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ASI AIR Mini遠征デビュー&レビュー的なもの

大家好! みなさま、あけましておめでとうございます! 私はというと、満月期にかかわらず、少しずれた正月休みを利用して今年初の遠征してきました。次いつ行けるか分からないしね。今回の遠征の目的は、錫箔除去の改造をしたED81SIIの星像確認とASI AIR Miniの使用感確認の2つ。

使用機材は、AVX, ED81SII, EOS Kiss X7i改。月が無茶苦茶明るかったので、KissにはCLSフィルタを噛ませておいた。ガイドはASI 120MMとQHYの130mm。Miniを望遠鏡に載せるとこんな感じ。ちっちゃくて邪魔にならないね。

さて、ASI AIR Miniのレビュー的な話なんだが、ほとんど書くことがないんだよ。というのもASI AIR Proと使い勝手がほとんど変わりがないからなんだ。外観が違うのは電源スイッチがあるかないか、有線LANの口があるかないかくらい。Miniには電源スイッチがないので、プラグを差し込むと勝手に電源が入る。撮影終了時にASI AIRのアプリから赤道儀の電源も落とせるので問題なし。

これはMini特有の話ではないけれど、4つあるUSBのプラグはメインカメラ、ガイドカメラ、赤道儀、記録用SSDで埋まってしまう。今回、Kissへの給電はCase Relayを経由したので、5VのUSBポートがもうもう一つあると嬉しいと思った。あるいは、12VでKissに給電できるといいのだけれど降圧できる商品が見当たらない。

12Vの電源ポートは全部で4口(側面に2つずつ)ある。今回は、そのうち赤道儀に1口を使っただけだった。夜露対策用のヒーターと冷却機につないでも、まだ余裕がある感じ。これもMini特有の話じゃないな。

というか、むしろみなさんが気になっているのは、USBが3.0ではなくて、2.0になっているということなんだと思うよ。今回、EOS Kissをつないだのは、転送に使うUSBがmini USBのタイプBだから。つまり、USB2.0でしか転送できないので、3.0かどうか気にする必要がないという理由から。むしろKissにとって3.0はオーバースペックなわけ。USB3.0のカメラをMiniにつないだらどうなのかという、一番みんなが知りたいであろう疑問は先送り(というか、はじめからKissでの運用を想定してたの)。

でもだよ、転送する画像はAPS-Cとデカいので、転送に時間がかかるかなと思っていたけれど、転送が遅いという印象は受けなかった。むしろ、アンテナがついていることで、Proと比べて転送速度が速くなっていたし(最速6M/sくらい)、飛距離も十分。ずっと横に突っ立っている必要はなくて、温かい場所にいられるんだ。

夜中の撮影中はマイナス6度まで下がって寒かったんだが、きちんと着込んでいれば風が吹かない限り、叫ぶほど寒くはなかったよ。キツネはギャーギャー騒いでいたけどね。と、人間様とおキツネ様はそんな感じだったが、カメラの温度ははじめは-2度くらいだったのに、しだいに3度くらいまで上がっていったのが観察できた。「氷点下での撮影なら、冷却カメラいらん」とか思ってたけど、内部温度的にはそうでもないのね。カメラの発熱具合がよくわかったよ。

あと、極軸合わせはASI AIRのアプリで頑張ってみたが、PoleMasterが圧倒的に速い(慣れているというのもある)。氷点下の環境でチクチク極軸合わせに時間を割いていると凍ってしまいそうになる。

で、満月近い夜に撮ったのが、M42とばら星雲。私にしては長めの1コマ5分(300秒)、ISO1600で撮影。M42は3枚の計15分、ばら星雲は36枚の180分。内蔵のCLSのせいだと思うんだけど、ケラレが発生していた。そんでもって、フィルタフラットが合わなかったり、縮緬ノイズが発生していたり…。ということで、クロップとか厚化粧をしてだいぶごまかしてある(氷点下環境だしノイズ少ないんじゃね?とダークはあえて引かなかった)。

M42に写った星像は、三ツ矢サイダーじゃなくてまんまるになっている。これは改造の成果なんだが、輝星には光条が出ているな。特に2方向に強い光条が出ているのが気になる。なんなんだろう。調べてみる。

しかし、明るい対象だと月夜の15分でも結構写るものだな。上の画像のように処理すると、赤い部分が身、黄色や白の部分が脂肪や皮に見えて鶏の胸肉かもも肉みたいだ。おなかが減ってきたから、今晩は鶏肉料理に決まりなのだ。

