮ったので、どこにどんな天体があるかをAstrometry.netで調べてみました。さすがスタークラウドですね。うじゃうじゃと星が集中しています。
banbi2.jpg

この記事へのコメント

  1. オメガとバンビの捕獲、おめでとうございます。
    ズームでの撮影はいろいろと難しいのですが、流石ですね。
    ポラリエが「変態仕様」になって稼働しているところにも密かに期待。あ、あまりご無理はなさらぬように(笑)

  2. それなりに暗い空を求めて遠征されたのでしょうか?
    結局、GWは何もせずに、食っちゃ寝しまくって不健康極まりないです (^o^;

  3. これ、都内じゃないですよね。
    何時もの、山の方でしょうか。
    素晴らしいですね。
    スカイメモSがありますが、
    極軸合わせ中に動いてしまうんですよね。
    その辺、克服されてきれいに撮れましたね。羨ましいです。
    プチ遠征の準備を少しづつはじめました。

  4. あぷらなーとさん、「銀河との境目をあえて狙ってみた」と言えたら格好いいのですが、構図的にも安定せず、まさに「捕獲」という言葉がぴったりです(汗)天体写真って、なんだかポケモンや妖怪ウォッチにも似てますね。変態であることは、常に自然体なので無理しないでもだいじょうぶです(笑)

  5. けむけむさん、はい、遠征しておりました。山の中にこもっていましたが、家族親戚が一緒だったので、勝手なことがほとんどできず、天気に恵まれずでした。飯の心配だけはなかったのですが(笑)

  6. オヤジさん、広角だと極軸はそんなに気にしなくても短時間露出にしちゃえば多少ずれても大丈夫そうなことが分かりました。1時間以上露出するとパンの耳?(星が移動したためにコンポジットできなかった端の黒い部分)が多くなってしまって歩留まりが悪くなっちゃいますが。プチ遠征のレポート楽しみにしています!

タイトルとURLをコピーしました