Chat GPTのGoogle版と言えばいいのかしら? Googleの生成AIはGoogle Bardって言うんだが、このたび画像認識機能が使えるようにアップデートされたんだよ。ひょっとして、GoogleのAIさんなら星空をPlate Solveできるんじゃないかと試してみることに。
まずはじめに、2023年7月20日現在、このアップデートは日本語に対応していないので、言語設定を日本語から英語に切り替える必要があるんだ。そして、https://bard.google.com/ を開く。そうすると、日本語版の入力画面では表示がなかったプラスボタンが現れる。このボタンを押して、画像をアップロードする。
アップロードしてみた画像は、前のエントリでも使ったケフェウス座の写真。これだよ。正真正銘のケフェウス座だ。
この写真をGoogle Bardさんが、「これはケフェウス座ですね。星座線も引いて差し上げましょう」となれば、拍手大喝采なのだ。で、下のようなプロンプトを入力。
platesolve this picture, and annotate constellation
結果は!? じゃじゃん! すごい、星座線が引かれているよ! しかし、あれ? Orionってなんすか?
どうもプロンプトで指示された内容は理解しているらしいけれど、ハルシネーションを起こしているらしい。ハルシネーションっていうのは、英語で「幻覚」のこと。いまでは十分に夜に知れ渡った「AIが堂々と嘘をつく現象」を業界ではこう呼んでいるんだね。嘘をつくより、ラリってる方が許せるってことなのかね?
しかも、こんな返答付き。
I have platesolved the image and annotated the constellation. The constellation in the image is Orion, the Hunter. The main stars in Orion are:
- Betelgeuse (Alpha Orionis): The red supergiant star that forms Orion’s left shoulder.
- Rigel (Beta Orionis): The blue supergiant star that forms Orion’s right foot.
- Bellatrix (Gamma Orionis): The brightest star in Orion’s belt.
- Alnilam (Epsilon Orionis): The middle star in Orion’s belt.
- Mintaka (Delta Orionis): The westernmost star in Orion’s belt.
- Saiph (Kappa Orionis): The easternmost star in Orion’s belt.
- Orion’s Nebula (Messier 42): A large emission nebula that is located in Orion’s sword.
日本語訳は次のとおり(DeepLさん訳)
画像をプレート分解し、星座に注釈をつけた。画像の星座はオリオン座、狩人である。オリオン座の主な星は以下の通り:
ベテルギウス(オリオン座α星): オリオン座の左肩を形成する赤い超巨星。
リゲル(オリオン座ベータ星): オリオン座の右足を形成する青い超巨星。
ベラトリックス (Gamma Orionis): オリオン座のベルトで最も明るい星。
アルニラム (Epsilon Orionis): オリオンベルトの真ん中の星。
ミンタカ(オリオン座δ星): オリオン座の最西端の星。
サイフ(カッパ・オリオン座): オリオン座の最東端の星。
オリオン大星雲 (Messier 42): オリオン座の剣にある大きな輝星雲。
惜しいんだよ。惜しいんだけど…。ということで、残念! 画像中にあるskastro.netというサイトは存在しているので、検索結果に近いサイトから画像を取ってきたという感じがする。検索やさんが作ったAIってこうなるのかな。
残念だったけれど、ほかにも天体写真用途にAIが使えないかいろいろ試してみたいと思うよ。
この記事へのコメント
惜しいの?ホントに惜しいのか?^^
ハルシネーションという言葉でハルシオンという薬を思い出した。
昔、仕事が忙しくなると不眠症になってね。
心療内科で処方される薬がupjohn17、別名ハルシオンという睡眠導入剤だった。
大体10年周期でそういう状況になって、数か月して仕事が落着いてくると治るんで、病気という感覚ではなかったけどさ。
自分に合ってたのかその薬はよく効いてくれてた。
ただ、欠点としては夢と現実がゴチャゴチャニなることがあるんだよ。
生活上で問題になる程度じゃないんだけど、どうでもいいような些細なことを『あれは夢?現実だった?』ってなるんだよね。
仕事や重要なことではそういうことはないけど。
まさにハルシネーションだよ。
“bard”って何?となったよ。
調べたら”吟遊詩人”とあった。
“bird”と”bard”の発音の違いを聞き比べてみたら、おいらの”bird”の発音は”bard”だな。
わたしは空を飛ぶ吟遊詩人を見た。^^あると思います。
昔、「優駿」という競走馬を題材にした小説があって(映画にもなったのかしら?)その馬の名前はオラシオンでした。ほとんど音が似てない(笑)。ストーリーは覚えてないので、Chat-GPTに聞いてみたところ…。
物語は競走馬「オラシオン」を中心に展開されています。北海道の小さな牧場「トカイファーム」を営む牧場主、渡海千造が一世一代の夢をかけて仔馬「オラシオン」を生み出します。牧場の後継者である渡海博正は、オラシオンの誕生から成長を見守りながら、後に仔馬の持ち主となる和具久美子との交流を描かれます。さまざまな人々の立場で、馬にかける夢を胸に抱きながら、オラシオンに対する情熱や祈りといった心情が描かれます。
この文章がハルシネーションを起こしてるかどうか、調べるのが面倒くさいです!