ばら星雲は、3時間露光したわりに今一つ。メジャーな割に暗いのかな。ケラレが出る内蔵のクリップフィルターはやめておこう。どうも満足がいかないけど、記念品として掲載しておくよ。

写真の出来はともかく、ASI AIR Miniは、Proと比べて遜色なく使えることが分かったので満足した。電波の飛距離はProよりも断然良いので、ProよりもMiniのほうを使ってしまうかもしれない。というか、そうなりそう。

ASI AIRの購入を考えてらっしゃるユーザーさんは、Proを買う理由はないと思うよ。MiniかPlusのどっちかだな。惑星撮りとかライブスタック用途で転送速度が気になるユーザーさんはPlus、USB2.0でしか転送しないユーザーさんはMiniがいいと思うのだ。あとMiniではASI6200が使えいないことには注意が必要なのだ。

この記事へのコメント

  1. にゃあさん、あけおめことよろです。
    AsiAir miniのレビュー有難う御座いました。
    有線LANコネクタないんですね。
    ってことはStarBook10には繋げません。
    またUSB2.0なので、おそらくNIKON Z6では転送速度エラーが出ます。
    まぁスペック見た時点で気付って話なんですが、この記事のおかげで気付けました。

    AsiAirのPAは大分慣れてきて、AM5で素早く合わせられるようになりましたが、
    AM5のネジのピッチのためか、上下の微調整がし辛いです。

    うちのSD81Sは年末に作業完了の連絡がきましたが、料金を払っていないのでまだ返ってきていません。
    いいかげん払わな・・・

    ところでZTF彗星は?
    久しぶりの薄明時間以外に出ている明るい彗星で、プレートソルビングで導入しやすくて撮りやすいです。
    尾が伸びるのが楽しみです。

    • せろおさん、あけよろです!
      有線LANコネクタってなにに使うのか不思議だったのですが、starbookにつなげたのですね。理由がない限り大は小を兼ねるでPlusがいいように思います。
      そうそうZTFは認識していて、ASI AIRで導入できるかなと思いはしたのですが、結局、導入しませんでした。登録されてるのかしらん。
      AM5いいですよね。年取ったわけでもないのですがAVXが重くて…

      • AsiAirに彗星が登録されてるかわからないですが、
        ステラナビゲーターで彗星の場所を確認
        →AsiAirの星図からその辺りを導入
        →Preview撮影して構図の微調整
        ができるので楽です。

        AM5はバランスウェイトなし、鏡筒のバランス調整不要なのが楽でイイです。
        AsiAirとの相性も良く、SXP2の出番が全くありません。

        • 星図から導入出来るのだから、その導入方法は確かにありですね!
          次に遠征するときにまだ尾っぽは残ってるかしら。

  2. .∩∩
    (^^)ノシ 

    M42を見ると、いつも鳥ハツを思い出すよ。
    串に刺さった鳥ハツをよーく見ると、心臓を割った状態というのがわかる。
    その割った心臓の中側の部分がM42なんだよなぁ。

    そうそう、メッチャ寒く風が強くて逆に声が出ないという経験があるよ。
    風が強くあたっているときは下を向いてグッと堪えて、風がおさまった瞬間にはじめて『ひぃ~!』っと声を出せる。

    ^^オアトガ ヨロシイヨウデ

    • トリハツ、生の食材で見たことがなかったのですが、まさにそのように見えますね。焼き鳥食べたくなってきましたyo

      今回、電熱ベストを着ていきましたが、電熱をオンにしなくても大丈夫でした。むしろつま先ですかね。いいブーツを買うしかないのかしら。

      • ダウンブーツを履いていても爪先だけは冷たいので、
        靴下用カイロを使っています。
        しかし、先日、東京に行った際にドラッグストアで買おうとした売っていませんでした。
        たまたま、その店にだけ無かったのかもしれませんが、流石東京は暖かいのだなぁ、と思った次第。

        • 靴下用カイロっていうのがあるんですね。アマゾンさんで買っておきます。ありがとうございます!

  3. miniよさげですね。性能変わらなくて小さいことはよいことです。
    自分はair持っていますが、12vの電圧調整できるのがヒーターつないだ時の調整になってよいところです。miniは電圧調整できました?
    最近もっぱら自宅撮りなのであんまり出番がないんですけどねw

    • 電圧調整はできないですね。私の使ってるメインのヒーターは12Vなのですが、Proでも電圧調整して使ったことがないです。私の場合は自宅撮りでもPCを引っ張り出してこないで済むのでASI AIRは便利に使ってますよ。

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