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プライム・ニュートン計画(5)月を撮って課題出しをする

かつて、これまで、こんな怪しい風貌をした天体望遠鏡があっただろうか? 映画「スターウォーズ」に登場する砂漠の民「タスケン・レイダー」か、エンドアの森に住む「イウォーク」か、はたまたタトゥイーンの「ジャワ」か。とにかくローブを身にまとっているというだけが共通点だが、その正体は、月が射程に入ってくるのをいまかいまかと待ち構えている新入りのプライム・ニュートンくんだ。

プライム・ニュートンくんには服がない。こんなふうにボロ布でも体に巻かないと街の光にやられてしまうんだ。靴もない。だから裸足で、経緯台にぶら下がっている。あぶなっかしくて仕方がない。ちょっと酷なようだが、新入りの儀式のようなもんだ。いずれ、飼育小屋に入れば、飼育員さんがそこそこのお洋服や下履きを買ってくれると思うけれど、それまでの我慢なのだよ。

注目していただきたいのは、スパイダー部に装着しているカメラQHY5III-174Mだ。プロトタイプでは、ウェブカムを接続していたけれど、画質があまりにもプアで、がっかりしちゃったので、カメラを変更するために暫定のスパイダーを印刷・装着してみた。この暫定のスパイダーによって、31.7mm規格のスティックのりタイプのカメラで撮影できるようになったわけ。そして、月を待っている。

月がベランダから撮れるようになったので、SharpCapでシングルショットを撮影した。まぁ、なんというか、ひとまずこんなもんだ(裏像になってるね)。

フォーカスは、カメラをずらしずらしで合わせた。光軸があっていないせいかボケてる。

光軸ずれを解消するためにチルト機構を実装したものの、どうやって光軸を合わせたらいいのか分からないという問題に直面している(汗)。やっぱり、センターマークとかはるの? いや、トライバーティノフマスクかな、レーザーコリメータが楽なのかしらん。光軸の合わせ方を勉強したら、画質は向上すると確信してるよ。

暫定のスパイダーはチルト機構とともにAstro Nier社が改良を加えている。フォーカサーの検討にも入ったみたいだけれど、これはもう少し先になりそうだな。次の課題は光軸合わせだ。

ふと、今気づいた。プライム・ニュートンくん、ないのは服と靴だけじゃなかった。レンズが一枚もないんだよ!((( ;゚Д゚))エッ!?

この記事へのコメント

  1. ”プライム・ニュートン”でググったら2番目に”プライム・ニュートン計画(1)はじめるよ”がヒットしましたよ。
    敵はAmazonで販売されている科学雑誌Newtonだ!!!
    追いつけ!追い越せ!!
    なんてね(^^;)

    • 完全な造語なのに雑誌のニュートンに負けてしまいましたか! 頑張りますよ!なんてね(笑)

  2. これがセカンドリーミラーレスニュートン君
    一瞬ミラーレスニュートンでよくね?って思ったけど、がっつりミラーありますもんね(笑)

    月はぼけてますが、これはこれで十分な結果だと思いますのであと少し?頑張ってださい。

    • この光学系、名前を付けるのが難しいですよね。補正板のないシュミットカメラって、ただのカメラですし(笑)、ミラーレスニュートンしかりです。レンズレスカメラはある意味正しいけれど同じレンズレスのピンホールカメラほど特徴を言い表していないどちらかというと総称ですし。すごく原始的で単純な光学系だなぁと作っていてしみじみそう感じます。皆さんどう呼んでるのかなぁ。あともう少し、頑張ります!

  3. ローブを身にまとっている姿がいかしてると思う。^^b
    天体系の道具ってソリッドなものばかりだから、おいら的にはこういうの
    『アリとおもいます!』^^エロクナイシギン

    チルト機構をカメラセクションに設けるなら、フォーカス機構をミラーセクションへと分離するのがよさげに思えてきた。
    共に似たような仕掛けだと思うけど、今回のブログを読んでるうちにふと双方が完全に独立してる方がなにかとメリットがあるような気がしてきたんだよね。
    ^^←ナニカト ウルサイ ガイヤ

    いやぁ~、Luna watcher Zequeとしては裏像の月は一瞬戸惑ってしまったよ。
    ^^ヨソウハシテタケド ジッサイニ ミルノハハジメテカモ

    << 箸休め >>
    ハハハハハハハハハノハハハハハハハハトワラウ ←^^母はハハハハ母の母はハハハハハと笑う

    • 是空さん、おっしゃるとおりです。ZWOの赤缶とQHYとQHYのスティックのりでは、センサー面の位置が3センチくらい異なってくるので、この差を吸収しようとすると、フォーカス機構を大きく動くミラーの方に持たせたいです。ただ、その実現方法がよく分からないという…orz

      裏像は、SharpCapで撮影する限り、Flipしてしまえばいいので無問題です!

      ハの数を数えようとして、キィ〜ってなってしまいました(笑)

      • >裏像は、SharpCapで撮影する限り~
        えぇ、ディジタル時代、SharpCapだろが何だろうが無問題なことは鼻くそプッチンプリン承知の助。
        ^^v

        • プッチン!(・∀・)ノ

  4. >どうやって光軸を合わせたらいいのか分からないという問題に直面している。
    とのことですが、
    光軸調整機構のことはさておき、光軸が合っているかどうかの確認はeVscope方式ではどうでしょうか。
    明るい星を導入し、フォーカスを大きくずらせて確認するというやり方です。
    https://help.unistellar.com/hc/en-us/articles/360002267334-Collimation
    この望遠鏡でなら、ど真ん中に黒丸が来て、3本の支持棒が均等に表示されていれば光軸OKというシンプルな確認方法になりますが。

    • TANKOさん、ありがとうございます! コリメーターが怪しいような気がしていたので、シンプルなやり方を探ってみます!

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