ZWOのUSB3.0に対応したカメラをAndroid端末と接続して撮像できる「ASICAP」が発表されたよ。きょうから梅雨入り。梅雨で月も雲の中なので、お部屋で試してみることにした。要は、「パソコンの代わりにスマホでキャプチャしましょう」ということみたい。
新たに用意するもの。次の3つ。
(1)Android端末 (4.4以上ならOK)
(2)OTGケーブル (コネクタ形状はよく確認してね。下のamazonリンクはType-C)
(3)ASICAPアプリ(Google Playに置いてある。無料)
にゃあの場合はASI1600MC-COOLをOTGケーブル経由でGalaxy S6 Edgeとつないだよ。
以前に公開されていたデモバージョンからは大きくよくなってると思うよ。接続は至って簡単。ASIカメラとAndroid端末をOTGケーブル経由でつなぐだけ。つなぐと、OTGケーブルを使うかどうかを聞かれるので、そのまま受け入れる。接続したカメラの名前が最初の画面に出て来るので「Preview」ボタンをタップする。
画面下にGAIN, EXP, 画面サイズが並んでる。それぞれの文字をタップするとスライダーなどで値が選択できる。画面サイズはそこそこ小さい方がいい。大きいと処理にえらく時間がかかるのが分かる。
使い方はすぐ分かると思うよ。
右のメニューバーにある設定ボタンでは、カラーバランスや明るさガンマがいじれる。右上の設定ボタン(System Setting)にはビニングや色空間の設定。ビデオや静止画の種類を選べる。スマホらしくJPGやMP4が選択肢にある。カメラボタンを押して静止画を撮影、その下にあるボタンでビデオに切り替えて動画を撮影する。冷却もコントロールできる。
いまのところ、静止画で複数枚撮影のオプションは見当たらないのでワンショットで終了。20秒で1時間分撮りたければ、180回ボタンを押すしかないらしい。いずれそのうち実現に向けたリクエストは来るように思う。動画は時間制限がないように見えるので、惑星撮影には使えるかも?
共有ボタンもある。その場で撮って、コンポジットなんかしないで、みんなに見せてあげるってことができる。そんなにスマホで共有って大事なのか? どっちにしても、ヘビーな用途は考えてないみたい。
ZWOは、パソコンのような重い物を持たなくても野外で気楽に撮れるような環境を想定しているみたいだけれど、三脚と冷却カメラを持ってパソコン持っていかない状況がよく分からない。
QHYもZWOと同様にAndroid端末で撮影するソリューションを進行させているけど、そんなことなら、普通に一眼レフと三脚で間に合ったりしないかい? まぁ、サブ機の撮影のためにパソコンを買うのがもったいないから、スマホを使うというのはあるかなぁ。ASI120、290なら気軽な全天撮影とか?
重い機材を持ち歩かなくても気軽に夜空を撮影できるというコンセプトなら、天体専用コンパクトデジカメ「Tiny1」が優れているような気がするよ。実は気になってる。気になってる……。
公式動画はこちら
この記事へのコメント
天の川を隣の赤道儀で撮る時、便利そうですね。
タブレットを持ち歩いて30GBのSDが入ってるので。
撮影枚数指定が出来たら、使えるかも。
曇天夜でもZWOさんに「タイムラプスを実装しないの?」っていう質問が出ていました。撮影枚数の指定が待たれますね! オヤジさんのように3台ASIカメラがあれば、補助的に使えそうで羨ましいです。